【令和3年度】生ごみ処理器キエーロ実践記録

令和3年度実験のまとめ

令和3年度の生ごみ処理器キエーロの実験は、比較実験を14回、番外編を3回行いました。

【令和2年度】生ごみ処理器キエーロ実践中です!に、キエーロの使い方のポイントをまとめていますが、働きもののキエーロも、寒くなるにつれ、分解が遅くなってしまいます。

そこで、令和3年度は、キエーロの通気性を高め、土を改良し、おがくずと米ぬかを混ぜた黒土で、寒い時期にも分解するか実験してみました。

結果は、大成功!おがくずと米ぬかを混ぜた土は、寒い時期にも良く分解してくれ、夏場は平均で5日前後冬場は10日前後で分解が完了しました

ポイントとしては、米ぬかを混ぜて、数日おくと土の温度が上がってきますので、事前に混ぜておくことをお勧めします。また、こまめに、追加投入すると良いでしょう。

皆様も是非、冬はおがくず+米ぬかのキエーロを試してみてください。

キエーロの箱の通気性を高める

 令和2年度から販売しているキエーロは、西川材を使用しており、鶴ヶ島市の風土に合う通気性の良さを持ち合わせていますが、これまで実験を行ってきたキエーロはパネルの組立てタイプです。そこで、今回はパネル組立てタイプのキエーロを2基用意しました。そして、片方のキエーロの側面に、小さな穴を開けてみることにしました。

 キエーロの側面に穴
  一つひとつ、丁寧に穴を開けていきます。

 

 穴の開いたキエーロ 
 穴を開けたキエーロがこちら!

 

そしてさらに、より通気性をよくするために麻布を敷き詰めたキエーロの底に10センチほどもみ殻を敷き詰めます。     

麻布を敷く   もみ殻を敷き詰める
     麻布を敷いて……                 もみ殻を投入!

 

 

土壌を改良する

続いて、中に入れる黒土の改良です!
黒土は、確かにバクテリアが豊富という利点はあるのですが、実践実験をしている中で、水をはじきやすく、ぎゅっと密度が詰まっているという印象を受けました。土をふわふわにして、空気と水をとどめて置けるようにするためには……。
先ほど穴を開けたほうのキエーロの黒土には、キエーロを製作する際に出おがくずと、米ぬかを混ぜ合わせることにしました。

おがくず         米ぬかも入れる
    おがくず                  米ぬか

 

 

キエーロにおがくずまぜまぜ  米ぬかを混ぜる  改良完成!
おがくずをまぜまぜ……       米ぬかもまぜまぜ……            完成!

 

 

何も混ぜていないキエーロと比べれば、違いは一目瞭然です。

黒土のみのキエーロ             改良完成!
 A:黒土のみのキエーロ      B:黒土の中に、おがくずと米ぬかを入れたキエーロ(底にもみ殻入)

※黒土は、どちらも畑から持ってきたばかりの土を使っています。昨年使用して栄養が満点になった土は、野菜栽培に使うことにしました。こちらもホームページで紹介していきますので、お楽しみに!

 

今年は、この二つのキエーロに活躍してもらい、実験をしていきたいと思います。
どのような実験結果が得られるのか……皆さん、ご期待ください♪

 

キエーロ比較実験 

黒土のみのキエーロと、黒土の中に、おかくずと米ぬかを入れたキエーロの分解の違いを調査するため、メロンの皮を入れて実験をしてみます。

令和3年6月8日

 1メロンの皮に水を入れる   2メロンの皮と水を入れる

「1」黒土のみのキエーロ、「2」黒土の中におかくずと米ぬかを入れたキエーロに、同量のメロンの皮を入れ、たっぷりの水をかけました。

2良く混ぜる

 「1」「2」ともに良く混ぜます。「2」は水はけが良いのか、なかなか泥団子の硬さにならなかったので、水を追加でたっぷり投入しました。

2メロンの皮入れる

 「1」「2」ともに、土を被せて終了です。どんな結果になるか楽しみですね♪

 令和3年6月9日(1日後)

「1」BOX内 「1」メロンの皮 「2」BOX内 「2」メロンの皮
26℃ 26℃ 29℃ 37℃

「2」のメロンの皮が入っている温度が高くなっています。さっそく、分解が進んでいるのでしょうか。

 今後が楽しみです!

