平成30年度・令和元年度に、エコ鶴市民の会と協働し、「ベランダdeキエーロ」を使用した、市民提案による協働事業「おうちdeキエーロ普及事業」を実施しています。
ベランダdeキエーロとは?
キエーロとは、神奈川県葉山町発祥の箱型の生ごみ処理器です。
箱の中に黒土を入れ、黒土のバクテリアによって生ごみを分解するものです。
「ベランダdeキエーロ」は、ベランダや玄関先の小スペースに設置することができます。
キエーロを上手に使うことで、ごみの減量化にもつながります。
組立式(高さに65センチメートル、幅80センチメートル、奥行40センチメートル)
工作教室で作成した、鶴ヶ島市オリジナルサイズのキエーロです。ドライバー1本で、誰でも簡単にキエーロを作ることができます。
リンク:ベランダdeキエーロガイドブック
キエーロの特徴
・黒土の中にいるバクテリアが生ごみを分解するので電気代などの維持費がかかりません。
・バクテリアが生ごみを酵素の作用で分解するので、土の量も増えません。
・使い方も簡単で、正しい使い方をすれば虫や臭いも発生しにくいという特徴があり、ベランダ等の小スペースに設置することが出来ます。
キエーロに入れられるもの
野菜くず、残飯などを入れてください。
卵の殻や魚の骨など硬い物は時間がかかりますが、簡単に砕けるようになります。
天ぷらの後の廃油も入れることができますが、土が固い塊となるため、定期的に土を入れ替えるなどの工夫が必要です。
バクテリアで生ごみが消える理由
土の中には多種多様なバクテリアが存在し、その数は1gの土の中に、100~1,000万になると言われています。
≪生ごみをキエーロに投入すると≫
バクテリアは、体内で合成した酵素を使って生ごみを分解し、分解後に生じた分子状の物質を栄養素として体内に取り込んでいきます。
生ごみは種類毎に、それらを分解できる酵素を持ったバクテリアが活躍し、分解後は、土の中に腐植(※1)ができます。
バクテリアは、やわらかいものから分解します。分解を促進するために、野菜くずなどは、細かく刻む、水分や空気と良く混ぜるなどの工夫が効果的です。
※1 腐植
生ごみが土の中のバクテリアの持つ酵素により分解され、その過程でできた有機物で、土壌の性質や生産力に影響を与えます。
腐植を多く含む土は、暗黒色をしており、団粒構造(※2)を形成する良い材料となります。
※2 団粒構造
腐植などを含む土壌粒子によって形成された1~5ミリメートル程度の塊で、バクテリアの体から吐き出された防水膜でコーティングされており、バクテリアの住処にもなっています。
通気・通水性、保水性にすぐれ、土壌生物の活動も盛んで、植物育成も良好となります。
モニターの感想
良かったところ
・夏休みで長期外出をする前、ごみの日を気にせず捨てることができた。
・ごみ減量に対する意識が育成された。
・台所に生ごみがたまらず、台所がにおわなくなった。
・燃やせるごみに生ごみを入れなくなったので、ごみが軽くなった。
気を付けるところ
・キャベツなどの硬い野菜は小さく刻まないと分解が遅くなることが分かった。
・夏場で気温が高くなり、土が乾燥しやすいので土の状態を見ながら水分を追加し、分解が進むように気をつけた。
工作教室を実施しました
令和元年6月16日(日曜日)東市民センターにおいて、市内の小学生向けに「ベランダdeキエーロ」親子工作教室を実施しました。当日は、家族で協力し合い、キエーロ作りを楽しんでいました。
後日、それぞれの家庭で好きな色に塗装してもらい、世界に1つだけのオリジナルキエーロとなりました。