キエーロとは
キエーロとは、神奈川県葉山町発祥の箱型の生ごみ処理器です。箱の中に黒土を入れ、黒土のバクテリアが生ごみが分解します。市内の柳川工務店さんに制作を依頼し、国産木材(西川材)を使用したキエーロを、ごみの減量等を推進するため、市内の購入希望者に販売しました。
令和3年度キエーロ販売とアンケート調査結果
令和3年度5月から30基を販売開始し、7月には完売となり、その後も多くの方々からお問い合わせをいただくなど好評をいただきました。その後、購入していただいた30世帯の使用者の方々に対して、6月から11月までの半年間の使用状況についてアンケート調査を実施しました。ご協力いただいた皆様には感謝申し上げます。調査の結果がまとまりましたので報告します。
生ごみ処理器キエーロ使用アンケート調査結果(概要)
回答世帯数 28世帯 回答率93%
(1) 世帯人数の平均 2.9人
(2) 1回あたりの投入量の平均 511.11グラム
(3) 生ごみ減量の成果(投入頻度、投入量で換算)
【夏場】6月~9月 |
627,400g |
【冬場】10月~11月 |
304,100g |
合 計 |
931,500g |
6月から11月までの半年間で、キエーロを使用した世帯の生ごみ総処理量は931,500グラムでした。 世帯人数の合計(82人)から計算すると、1人あたり半年間で11,360グラムの生ごみをキエーロで処理したことになり、
1人1日あたりで計算すると約63グラムのごみの削減となりました。 (参考:令和元年の1人1日当たりのごみの排出量は808グラム)
アンケート集計結果(詳細)
①キエーロを何で知りましたか(複数回答可)
②キエーロのサイズやタイプはどうですか
キエーロのサイズやタイプについて(自由記述)
(もう少し大きい方が良い)
・生ゴミの量が多く分解が間に合わない。
・奥行きが大きい方が良い。
・埋める場所がなくなることがある。
(もう少し小さい方が良い)
・大きすぎる。
・1人暮らしで生ごみが出ないため。
・結構土の量が必要だから。
・重すぎる。ベランダで使うにはもうひとまわり小さい方が良い。
③西川材使用のキエーロの印象はいかがですか(複数回答可)
西川材使用のキエーロの印象について(自由記述)
・実用的ではない。若い人向き。
(4)キエーロに生ごみを入れる頻度はどのくらいですか
生ごみを入れる頻度について その他(自由記述)
・最近は、さむくなったので、週に2~3回にしています。
(5)キエーロに入れる1回あたりの生ごみの量(平均値)
511.11グラム ※目安:ごはん茶碗1杯は約150グラム
★28世帯のキエーロによる生ごみの総処理量(6~11月分):931,500グラム
(6)キエーロに入れる物はどのようなものですか(複数回答可)
キエーロに入れるものについて その他(自由記述)
・茶ガラ、コーヒーかす、卵のカラ
・魚のアラ、骨
・コーヒーや麦茶の粉
・雑草
・茶葉やコーヒーかす、たまに魚の骨、だしがらなど
・落ち葉
・菜園の残菜や草を入れる事が多い。
(7)キエーロを使って生ごみとなるものをどのくらい処理できましたか
キエーロを使って処理できた生ごみについて(自由記述)
・魚の骨は処理できたが、鳥の骨、卵のカラは残ってしまうので、野菜クズと魚のアラ・骨のみ投入している。
・うまく土がかからない、雑草がわく。
・9割くらい処理できた。
(8)キエーロを使ってどのような効果がありましたか(複数回答可)
キエーロを使った効果について その他(自由記述)
・シンクに生ゴミを置かないのはよかった。
・環境意識の向上
(9)キエーロを使って困ったことはありますか(複数回答可)
キエーロを使って困ったことはありますか(自由記述)
・卵のカラ(なるべく細かくくずしているが)はそのまま残ってしまう。ピーマンの種か分からないが小さい芽がたくさん出てきた。
・冬場は分解が遅い。
・スイカ、カボチャのタネから芽が出る。
・菜園に置いてあるので、(土を)出すときに困った。下の板を前後1段はずしている。
・じゃが芋の皮などは、生命力が強くいつまでも消えない。
(10)困ったことがあった時に、どのように解決しましたか
解決のために自分で工夫した方法について(自由記述)
・野菜クズはかなり小さく刻んで袋に入れ、夏は冷蔵庫に入れていた。10月末に1度、半分くらい庭のまわりにまいた。追加で黒土を足した。
・発生したウジ虫は排除し、次からは土をかけるようにした。
・庭に置いてあるので、蓋を開けた際、虫が発生していましたが、気にしませんでした。
・他のごみ処理器に入れた。
・こまかく刻んだり、ジャガ芋の皮などは、チンしてみたり、あまり繊維の強いものは、入れないようにした。(枝豆の皮、たまねぎの皮など)
・熱湯をかけた。