その後

日付 「1」BOX内 「1」メロンの皮 「2」BOX内 「2」メロンの皮
6月10日 26℃ 27℃ 30℃ 39℃

6月11日

27℃ 27℃ 30℃ 32℃
6月14日 20℃ 24℃ 27℃

30℃

 令和3年6月15日

生ごみが処理されているか、掘って確認しました。

6.15①  6.15②

「1」「2」ともに、メロンの皮がありませんでした!分解は完了していました!

両方とも分解されていたため、どちらの分解速度が速かったかは、わかりませんでした。しかし、「2」の方が土の温度自体が高かったので、分解するスピードが速かったかもしれません。

キエーロ比較実験②

 「1」黒土のみのキエーロ、「2」黒土の中におかくずと米ぬかを入れたキエーロのどちらが早く分解するのか、再び調査します。

令和3年6月15日

6.15③   6.15(4)

再度、メロンの皮で挑戦です。「1」「2」ともにメロンの皮を同量入れます。

6.15(6)  6.15(8)  

たっぷりの水を入れ、よく混ぜ合わせ、乾いた土をかけました。

しっかり分解されるか、楽しみです! 

令和3年6月16日(1日後)

「1」BOX内 「1」メロンの皮  「2」BOX内 「2」メロンの皮 
 21℃ 26℃   27℃ 40℃ 

 令和3年6月17日(2日後)

「1」BOX内 「1」メロンの皮 「2」BOX内 「2」メロンの皮
25℃ 25℃ 26℃ 31℃

令和3年6月18日(3日後)

「1」BOX内 「1」メロンの皮 「2」BOX内 「2」メロンの皮
25℃ 25℃ 26℃ 32℃

 6.18①   6.18②

3日経過したので、掘り返し、分解度合いをチェックしました。

6.18③   6.18(4)

写真だと少しわかりにくいですが、「1」はまだメロンの皮に、果肉が残っていましたが、「2」はメロンの外皮が薄く残っているだけでした。

よって、「2」の方が分解が速いことがわかりました。「2」の方が温度が高かったので、それが関係しているかもしれません。しかし、もしかしたら、メロンの皮だけ…ということがないとも言い切れないので、今後も実験を続けてみたいと思います。

キエーロ比較実験③

令和3年6月24日

「1」黒土のみのキエーロ、「2」黒土の中におかくずと米ぬかを入れたキエーロのどちらが早く分解するのかの実験も第3回目となりました。今回投入するものは~~

6.24.2  6.24.1

 バナナの皮と傷んでしまったキュウリと、

6.24.8  6.24.16    

メロンの皮と、さつまいもの皮と、傷んでしまったキャベツです。 

今回は、小学校の児童が、市役所の職場見学に来てくれましたので、児童にキエーロの説明をして、実際に体験もしてもらいました。「これで本当に生ごみが消えるの?」と不思議そうにしている児童や、「自分の家でも、畑に生ごみを埋めているよ!」と、しっかり生ごみの減量化を実践している児童もいました。みんな興味津々で、体験してくれました!

今回は児童のみんなにも手伝ってもらって、2本立てで、実験に挑戦です!たっぷり水をかけて、よくかきまぜ、乾いた土をかけました。どちらが早く分解するか結果が楽しみです!

令和3年6月25日(1日後)

「1」 「2」

BOX内  

バナナの皮など メロンの皮など BOX内 バナナの皮など メロンの皮など

 25℃

26℃

 29℃

30℃ 31℃  32℃

 やはり「2」の方が温度が高めです。

令和3年6月28日(4日後)

「1」 「2」
BOX内 バナナの皮など メロンの皮など BOX内 バナナの皮など メロンの皮など
27℃ 26℃ 29℃ 30℃ 31℃ 32℃

 4日経過したので、掘り返し、分解度合いをチェックしました。

  6.28②  6.28①

バナナの皮は、「1」「2」とも同じくらいの分解度合いで、外側の薄い部分だけ残っていました。キュウリは、両方とも見当たりませんでした。

 6.28(4)  6.28③

メロンの皮は、「1」はまだ少し厚みがありましたが、「2」はメロンの外側の薄い部分だけが残っていました。また、キャベツとさつまいもの皮は、「1」では、少し見つかりましたが、「2」では、見当たりませんでしたので、「2」の方が分解が速いようです。「2」の温度の方が高かったので、それが関係しているかもしれませんが、またしても、メロンの皮……。次は違うもので、比較実験に挑戦します!!

