令和2年度に販売したキエーロは、飯能市の早野材
木店から提供された国産の木材(西川材)を使用し、
栁川工務店(脚折町6-7-15)の大工さんによって、
ひとつひとつ手作りで製作されました。
栁川工務店は、天保10年(1840年)から創業され、
現在も親子三代でご活躍されています。今回、インタ
ビューした雄太郎さん(21歳)は六代目!それぞれの
質問に対して、丁寧に応えてくださり、雄太郎さんの 六代目 栁川雄太郎さん
誠実な人柄を感じました。
令和2年度に販売したキエーロの詳細は、こちら
Q1.お仕事を始めて何年ですか?
大工の修業を始めて2年になります。
昨年には、龍蛇ふる里会館(脚折町六丁目11-6)の建築に携わりました。
Q2.今回キエーロに使用した材料の、西川材について特徴を教えてください。
国外から輸入した木材と違い、西川材は長い年月をかけて育てているため、年輪が詰まっています。年輪が詰まっている木ほど頑丈な木と言えます。
今回、キエーロには50年以上の年月を経て伐採された西川材を使用しているため、とても頑丈な造りとなりました。
西川材を使用した「生ごみ処理器キエーロ」
Q3.西川材のどのようなところに魅力がありますか?
木の中に含まれている油が多いので、ねばりが強く耐震性に優れています。
また、光沢が美しいですね。
Q4.西川材でキエーロを制作するうえで、こだわった点について教えてください。
スギとヒノキでは、それぞれ木目が異なるため、素材の良さを生かせるようバランス良く製作することにこだわりました。
Q5. キエーロを作るときに、苦労されたところはありますか。
4mの端材から3~4枚しか板を切り出せず、キエーロ1基あたりで10~20本の端材を使うため、1基製作するのに6時間ほどかかりました。
キエーロに使用した西川材の端材
Q6. お仕事の魅力について教えてください。
幼い頃から大工である父の働く姿を見ていた影響で、角材を組み立てて遊んでいました。小学生の頃には、工作で作るような小さい物よりもっと大きいものを作ってみたいという思いが芽生え、将来の夢が大工さんになりました。プレッシャーを感じることもありますが、自分の思い描いたものを作れるという点は魅力ですね。
製作されたキエーロに目を細める栁川和生(父)さん
Q7.将来、目標にしていることがありますか。
あらかじめ工場で木材を加工するプレカット工法ではなく、自ら山へ行き伐採した木を手作業で加工する手刻み工法で、自分の家を建築したいですね。
Q8.キエーロをご利用いただいている方へ、メッセージをお願いします。
西川材キエーロをできるだけ長期間にわたって使用するためには、直接雨のかかる場所に設置しない方がいいですね。ごみの減量に取り組む皆様に西川材キエーロを使用していただけるだけで嬉しいですが、使用している材料にも興味を持ってもらえればと思います。
カメラに笑顔で応える5代目と6代目