・土の中に何かの幼虫のような虫がわいたので、家で飼っている爬虫類のえさにしました。
・卵の殻や野菜の芯、長ネギの茶色の皮等がなかなか分解しにくい為、生ごみを捨てる際に、細かく切る様にした。また、土をよくからませてから捨てる様にした結果、以前より減ったと感じました。
(11)キエーロをつかってから、ご家族の環境に対する意識は変わりましたか
環境に対する意識の変化について その他(自由記述)
・もともと家庭菜園をしているので、畑にコンポストを置いていた。ほとんど生ゴミを出していない。10月末のキエーロの土はとてもいい肥料になった。
・特に変化なし。
・自分1人が関わっていて、家族は無関心。
・子どもに勧められて使い始めた。
・元から環境の意識が高かった。
・まだそこまではいっていない。
その他で、元から環境意識が高かったと回答した方が4名いらっしゃいました。
(12)あなたはキエーロで生ごみを処理した土をガーデニングや畑で肥料として使用しましたか
肥料として使用した効果や失敗例について(自由記述)
・臭いがなく、とても良い肥料になった。庭に置いていたので、利用する時も、花の鉢などにすぐ使える。
・意外と土の量が足りない。
・経過観察中
・庭の土がよくなった。肥料を必要としなくなった。
・6ヵ月位で下からかき出して使っている。
・有機肥料として活用している。
・ガーデニングのプランターの土に利用していくと有機質のみの土が出来て、化学肥料を使わなくてすむようになりました。
・畑の土と混ぜて使ったので、効果は不明。
・鉢植えの植え替え時に古い土と混ぜました。元気になった感じがします。
(13)ご感想・ご意見
・玉ねぎの皮と、卵のカラは残ってしまう。野菜のクズや皮など台所で細かくきざむ作業も慣れてくると少し楽しくなった。これからの季節はみかんの皮が多く出そうなので、他のクズより多いとどうなるか心配でもある。
・意外とすぐに処理されて、すぐ乾燥してくれるので、助かる。大満足。
・環境への関心がより高くなりました。
・キエーロの箱自体が大きすぎる。我が家は3人家族なので、もう少し箱が小さい(半分程度)方が良いと思う。
・外に置くので、蚊の発生する夏や寒い冬は使う気になれない。また、生ごみが、乾燥はするが、消えたり、分解したようには見えないので、自分のやり方が間違っていたかもしれないが、難しいと感じた。まっ、あたたかくなったら、また頑張ります。
・私が菜園に置いてから、2人の人が同じ様なものを作って置いています。残菜をごみ集積所に持っていかなくなって良かったと言っています。ゴミを減らすこと(特に菜園などの残菜)広報などでアピールしてください。
・黒土を最初に取説に記入された量を全量投入した為、土が固くなり、土の切替えしに苦労した。深さもあり、女性が大きなスコップで行いましたが、大変です。
・本体も重いので、注意事項にもあった様に、置き場所は充分考えた方が良いですね。
・手に入れられて良かったと思っています。多くの市民に使ってもらえたらいいのではと思います。がんばって作ってください。
・まだうまく使いこなせません。
・生ごみを家庭で処理出来てとても良い。また、ゴミ収集日に、生ごみを出す必要がなく、出す量が軽く且つ減少して楽になった。
・我が家では、野菜の皮ごみの排出量が多いため、その一部の利用にとどまる為、庭に直置きできるタイプなら効果的と思われます。
・処理の仕方を考えなければいけないと思った。
・あとかたもなくさらさらになるものと、いつまでも残るものがある。ぬかを混ぜてみたり、いろいろためしてみたが、なかなかうまくいかない。庭に掘った穴に入れておく方が、小さな虫や微生物がうまく分解してくれるようだ。併用していくつもり。
・もう少し活用したい。
・キエーロの仕組みを使って、他にも土(庭)にいろいろ埋めて実験している。
・燃やせるゴミが減ってゴミ出しが楽になりました。庭があるなら直置きタイプがあっても良いと思います。
・手軽に家で生ごみを処理でき環境に良いものはもちろん、土の匂いに癒されています。ただ、すぐに予定はありませんが引越しの時に100キロ以上の重さのキエーロをどのように運搬できるのかとは思います。
・自分の家庭にはサイズが合わなかった。円形のキエーロにしてみてはどうか。
・①生ゴミの量が多い(家族が多い)家庭には、現状の容量では、不向きかも知れない。
②土の入替えの目安があると良い。
・これから畑で処理済の土を使ってみるのが楽しみです。
・夏場が助かった。
・導入当初は、ほぼなんでもキエーロに投じていたので、果物の種や芯、皮などがいつまでも残り、使いづらかった。数か月経て、キエーロに投入する物や量、回数の案配がわかって来て、今はうまく行っている。
・気温により分解する日にちは大分差がありますが、9割位分解されています。
・これから使用していかないと何ともいえない。