キエーロ比較実験➃

令和3年7月8日

「1」黒土のみのキエーロ、「2」黒土の中におかくずと米ぬかを入れたキエーロの比較実験も今回で4回目となりました。

今回は、比較実験をする前に「1」「2」の土をよくかき混ぜ、「2」だけに、米ぬかを追加投入しました。

7.8.1

シャベル4杯分を追加で投入し、

7.8.2

よくかき混ぜました。

そして、比較実験4回目は、野菜くずでチャレンジです。

7.8.3   7.8.4

傷んでしまった、きゅうり、カイワレ大根、人参などを投入しました。

水を入れ、よくかき混ぜ、乾いた土をかけました。どれくらいで分解するか楽しみです!

令和3年7月9日(1日後)

「1」BOX内 「1」野菜くず 「2」BOX内 「2」野菜くず
25℃ 25℃ 52℃ 65℃

「2」の野菜くずは、1日で、65℃まで上がりました!また、キエーロのフタに水滴が付くくらい、湿度が高かったです。米ぬか効果でしょうか??今後に期待です!!

令和3年7月12日(4日後)

「1」BOX内  「1」野菜くず 「2」BOX内 「2」野菜くず
29℃ 28℃ 35℃ 36℃

令和3年7月13日(5日後)

「1」BOX内

「1」野菜くず 「2」BOX内 「2」野菜くず
27℃ 22℃ 33℃ 33℃

温度も落ち着いてきたので、掘り返してみました。

7.13.2 7.13.1

どちらも分解を終えていました。掘り返してみると、「1」は、中の土が黒く、湿っているようでしたが、「2」は中の土もさらさらしていて、揮発性抜群のようでした。揮発性が分解の早さに影響するのでしょうか?

5日間ですっかり分解されると、使い勝手が良く助かりますね。

キエーロ比較実験⓹

令和3年7月20日

「1」黒土のみのキエーロ、「2」黒土の中におかくずと米ぬかを入れたキエーロの比較実験は今回で5回目です。

今回は、スイカの皮で挑戦です!

7.20スイ皮  7.20スイカワ

「1」、「2」ともにスイカの皮を同量入れ、水をかけてよく混ぜ、乾いた土でフタをしました。

令和3年7月21日(1日後)

「1」BOX内 「1」スイカの皮 「2」BOX内 「2」スイカの皮
33℃ 33℃ 38℃ 48℃

「2」の方が土自体の温度が高く、スイカの皮の温度も「1」と「2」の差は15℃でした。

令和3年7月26日(6日後)

「1」BOX内 「1」スイカの皮 「2」BOX内 「2」スイカの皮
33℃ 30℃ 34℃ 32℃

温度が落ち着いたので、土の中を確認しました。

7.26①  7.26②

「1」「2」ともに分解が終了していました。

やはり温度が「2」の方が高く、中の土もさらさらしていました。厚いスイカの皮もキエーロで分解してくれると、燃やせるごみも軽くなって助かりますね。

キエーロ比較実験⓺

比較実験も第6回となりました。暑い日が続いて、生ごみから嫌~な臭いがしてくる時期になってきました。そんな時は、キエーロに生ごみを投入して、ごみを分解するとともに、嫌な臭いをシャットダウンしましょう!

