【はじめに】
議員の皆様、おはようございます。 本定例会の開会にあたりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
本日は、令和7年第2回鶴ヶ島市議会定例会を招集申し上げましたところ、議員の皆様には、ご健勝にてご参集を賜り、誠にありがとうございます。
また、先般の臨時会におきまして新たに議長として内野嘉広議員、副議長として小林ひとみ議員がご選出されました。お二方におかれましては、今後、鶴ヶ島市議会の要職を担い、その運営と円滑な議事進行にご尽力いただくこととなります。これまで積み重ねてこられたご経験と見識をもとに、議会を力強くけん引していただけるものと確信しております。どうか健康には十分ご留意のうえ、鶴ヶ島市議会のさらなる発展のため、引き続きご尽力いただきますよう、心よりお願い申し上げます。
【白岡市庁舎火災を受けた防災対策について】
さて、5月6日の夜、県東部に位置する白岡市役所庁舎において火災が発生し、税務課や市民課など、重要な窓口機能を担う1階部分が広範囲にわたり焼失いたしました。これにより、住民サービスの要となる窓口業務の多くが一時停止を余儀なくされ、市民生活に多大な支障をきたす事態となりました。
本市といたしましても、この事態を極めて深刻に受け止めているところでございます。本市では、庁舎内に熱感知器や煙感知器に加え、スプリンクラーも設置しており、これらの設備については年2回の定期点検を実施しています。直近の点検では異常は認められませんでしたが、今回の火災を受け、当該設備の機能や設置状況について改めて確認を行いました。
火災の原因については、電気系統のショートによる発火の可能性が高いとされていることから、本市ではコンセント付近にほこりがたまっていないか、電源コードの破損がないかを目視で確認し、老朽化した電源コードについては交換するなどの対応を行ったところです。また、全職員に対して防火意識の一層の向上を促す注意喚起を行い、自衛消防隊や火元責任者に対しては、有事の際の各自の役割や行動内容を改めて確認するよう指示いたしました。
市民の皆さんの安全を守るためには、万が一に備えた日頃の準備と意識づけが何よりも重要であることを、今回の件を通じて改めて痛感しました。
【市内の侵入窃盗への対応と防犯支援策】
次に、防犯に関する重要な課題について申し上げます。最近、市内において一戸建て住宅を狙った侵入窃盗事件が相次いで発生しております。とりわけ町屋地区では、3月4日、4月25日、5月8日の3回にわたり被害が確認されており、また、4月18日頃には共栄地区においても同様の犯行が発生いたしました。
いずれも、家人が不在の時間帯を狙った手口であり、市民の皆さんに大きな不安を与えております。このような状況を受け、市では防犯意識の向上を図るため、公式SNSを活用した情報発信や、自治会回覧を作成・配布し、注意喚起を行っております。
また、西入間警察署と連携し、地域での見回りの強化を要請しているところでございます。さらに、市民の皆さんが自らの住まいや地域における防犯対策を推進できるよう、6月からは、市民の方々には防犯カメラやドアホンの設置費用の一部を助成し、自治会などには街頭防犯カメラの設置費用の一部を助成いたします。加えて、市といたしましても、若葉駅前や運動公園などに防犯カメラの設置に向けた準備を進めております。
今後も、市民の皆さんと行政が一体となって、防犯意識のさらなる浸透と安全なまちづくりを進めてまいります。
【鶴ヶ島市生活者応援キャンペーンについて】
次に、地域経済の下支えと活性化に関する取り組みについてご報告申し上げます。本市では6月1日より「鶴ヶ島市生活者応援キャンペーン」を実施します。このキャンペーンでは、スマートフォン決済サービス「PayPay」を利用された皆さんに対して、最大20%のポイント還元を行います。
この事業は、昨今の物価高騰による市民生活への影響を緩和し、消費を促すとともに、地元店舗の売上向上を通じて地域経済の活性化を図ることを目的としたものです。市内には、個性豊かで魅力ある飲食店や商店が数多くございます。
議員の皆様におかれましても、ぜひ、このポイント還元制度を活用して、鶴ヶ島市内でのお買い物やお食事を楽しんでいただき、地元の賑わいを共に創出していただければと存じます。
市ではこれからも、市民生活の支援と地域経済の振興に全力で取り組んでまいります。
【本定例会に提出する提出議案について】
次に、本定例会でご審議をお願いする議案について申し上げます。
条例に関する議案が3件、補正予算に関する議案が1件、契約の締結に関する議案が1件です。
内容につきましては、提案理由等によりご説明申し上げますので、慎重ご審議のうえ、ご議決、賜りますようお願い申し上げまして、開会に当たりましてのご挨拶とさせていただきます。よろしくお願いいたします。