キエーロ使用者交流会
令和2年度から令和6年度までにキエーロを購入いただいた市民の方を対象に、交流会を開催しました。
担当職員からキエーロについての説明を行った後、参加者の皆さんで意見交換をしていただきました。
ご参加いただきありがとうございました。
会場のようす
どうして、鶴ヶ島市はキエーロの販売を行うの?
→ 燃やせるごみを可能な限り減らすことが、ゼロカーボンの実現に繋がるから!
ゼロカーボンとは?
温室効果ガスの排出量と吸収量を差し引きゼロにすることです。
鶴ヶ島市は、2050年までのゼロカーボンの実現を宣言しています。
※詳細はこちら
生ごみをキエーロで処分すると・・・
- 燃やせるごみの量が減ります
- ごみ収集車のガソリン使用量、排気ガスの量が減ります
- 焼却の際の燃料使用量、排気ガスの量が減ります
生ごみを燃やしても、キエーロで処分しても、生ごみ自体から発生する二酸化炭素の量は変わりません。しかし、生ごみの約80%は水分のため、非常に燃えにくく、重さがあります。焼却施設で燃やしたり、施設まで運ぶために余計なエネルギーが消費されてしまいますが、キエーロはこの分をなくすことができます!
キエーロは、どのくらいの人が使っているの?
→ これまでに、170世帯の市民の皆さんが使っています!
令和5年度の購入者を対象に実施したアンケートでは、次のような結果となりました。
※21世帯の使用者の方々に回答をいただきました。
- 令和5年5月から令和6年2月までに、合計約640キログラムの生ごみが削減!
- 一人当たり約12キログラム(55人)、1日当たり約38グラムの生ごみが削減!
一人が毎日キエーロに入れる生ごみの量はわずかですが、鶴ヶ島市全体として、また一年を通して見ると、キエーロによって多くの燃やせるごみが削減されています!
生ごみの分解のしやすさについて(グループトーク)
次の生ごみが「分解しやすい」、「分解しにくい」、「分解できない」のどれに当てはまるか、話し合っていただきました。
- ゆずやレモン、グレープフルーツなど柑橘類の皮
- 卵の殻や貝殻
- 茶殻やコーヒーかす
1→分解しにくい!
柑橘類の皮には、ビタミンCなど抗菌作用の強い成分が多く含まれているためです。対策として、細かく刻んでから入れるなどの声が挙がりました。
2→分解できない!
当市でも実験を行いましたが、結局、半年が経過しても分解できませんでした・・・(詳細はこちら)。卵の殻は、キエーロで処分するのではなく、家庭菜園の肥料として使っているという方もいらっしゃいました。
3→分解しやすい!
細かい形状の生ごみで、熱湯に浸かっているため、簡単に分解することができます。これまでにキエーロに入れていなかった方も、これを機に入れてみたいとのことでした!
冬の寒い時期の使い方について(グループトーク)
バクテリアの分解能力が落ちてしまう冬の寒い時期に、どのような工夫をしているかを聞いたところ、次のような意見が出ました。
- 食用油を加える
- ぼかしなど発酵促進剤を混ぜる
- もみ殻などを混ぜて、空気を含みやすくさせる
- 生ごみを細かくして入れる
- 日光が一日中当たる場所にキエーロを設置する
全て、生ごみの分解を促進させるために効果があります! 使用者の中には、冬の間はキエーロをお休みしているという声も多くあります。家庭から出る生ごみを少しでも減らすため、様々な工夫でキエーロを使えると良いですね。
虫や臭いの発生について(グループトーク)
虫や臭いの発生について対策方法を聞いたところ、次のような意見が出ました。
- 生ごみを入れた後、乾いた土を被せる
- 新しい土を足す
- 生ごみと土をよく混ぜる
- 水を加えすぎない
- 薄めたお酢を土に吹きかける
こちらも全て、虫や臭いの発生を抑えるために効果があります!土の表面が湿っていたり、生ごみが土によく混ざっていないと、虫や臭いが発生する要因となります。また、虫や臭いの発生を防止し、かつバクテリアが酸欠にならない穴の深さは、20センチくらいと言われています。
フリートーク
最後に、皆さんがキエーロを使用する時に困っていることや、解決のためのアイデアを話していただきました。
- キエーロ以外の小さな容器(プランターやバケツ)だと、冬の間は暖かい室内で使う、日当たりの良い場所に移動させて使うなどの工夫ができる。
- 生ごみを入れるため土に穴を開けるときに、砂ぼこりが舞ってしまう。
→普段から野菜をたくさん入れており、野菜は水分量が多いため、土が固まって舞うことはなくなる。 - 側面の板が外れかけているため、中の土が少し漏れてしまっている
→一度中の土を出してから、新しい木の板を取り付けることはできる。
おわりに
参加者の方からは、「最近はあまり使えていなかったけれど、これを機に頑張りたい!」「交流会で得られた知識を、自分のキエーロでも実践したい!」などの声が寄せられました。キエーロを購入されていない方でも、材料を購入して作成したり、プランターなどの容器を使用することにより、手軽に生ごみの処理を始めることができます。今後も市民の皆さまと一緒に、「オール鶴ヶ島」としてゼロカーボンに向けた取り組みを行っていきます!