令和3年7月26日

 7.26➃  7.26③

今回は、ネギや、桃の皮、焼き魚などです。「1」黒土のみのキエーロ、「2」黒土の中におがくずと米ぬかを入れたキエーロに同量を投入しました。

水をかけて、よく混ぜ、乾いた土をかけました。どれくらいで分解するか楽しみです。

その後

日付 「1」BOX内 「1」ネギなど 「2」BOX内 「2」ネギなど
7月27日【1日後】 29℃ 36℃ 35℃ 66℃
7月28日【2日後】 31℃ 35℃ 36℃ 61℃
7月29日【3日後】 30℃ 33℃ 33℃ 50℃
7月30日【4日後】 30℃ 30℃ 33℃ 44℃

なんと「2」は、66℃に到達👑!!「1」より「2」の方がずっと温度が高かったです。米ぬかは7月8日に入れたので、約20日その効果をキープしています。

7月30日に土を掘って、中を確認してみました。 

8.2②  8.3①

若干ではありますが、「2」の方が分解が進んでいるようです。「1」はまだネギの青い部分がまるまる残っていました。

令和3年8月3日【8日後】

「1」BOX内 「1」ネギなど 「2」BOX内 「2」ネギなど
29℃ 31℃ 34℃ 35℃

温度が落ち着いてきたので、中身を確認したところ、「1」「2」ともに分解は終了していました。しかし、「1」の方に水分を含んだ小さい塊が多く、シャベルで砕いて土に戻しましたが、「2」は土がさらさらしていて、塊自体が少なかったです。いつもホームページをご覧いただいている方から、「2」の方は、高温になったために、水分が飛んだのでは、というご意見をいただきました。分解の温度が高くなると、分解も早く、土もさらさらになり、かき混ぜる手間も減り、次の生ごみを投入しやすいですよね。

番外編~温度を上げよう!~

キエーロ比較実験を行っていますが、「2」黒土の中におがくずと米ぬかを入れたキエーロの温度が良い調子で上がっています。ここで比較実験は小休憩し、「2」のキエーロに油を入れて、最高温度(66℃)超えを目指していこうと思います!

令和3年8月10日

8.10①

最高温度を目指すと言ったら、油!ということで、職員の家庭の廃油と、スイカの皮を投入し、土を被せました。9:00に投入しました。ちなみに、9:00の時は、気温は44℃!高温が期待できそうです!

日付 時間 気温 BOX内 油+スイカ
8月10日【当日】 15:00 35℃  33℃ 36℃
8月11日【1日後】 9:00 44℃ 32℃ 50℃
8月12日【2日後】 9:00 25℃ 32℃ 65℃
8月12日【2日後】 16:00 27℃ 32℃ 56℃
8月13日【3日後】 9:40 23℃ 29℃ 38℃
8月13日【3日後】 16:15 27℃ 28℃ 34℃
8月16日【6日後】 10:00 20℃ 23℃ 24℃

 今回は、投入後6時間後の温度を計ってみました。午後には、もっと暑くなると思っていましたが、なんと、気温35℃。実は、キエーロを置いている場所が、午前中は日当たりが良いのですが、午後は日陰に…。そして、その後も、8月中にもかかわらず、雨が多く、気温が低い日が続きます。

実験中、最高温度は、8月12日【2日後】9:00の65℃!気温の影響か、最高温度には到達しませんでした。

8月16日に温度が落ち着いたので、中を開けてみると、

 8.10③

スイカの皮がまるまる残ってしまっていました。「2」の箱は、油があまり得意ではないのでしょうか。確かに油を入れると、通気性は少し落ちると思います。「2」は通気性を上げているので、それが影響したのでしょうか。それとも、気温が低かったから、分解速度が落ちたのでしょうか。今後、廃油がたまり次第、「1」と比較実験をしようと思います。

 比較実験⓻

8月30日

「1」黒土のみのキエーロ、「2」黒土の中におがくずと米ぬかを入れたキエーロの比較実験第7回目です。

その前に…

8.30①

「2」におがくずを追加投入します。前回は、7月8日に投入したので、約2か月ぶりの投入となりました。よくまぜて、土にならします。

8.30②  8.30③

 そして、「1」と「2」の真ん中に大きな穴を掘ります。

今回投入したものは~

8.30(4)  8.30(5) 

不法投棄されて処理に困っていた、さんまの缶詰、醤油、柚子胡椒、マシュマロの瓶詰、にんにくチューブ等を盛大に投入してみました。醤油等、塩分が高いと思われるものも、一気に投入して実験してみます。投入する際は、強烈な臭いでしたが、分解中の臭いはどうなるのでしょうか。

                             (単位:℃)

  

