平成30年第1回議会定例会市長あいさつ

はじめに

議員の皆様、おはようございます。本定例会の開会にあたりまして、一言ご挨拶申し上げます。

本日は、平成30年第1回鶴ヶ島市議会定例会を招集申し上げましたところ、議員の皆様にはご健勝にてご参集を賜り、誠にありがとうございます。

さて、今年も早いもので2ヶ月が過ぎようとしています。今月9日から、雪と氷の祭典冬季オリンピックが、韓国の平昌(ピョンチャン)において開催されております。日本選手の素晴らしい活躍に一喜一憂し、それぞれの競技に全力で取り組む姿は、多くの市民・国民の皆さんに勇気と感動を与えてくれています。

来月9日からは、オリンピックに引き続き、パラリンピックも開催されます。選手の皆さんの活躍に期待し、障害をお持ちの方のみならず、すべての人々に夢と希望を与えていただける大会となるよう願っております。

我が鶴ヶ島市内にも、毎年、正月の市表彰式で表彰させていただいておりますが、素晴らしい成績を残している有望な選手が沢山います。2年半後に開催される東京オリンピック・パラリンピックでは、これら市内出身の若い力が大いに活躍してくれるものと期待を寄せているところであります。

合わせて、本市では同大会に向けて、ミャンマーのホストタウンとしての様々な取組みを行っております。市民の皆さんや子どもたちが、スポーツの素晴らしさを知り、国際交流の楽しさを経験していただく機会にして行きたいと思っております。

さて、本定例会では、平成30年度当初予算をはじめ、数多くの案件をご審議いただきます。また、4月からの新しい年度を控えた議会でもあります。

この機会に、新年度の予算編成方針と概要について申し上げます。議員各位及び市民の皆様にご理解とご協力をお願いしたいと思います。

 

国政の動向と市の予算編成の基本方針 

国では、誰もが生きがいを持って充実した生活を送ることができる一億総活躍社会の実現に向け、アベノミクス「新・三本の矢」に沿った各種施策が推進されています。

市におきましても、人口減少と高齢化の急速な進行などにより、地域活力の低下が懸念されています。これに適切に対応し、将来に向かって安定した市政運営を行い、着実な前進を図っていくことが大変重要であります。

このため、これまでの取組を踏まえ、「安心して暮らせるまちづくり」「元気で暮らせるまちづくり」を更に前進させるための取組に重点を置いた予算編成を行いました。

「安心して暮らせるまちづくり」では、大規模災害に迅速に対応するための情報網を再構築するため、防災行政無線を平成30年度から3か年で、アナログ方式からデジタル方式へ順次移行してまいります。併せて全国瞬時警報システムJ-ALERTを新型受信機に更新し、防災対策をさらに進めてまいります。

また、交通事故を未然に防止するため、経年劣化が著しい止まれ標識などの路面標示を再施工し、一層の交通安全対策の充実を図ってまいります。

さらに、埼玉県による農業大学校跡地の活用と連携した周辺道路の整備を行い、跡地利用の促進及び円滑な道路網を確保してまいります。

さらには、従来の「家庭児童相談」、「子育て相談」に、「女性のための相談室」のカウンセリング機能を加え、虐待・家庭内暴力・DV・貧困などに総合的に対応する窓口を設置し、相談者の状況に応じた支援を、複数課でよりスムーズに対応してまいります。 

なお、平成30年度から国民健康保険制度が改正され、都道府県が財政運営の責任主体となります。この改革により、当初、国民健康保険税の税率改定を想定しておりましたが、国の動向等の変化もあり、平成30年度においては、改定を行わないこととしました。

このほか、間もなく竣工を迎えるつるがしま中央交流センターには、自治会館、地域支え合い協議会、地域包括支援センターなどが併設され、地域の交流と安心を高める施設として期待されます。同センターの運営を支援するなど、市民の皆さんが安心して暮らし続けることができる地域包括ケアシステムの構築を進めてまいります。

「元気で暮らせるまちづくり」では、引き続き保育所入所待機児童のゼロを目指し、民間保育所が新たに1か所開設されるほか、現在認可外の保育施設1か所を事業所内保育事業として認可し、増大する保育需要に対応することにより、仕事と子育ての両立支援を進めてまいります。

また、子どもの食に対する支援と学習支援を一体的に実施する「学習サロン併設型子ども食堂」へ補助を行うとともに、需要が増大する学童保育についても検討を進めるなど、きめ細やかな子育て支援を図ってまいります。

学校教育においては、教育系ICT環境の整備を図ってまいります。まずは、校務用パソコンの整備率100パーセントを平成30年度の早い段階で実現し、校務の効率化を進めるなど、「学校における働き方改革」を支援し、教員が児童生徒に向き合える時間を増やせるよう、環境整備を着実に進めてまいります。 

また、経年とともに劣化・損耗が進み、応急的な補修により対応していた公園や小学校の遊具の更新・修繕を実施し、遊具の安心・安全対策を一層進めます。その他、新町中央広場に健康づくり運動の環境整備として、健康遊具を新たに設置し、更なる健康づくり運動の拡大・定着を図ってまいります。

さらに、かねてより懸案となっておりました新体育館の整備構想の検討にも着手してまいります。

これらの取組を推進し、市民が安心して暮らし、鶴ヶ島の将来を子ども達に託せる市政の実現に向け、各事業を実施してまいります。

 

また、市政をさらに一歩前へ進めていくためには、より時代に即した適切な施策の検討・設定が必要不可欠であります。このため、現行の「第5次鶴ヶ島市総合計画」の取組期間を1年前倒しして、「第6次鶴ヶ島市総合計画」の策定に取り組んでまいります。

その前段階として、現在、策定に取り掛かっております「立地適正化計画」に関しましても、来年度から、本格的に取り組んでまいります。

 

平成30年度一般会計予算の概要

これらにより、平成30年度一般会計予算総額は、
206億4,000万円となり、前年度対比6億5,000万円、率にして3.3パーセントの増額となっております。

この予算額は、本市の当初時点での予算額として、初めて200億円を超え、4年連続して過去最大の予算規模となるものです。

歳入では、その根幹となる市税は、前年度と比べほぼ横ばいとなる見込みです。一方で、地方交付税、地方譲与税及び各交付金の合計額は、微増にとどまる見込みです。歳出の増加により、国や県からの支出金も増加していますが、市の負担分は、市債や財政調整基金からの繰入金を増額して対応している状況です。

歳出の増額要因といたしましては、平成29年度にピークを迎えた公債費が高止まりする中、障害者自立支援給付等事業の利用者の増、保育ニーズの増加に伴う、保育所の新設などによる民間保育所運営支援事業及び地域型保育事業の増、高齢化の急速な進行による後期高齢者医療に係る広域連合への負担金や特別会計繰出金の増など、社会保障経費に充てる一般財源の負担増が挙げられます。

また、農業大学校跡地周辺の道路整備のほか、道路交通の安全と円滑化を図るための道路の改良工事や、橋りょうの計画的な修繕、防災行政無線のデジタル化などの大規模事業などもその要因に挙げられます。

 

提出議案等について

最後に、本定例会でご提案させていただきました議案等について申し上げます。

条例に関する議案が21件、一部事務組合に関する議案が2件、平成29年度補正予算に関する議案が6件、平成30年度当初予算に関する議案が6件の35議案で、このほか専決処分の報告が2件です。

内容につきましては、提案理由等により後ほど説明申し上げますので、慎重ご審議のうえ、ご議決いただきますようお願い申し上げまして、開会に当たりましての挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

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