☆…10月26日更新
生ごみ処理器キエーロの事業が開始し、3年目となりました。3年目の今年も1ヵ月半で30基が完売し、人気の高さが窺えます。
一方で、生ごみ処理器キエーロを使用している方から、土を混ぜるのが大変で、使うのが億劫になってしまったという声もありました。もっと楽して、生ごみを処理できる方法はないか…ということで、いろんなものを参考にし、新たな方法を考えました。
どんな方法かと言いますと…
ホームセンターで金網を買い、適当なサイズに切って、円柱を作りました。長さは20センチ、円の直径は10センチほどの円柱です。
それをキエーロに埋めます。中にはなるべく土が入らないようにします。側面の土と触れる部分で、バクテリアが生ごみを分解してくれるのではないかということで、実験を行います。
生ごみを投入します。
あとはフタをするだけ。とても簡単ですよね。本当にこれで生ごみが消えるのか、結果をお楽しみに!
☆実験結果
3基を作成・設置し、約3か月間投入を続けました。その結果、
1基目 2,282グラム
2基目 1,560グラム
3基目 1,387グラム
を投入し、生ごみの減量を図ることが出来ました。
生ごみを入れて、フタをするだけなので、使い方はすごく簡単で、楽でした。
しかし、生ごみがなかなか減らなかったり、虫がたくさん発生したり、臭いが出てしまったり…。
生ごみ処理器キエーロの使用方法は、そういった点をクリアしてくれるので、やはり万能だと感じました。
でも、虫や臭いが出ても、生ごみが減るペースがゆっくりでも気にしない方には、とても楽な方法ですので、是非、試してみてください!
1基目
6月8日
メロンの皮(420グラム)とお昼のカレーうどんの残りの汁を投入。
6月9日(1日後)
フタの裏に水滴がたくさん付いていました。また、生ごみには白カビが付いていました。臭いはありませんが、コバエが少し沸いていました。
6月13日(5日後)
だいぶ嵩が減っていました。
追加でメロンの皮(420グラム)を投入。
6月16日(8日後)
お昼のカレーうどんの残りの汁を投入。流しに流すと、意外と処理が大変な汁物を投入できると嬉しいですよね。
6月17日(9日後)
嵩がだいぶ減ってきました。
追加でメロンの皮(350グラム)投入。満タンになりました。
6月20日(12日後)
また嵩が減ってきたので、キウイの皮(57グラム)を投入。
ここで、2週間で1,247g投入(カレーうどんの汁を除く)したので、いったんお休みし、生ごみが減っていくか観察します。
7月4日(26日後)
最後の投入から2週間経過しました。フタを開けて確認してみると、生ごみがほぼなくなっています!皮などはまだ残っていますが、生ごみを入れるスペースは十分にあります。
穴が小さいので、入れられる量は少ないですが、土を混ぜたり、水を足したりせずに、生ごみの処理に成功しました。少し虫は出てしまいましたが、臭いはなく、手間をかけずに生ごみ処理できました。
7月20日
桃の皮など(660グラム)投入。
7月27日(7日後)
かなり嵩が減ってきました。虫・臭いの発生はありません。
8月4日
バナナの皮(50グラム)投入。
8月8日
傷んでしまったナス、えのき(100グラム)投入。
8月16日(8日後)
虫は湧いていましたが、だいぶ嵩が減りました。
入れるだけキエーロは、使い方は楽ですが、虫が湧いてしまうのが欠点です。
9月1日
うどん(50グラム)、納豆(45グラム)投入。投入時は納豆臭いですが、今後どうなるのでしょうか。
9月5日(4日後)
フタを開ける前から、嫌な臭いはしましたが、フタを開けると耐え難い臭いを放っていました。やはり、土を被せていないので、臭いには、強くないようです。さらにウジ虫の発生がありました。
9月12日(11日後)
熱湯の効果か、嫌な臭いはなくなりました。
バナナ、梨の皮(130グラム)投入。
☆10月24日
嵩は少し減っていましたが、バナナの皮がまだ肉眼で確認できました。
中を取り出してみると…
乾燥して嵩は減っていましたが、まだ分解されきれていない皮などが確認できました。そして、中には、虫もいました。生ごみが入れやすい=虫も入りやすい構造になってしまうことから、虫の発生は抑えることは難しいと思いました。
2基目
6月27日
順調に進んでいるので、ここで2基目を設置しました。どうしても上の部分のギリギリまで土を被せることが難しいため、開いているところからの虫の侵入を防ぐため、上の部分の3センチ程をビニールテープで巻きました。