当日は、投入後6時間後、他の日は、朝9:00時点の温度です。

投入場所の温度は、投入後1日目までは「2」の方が温度が高かったですが、その後は「1」の方が高くなりました。

強烈な臭いは、土を被せた後はしませんでした。

9月3日【3日目】

9.3①  9.3②

掘り返してみました。両方とも白い塊ができていましたが、まだ魚が姿を残したまま発見され、発酵しているような強烈な臭いがしましたので、分解途中みたいです。再度、土を被せて、実験続行です。

                             (単位:℃)

週が明けると、「2」の温度が上昇していました。その後も「2」の方が高いままキープします。1回掘り返したために、「2」の米ぬかもかき回され、バクテリアが活性化したのでしょうか。

9月9日【9日後】

9.9①  9.9②

掘り返してみると、両方とも分解を終えていました。若干、「1」の方が白い塊が多かったので、「2」の方が分解が速いようです。「2」の方が、後半まで高温をキープし続けていたおかげかもしれません。

投入物は、汁物が多かったので、分解は速く終了すると思いましたが、塩分濃度が高いため、分解が遅くなったのでしょうか。今まで、「2」の方が高温をキープしていましたが、投入数日は、「1」の方が温度が高かったため、「2」の方が塩分が苦手なのかもしれません。

塩分濃度が高いものを投入したので、次回の実験では、キエーロの土の状況に影響が出て、分解速度が遅くなってしまうのか、確認したいと思います。

比較実験⓼

9月27日

「1」黒土のみのキエーロ、「2」黒土の中におがくずと米ぬかを入れたキエーロの比較実験第8回目です。

今回投入するものは、梨とバナナの皮です。前回塩分濃度の高いものを入れたので、その影響があるか確認します。

9.27①  9.27②

水を入れ、よく混ぜて、乾いた土を被せました。

その後

投入2日目に、「2」の投入場所が60℃を記録しました。「1」の投入場所はなかなか温度が上がらず、2日目の35℃が最高温度でした。気温もだいぶ下がってきているので、分解してくれるか心配です。

10月1日

果物の皮は、分解が速く、今までは4日目には分解終了していたこと、温度も落ち着いてきていることから、掘り返してみました。

10.1①  10.1②

両方とも分解が終了していました。今回は、「2」の方が、少し白い塊が多く、「1」の方がしっかり分解しているようでした。

4日程度で、両方とも分解が終了していたため、塩分濃度の高いものを投入した影響はなさそうです。

比較実験⓽

10月4日

「1」黒土のみのキエーロ、「2」黒土の中におがくずと米ぬかを入れたキエーロの比較実験第9回目です。

今回投入するものは、生ごみは、玉ねぎ、もやし、にんにく、にんじん、りんごとぶどうの皮などです。
様々なものを投入するので、分解に差が出るのか調査します。

10.4①  10.4②

生ごみを投入し、水を入れ、よくかき混ぜて、乾いた土を被せました。にんにくのごみが臭かったですが、土を被せると、臭いはしなくなりました。

その後

今回は、2日目から温度を計りました。2日目には、「2」投入場所が、65℃を記録しましたが、5日目には、33℃に落ちました。他の場所の温度は、「1」投入場所は、2日目に35℃を記録しましたが、いずれも低調気味です。

10月8日

温度が落ち着いたので、掘り返してみました。

10.8①  10.8②

両方とも、玉ねぎやにんにくの皮などは分解されていませんでしたが、他はほぼ分解が終了していました。にんにくの臭いもなくなっていたので、実験は終了とします。

今回の比較実験は、同じくらいの分解具合だったので、「1」「2」引き分けとします。

「2」の方が高い温度を記録していましたが、分解具合の差はそれほど出ていません。

冬場は「2」の方が分解が早くなるのでしょうか。まだまだ暑い日が続いていますが、冬に向けて、今後も実験を続けていきます。

 春~夏まとめ

11月になり気温が下がってきたので、6月から10月の「1」黒土のみのキエーロ、「2」黒土の中におかくずと米ぬかを入れたキエーロの比較実験を春~夏としてまとめます。

米ぬかの投入は、6月8日、7月8日、8月30日の3回投入しました。

初回投入の後は、温度があまり上がりませんでしたが、2回目を投入してから温度が高くなったので、土が安定するまで、1ヵ月程度かかるようです。また、米ぬかの効果は1ヵ月から2ヵ月程度続くようです。投入してから、虫の発生で困るようなこともありませんでした。

「2」の土の方が、温度は高くなりましたが、「1」と分解具合の差はあまりありませんでした。気温が高かったので、その差が出なかったのか、気温が下がる秋以降の実験で確認したいと思います。

比較実験⓾

11月1日

すっかり寒くなり、キエーロも分解するまでに時間がかかる季節になってきました。今回は秋~冬の実験第1弾として、「1」黒土のみのキエーロ、「2」黒土の中におがくずと米ぬかを入れたキエーロの比較実験第10回を行います。

11.1①

米ぬかは、8月30日に最後の投入をして以来、約2か月ぶりの投入をしました。スコップ4杯分の米ぬかを入れ、よく土と混ぜました。

11.1②

そして、今回投入するものは、柿・みかん・さつまいもの皮、ブロッコリーの芯の部分などです。「1」「2」とも、同量になるように投入しました。

その後

11月1日は投入後6時間後の温度です。その他の日は、9:30頃の温度です。

気温は、20~25℃ほどでした。気温も下がったからか、最高温度は、「2」投入場所の3日目で47℃でした。

他の温度もあまり上がらず、分解が進んでいるか心配です。

11月5日

投入してから、4日経過しましたので、分解具合を確認します。

11.5.①  11.5.②

両方とも、塊はありましたが、臭いもなく、砕くと土に戻ったため、分解終了とします。気温も下がり、温度もそれほどあがりませんでしたが、分解は順調に行われているようでした。

しかし、「2」の方が大きな塊が多く、分解が「1」より遅いようです。

温度が上がっていたのは、バクテリアが米ぬかを分解していたためでしょうか。米ぬかを投入してから、しばらくしてからの方が、土が落ち着き、分解が進むのかもしれません。

比較実験(11)

11月22日

今回は秋~冬の実験第2弾として、「1」黒土のみのキエーロ、「2」黒土の中におがくずと米ぬかを入れたキエーロの比較実験第11回を行います。冬に弱いキエーロですが、「1」と「2」で分解の差が出るか、実験してみます。

11.26①  11.22②

今回は、ミカンやさつまいもの皮など、いつもより多めに投入してみました。

たっぷり水を入れ、よくかき混ぜて、乾いた土をかけました。

その後

投入当日は投入後6時間後、その他の日は9:30頃の温度です。最高温度は「2」の2日目の59℃!今回は、前回よりも気温は下がりましたが、「2」の温度は、より高くなりました。やはり、米ぬかは、投入したてよりも、少し落ち着いてきてから、本領を発揮するみたいです。

11月26日

いつより多めに投入してしまいましたが、夏頃ですと、だいたい5日くらいで生ごみは分解完了していたので、掘り返してみることにしました。

11.26(4) 11.26③

「1」はみかんの皮がそのまま残っていましたが、「2」は分解がだいぶ進んでいるようでした。しかし、まだ分解途中で、臭いもあったため、実験を続行します。水を足して、よくかき混ぜ、乾いた土を被せました。

11月29日 

「2」の投入場所の温度も、32℃まで落ちたので、再度掘り返してみました。

11.29①  11.29②

まだ「1」はみかんの皮がよく見えますが、「2」は分解が完了していました。今回は圧倒的に「2」の勝利となりました。「1」と「2」で土の温度はほぼ違いはありませんでしたが、「2」は、おがくずと米ぬかパワーが活躍し、冬に弱いキエーロが、気温を20℃を下回っても、分解を続けてくれました。これからも、どんどん気温が下がっていくので、どこまで分解してくれるのか、今後も、実験を続けます。

比較実験(12)

今回は秋~冬の実験第3弾として、「1」黒土のみのキエーロ、「2」黒土の中におがくずと米ぬかを入れたキエーロの比較実験第12回を行います。前回は「2」の方が分解速度が速かったですが、今回はどうなるのでしょうか。

11月29日

11.29..① 11.29②..

大根の皮と葉と、

11.29③... 11.29(4)...