バナナの皮など(510グラム)投入。
6月28日(1日後)
コーヒーかすなど(150グラム)投入。
6月29日(2日後)
ご飯など(150グラム)投入。
6月30日(3日後)
コーヒーかすなど(280グラム)投入。
7月4日(7日後)
キウイの皮(70グラム)投入。投入したものは合わせて1,160グラムとなり、入れるスペースがなくなったので、しばらく置いておきます。
今回は温度も計ってみました。若干、生ごみの方が温度が高かったので、分解が進んでいると推測できます。
1日後 | 2日後 | 3日後 | 7日後 | |
土 | 33℃ | 33℃ | 35℃ | 33℃ |
生ごみ | 37℃ | 40℃ | 38℃ | 37℃ |
7月11日(14日後)
少し潰してみたので、嵩は減ってきた。
なかなか分解してくれない2基目。1基目と違うもの~そうだ、カレーうどんの汁だ!ということで、お昼の残りの汁を投入。水分量の違いが分解に影響するのか実験です。
7月12日(15日後)
カレーうどんの汁の効果はあまり見られませんでした。
7月27日(30日後)
やっと嵩は減りましたが、かなり日にちが必要みたいです。
8月8日
傷んだナスとえのき(230グラム)投入。
8月16日(8日後)
虫が湧きましたが、嵩はだいぶ減りました。
微生物が分解しているというより、生ごみの水分が抜けて、嵩が減っているように感じます。
9月12日
梨・洋ナシの皮(170グラム)投入。
9月15日(3日後)
虫が発生していたため、熱湯を投入。熱湯を入れると、生ごみの嫌な臭いがプーンとただよってきました。まだまだ中は分解されていないようです。熱湯効果か、翌日、虫の発生はなくなっていましたが、生ごみ特有の臭いが漂っていました。
9月21日
嵩がだいぶ減ってきたので、今までのものがちゃんと分解されているのか、引っこ抜いて確認してみることにしました。
引き抜くと、中にぎゅうぎゅう詰めに入っていました。
中を出すと…
卵のカラや、7月に入れたキウイの皮がまだ形を残して底にありました。生ごみの水分が減って、嵩は減っていましたが、分解はされきれていないようです。また、虫や悪臭の発生はあるので、そこを気にしない場所に設置する必要があるようです。この実験を進めていると、やはり「生ごみ処理器キエーロ」が万能であることを思い知ります。
3基目
7月6日
2基目がいっぱいになったので、3基目を設置しました。
生ごみ(117グラム)投入。
7月7日(1日後)
フタを開けてみると、コバエが大量発生し、臭いもあったため、熱湯をいれてみました。
7月8日(2日後)
ご飯(100グラム)投入。昨日に引き続きコバエがおり、また、ウジ虫もいて、悪臭を放っていました。今までは、臭いもなかったのに、入れたものによるのか、天候などによるのか、今回はなかなかうまくいきません。
7月11日(5日後)
ご飯がカビていましたが、ウジ虫は確認できませんでした。まだまだコバエはいましたが、だいぶ減っていました。
ご飯の残り(肉もあり)やキウイの皮(100グラム)投入。お昼の残りのかれーうどんの汁を投入。7月13日(7日後)
うどん、ソーセージなど(150グラム)投入。
7月14日(8日後)
ご飯、やきそばなど(250グラム)投入。
7月15日(9日後)
野菜クズ(150グラム)投入。計867グラム投入し、いっぱいになったので、投入は停止して、分解の様子をみます。
7月27日(21日後)
だいぶ日にちが経ったので、嵩が減りました。虫・臭いの発生はありませんでした。
8月17日
スイカの皮(370グラム)投入。
8月22日(5日後)
虫が少しいましたが、嵩は減っていました。
どうしても、虫は湧いてしまう「入れるだけキエーロ」。そこまで大量発生はしていないのですが、フタを開けるときにちょっと緊張してしまいます。
9月1日
梨の皮(160グラム)投入。
9月5日(4日後)
嵩はだいぶ減っていましたが、カビが生えて、臭いと虫の発生がありました。
梨の皮(90グラム)投入。
9月13日
じゃがいも(50グラム)投入。
9月14日
虫が発生したため、熱湯を投入。翌日確認すると、虫の発生はありませんでした。
☆10月21日
中を掘り出してみました。カサカサに乾燥した皮がたくさん出てきましたが、分解しきれてはいませんでした。
ただ、分解のことは気にしなければ、生ごみが乾燥した分は投入できて、生ごみの減量は図られるのではないかと思います。