油を1缶ずつ投入しました。気温も更に下がってきていますが、無事分解は進んでくれるのでしょうか。

その後

投入当日は投入後6時間後、その他の日は9:30頃の温度です。だんだん温度が上がりだすのが、遅くなってきました。今回の最高温度は、「2」投入場所の3日目63℃でした。「1」投入場所も、4日目に42℃を記録しました。

12月7日

温度が落ち着いてきたので、掘り返してみました。

12.7① 12.7②

「1」「2」ともに、塊になっていたので砕いてみると、「1」は、まだ中が分解途中の模様でしたが、「2」はさらさらと土に戻りました。砕く力も、「2」の方が、元から土がさらさらしているからか、あまり力が必要ありませんでした。

油を入れたことで、温度は両方とも前回より上がりましたが、今回も、「2」の方が分解が早く終わりました。「2」は、投入場所の温度とともに、土の温度も上がりましたが、「1」の土は温度が上がりませんでした。米ぬかが入っているからといって、常時、土の温度が高いかというと、そこまで高くはありませんので、「2」は、土全体で、分解を助けているようです。米ぬかパワーに、今後も期待です!

番外編~虫かごでキエーロ~

キエーロの機能のすごさを、もっといろんな人に体験してほしい!もっと、気軽に誰でもできるものはないのか考えました。そして、思いつきました。「虫かごでキエーロだ!」と。

12月2日

虫かごに黒土とおがくず、柿3個分の皮とたっぷりの水を前日の12月1日に投入しました。すでに水分で、虫かごの側面が曇っています。

虫かご1

その後、市役所で実施した地球温暖化防止月間で展示しました。虫かごだと、だんだん白いカビがはえてくるのが見えました。

虫かご2

12月17日

展示も終了したので、分解したか、中をあけて確認をします。

虫かご4

一部かびが生えていましたが、臭いはありません。

虫かご5

少し崩してみると、ほぼ土です。

虫かご6

柿の皮が薄く残っていました。少し指でこすると、パラパラと土に戻りました。

ということで、虫かごでキエーロは、分解終了しました!実験成功です!

少し、普通のキエーロより時間はかかりましたし、虫かごが小さいので、少しの量しか入れることが出来ません。しかし、分解している様子が少し見ることができました。そして、冬はどうしても、気温が下がって、キエーロの分解が遅くなってしまいますが、虫かごキエーロなら、室内で挑戦することができます。是非、皆さんも、挑戦してみてください! 

比較実験(13)

「1」黒土のみのキエーロ、「2」黒土の中におがくずと米ぬかを入れたキエーロの比較実験も第13回となりました。ますます冷え込んできましたが、キエーロは、分解してくれるのでしょうか。

12月20日

今回は、みかん・りんご・大根の皮などを「1」「2」に同量になるように投入しました。

12.20①  12.20②

その後

前回よりも、ますます温度があがるまでに日数を要するようになってきてしまいました。最高温度は、「2」投入場所4日目の47℃!しかし、その後は、温度をキープすることなく、すぐに下がってしまいました。

12月27日

投入後1週間経ったので、投入場所を掘り返してみることにしました。

12.27①  12.27②

「1」「2」ともに、皮などがそのまま残っていて、分解途中のようでした。

12.27③

「1」(左)と「2」(右)に投入されていた、さつまいもの皮の様子です。「1」はまだ皮の色まではっきり残っていますが、「2」は、皮の色が消え、分解が進んでいることがわかります。

12.27(4)

厚さも「2」(右)の方が圧倒的に薄くなっていました。1週間で分解終了とはなりませんでしたが、「2」の方が、分解は進んでいるようです。

「1」「2」ともに、投入場所に水を追加投入して混ぜて、乾いた土をかけました。

令和4年1月4日

新年を迎え、投入後2週間が経過したので、再度掘り返してみました。

1.4①  1.4②

「1」はまだまだ大根の葉の部分などが、分解されずにそのまま残っていました。「2」はすっかり分解されて、何も残っていませんでした。

今回も、「2」の勝利となりました。2週間かかりましたが、冬場でも何とか分解終了となりました。もう少し早く分解してほしいというのが本音ですが、大健闘といえるのではないでしょうか。次回は、スピードアップを目指して、米ぬかを投入してから、生ごみ投入に挑もうと思います。

比較実験(14)

「1」黒土のみのキエーロ、「2」黒土の中におがくずと米ぬかを入れたキエーロの比較実験も第14回となりました。米ぬかを投入してから、温度が上がるまでに時間を要していたことから、今回は、事前に米ぬかを混ぜてみることにします。

1月7日

1.7① 1.7②           スコップ4杯分の米ぬかを投入し、よく土と混ぜました。

  気温    「1」BOX内(土) 「2」BOX内(土)
1月7日 9℃ 3℃ 2℃

1月11日

6℃ 9℃ 28℃

なんと!米ぬかを混ぜると26℃も温度が上昇しました!土の温度が28℃から分解を始めれば、分解が早く進むのではないでしょうか?

1月11日

では、いよいよ生ごみを投入します。

1.11①  1.11②

みかん・バナナ・キウイの皮を「1」「2」同量になるように投入します。

その後

当日は、投入6時間後の温度、その他の日は10:00前後の温度です。

最高温度は、投入後2日目「2」投入場所の49℃!前回(第13回)では、最高温度は同場所で、4日目に47℃でしたので、やはり米ぬかと土を事前に、馴染ませていると温度の上昇が早い結果となりました。

1月17日

投入後、約1週間経過したので、掘り返してみることにしました。

1.17①  1.17②

「1」は、まだまだみかんのオレンジ色が残っています。分解もあまり進んでないようです。「2」もまだ分解途中でしたが、シャベルで混ぜると細かくなるような具合まで分解が進んでいます。

1.17③

左が「1」で右が「2」の分解途中のみかんの皮です。「2」のみかんの皮は、ほぼ土のようになっています。

ということで、今回も「2」の勝利です。

米ぬかは、できれば生ごみ投入前に事前に入れておき、土に慣らしておくのが良いと言えるでしょう。

番外編~段ボールでキエーロ~

「1」黒土のみのキエーロ、「2」黒土の中におがくずと米ぬかを入れたキエーロの比較実験を行っていますが、冬場は、「1」がなかなか分解しなくて…。外の気温が下がったために分解が進まないのであれば、室内で使用できるキエーロを作ればいいのではないか!ということで、段ボールでキエーロの仕組みを作ってみました。

1月26日

ダンボール3  ダンボール4

段ボールの底を2重にして、「1」の土を投入しました。土は結構重さがあるので、段ボールはみかんの箱を使用し、キエーロは水を使用するため、念のため段ボールの周りをビニール袋で覆いました。設置場所は陽が良く差す事務室内の窓際です。

ダンボール5

投入物は、みかんの皮です。結構入れました。キエーロと同じように、水を入れ、よく混ぜて、乾いた土を被せました。

ダンボール6

上部はタオルを被せ、紐で巻きました。

ダンボール7

比較できるように、外に置いてあるキエーロ「2」でも、同じ分量の生ごみを投入しました。

その後

主に午前10時頃の温度です。思ったよりも、投入後の温度が上がらず、最高温度は「2」投入場所で33℃、「段ボールでキエーロ」投入場所で28℃です。

2月4日に1回掘り返して、中を確認しましたが、分解途中だったため、水を追加投入し、よく混ぜて乾いた土を被せました。

2月10日

2週間経過したので、分解しているか確認してみます。

ダンボール8

段ボールでキエーロは、掘り返すと塊が出てきましたが、シャベルで砕くと土にもどりましたので、分解終了とします。

 ダンボール9

外に置いている「2」も掘り返して確認すると、こちらも分解は終了していました。

「1」の土も室内など気温が高いところでは、外に置いた「2」と同じように冬場でも分解が進みましたが、「2」よりも分解は早くはならず…。室内も日中は暖かいですが、夜間は寒いため、思ったより分解が進まなかったのかと思われます。

「1」の土でも分解が進む結果が出ると仮定して実験してみましたが、夏場ほどには分解せず、結果として「2」の土の優秀さを物語るものとなりました。やはり、冬場はおがくず+米ぬかキエーロですね!

※今回は、虫の発生等はありませんでしたが、生ごみに付いた虫が沸くという心配もありますので、室内での実験は十分に注意して行ってください。

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