日時
令和6年11月20日(水曜日)10時00分~11時30分
場所
女性センター 第二講習室
出席委員
森澤清会長、金泉婦貴子副会長、石井照子委員、石崎裕子委員、今井武委員、大森三起子委員、加藤拓委員、瀧島宏美委員、田島悠子委員
欠席委員
永野眞理委員
事務局
橋本政策推進課長、須田女性センター館長、新井主査
議題
- 女性センターの在り方に関する意見報告書(案)について
- 女性センター事業の報告について
- その他
配付資料
- 令和6年度実施(予定)事業一覧(資料1)
- 参考資料
・女性センターの在り方に関する意見報告書(案)
・各委員からのご意見
公開・非公開
公開
傍聴人数
0人
会議内容
会議概要
女性センターの在り方に関する意見報告書の作成に当たり、調整を行いました。令和6年度の事業の経過報告を行い、意見を伺いました。
議題1 女性センターの在り方に関する意見報告書(案)について
事務局説明
「女性センターの在り方に関する意見報告書(案)」について事務局が説明し、意見を伺いました。
質疑応答等
委員 参考資料の「女性センターの在り方について」の主な意見に、「新たな機能を付加するとこで、より多くの市民に利用してもらえる施設」という文言を付け加えてください。
事務局 追加する方向で考えていきたいと思います。
事務局 意見報告書(案)については、どのようなご意見があったのかを、ある程度集約させていただきたいと考えております。しかし、盛り込んだ方がよいと思われるご意見は挙げていただき、勘案して盛り込んでいきたいと思います。すべてのご意見を盛り込むことは難しいので、報告書を補完するために、参考資料を作成しました。市長には、会議の様子や皆様のお考えも含めて報告をさせていただきます。
委員 「女性センターの在り方について」の主な意見には、「女性センターの図書を中央図書館に移管し、図書室のスペースを他の目的で利用することが効果的であると考えます。」とありますが、図書室の図書を全部なくすということではないのですよね。
事務局 スペースをなくすかどうかという結論は出ていません。
委員 「その他のご意見」にある、「図書室の本を中央図書館に移管し、空いたスペースを他の目的に利用」という意見を、「女性センターの在り方について」に移してはどうでしょうか。また、参考資料の「女性センターの在り方について」に「女性をエンパワーする施設」とありますが、男性も使いやすくするために、「男性」も付け加えてほしいと思います。
委員 「女性センターの在り方について」の「主な意見」に「女性センターの図書を中央図書館に移管し、図書室のスペースを他の目的で利用することが効果的であると考えます。」と書かれていますが、委員会が、図書室をなくした方がよいと考えていると捉えられかねません。本を紹介する機能は必要だと思っていますので、書きぶりを変えられるとよいと思います。
委員 やはり、この文書を読むと図書室が不要だと捉えかねられないので、女性センターとしては、情報提供のためのライブラリー機能を残しておくべきだと思います。その上で、ライブラリー機能をより充実させるために、カフェ機能を付加するなどの、発展的な書き方にするとよいと思います。
委員 図書は、貸出をせずとも閲覧ができるとよいと思います。中央図書館にはない、男女共同参画の本を用意して、閲覧していただくのもよいと思います。また、そこでカフェがあったらよいと思います。
事務局 市といたしましても、図書の特集を組んで展示をするスペースは、今後も設けていきたいと考えています。報告書は、図書室の機能を残すことがわかるように配慮し、書きぶりを修正させていただきます。
委員 今は、本を借りるためにわざわざ事務室に声をかけなければならないので、交替でもよいので図書室に職員がいるとよいと思います。
委員 「個別事項について」の「施設の名称について」の書きぶりは、これでよいかと思います。どう変更するか具体的に集約できていませんが、変更は必要という意見でよいかと思います。
委員 「個別事項について」の「女性センターの活用方針案について」の内容と同時に、交通の便も大事だと思います。運転免許証を返納した人や、自家用車がない人にとっては、つるワゴンのような公共交通は大事です。女性センターに停まる便の増設や、ダイヤ改正もセットで考えるとよいと思います。
事務局 内部の検討でも、交通の便を良くしていく必要があるという意見が出ています。また、女性センターがより多くの人に利用される環境になると、駐車場が不足する問題が発生し、検討が必要です。
委員 交通アクセスを良くするという意見は、参考資料の「その他」にも書かれているので、「施設の活用方針案について」は、このままでよいと思います。
委員 「個別事項について」の「その他」には、談話コーナーに関して、飲み物を飲んだり、持ち込んだ物を食べたり、女性農業団体・グループへの販売場所の提供が可能な場にしていきたいという意見を入れるとよいと思います。
委員 「女性センターの認知度を高める必要がある」とありますが、時代に合わせた発信方法でないと、隅の人まで届かないと思います。
委員 企業に対する情報発信をして、育児休業取得などを促進するとよいと思います。
会長 「その他のご意見」の最初の意見、「図書室の本を中央図書館に移管し、空いたスペースを他の目的に利用」というのは、図書室がなくなってしまうような誤解を生みかねないので、表記を修正していただきたいと思います。
事務局 「女性センターの在り方に関する意見報告書(案)」については、皆様のご意見を元に修正します。再度ご確認をお願いします。
事務局 こども家庭センターなどについては、段階的に体制を整えていくよう調整をしています。
委員 対面の相談を充実するとともに、時代に合わせた相談の仕方も検討していますか。
事務局 今後は、オンラインでの相談などについて、各所管で考えていく必要があります。また、市民や市内の事業者との協働により、様々な事業を効果的に進めていく検討も必要です。
委員 子育て支援施設と一体化した利用を促進する方法を考えていただきたいと思います。
事務局 時代に合った利用しやすい施設にしていく考えを、各所管で共有しながら進んでいきたいと思っています。
委員 委員会で、女性センターの在り方について検討していますが、どのような時期に、どういう形で利活用をしていくのでしょうか。
事務局 現在、令和7年度から5年間の「第6次鶴ヶ島市総合計画後期基本計画」を策定しているところですが、その中で、「こどもにやさしいまちづくり」を重点戦略に位置付けることを考えています。これに合わせて女性センターをより多くの人にご利用いただき、男女共同参画への理解が進むようにしたいと思っています。
事務局 女性センターでは、今年度、保健センターや保育所と連携した事業を行っており、女性の支援として、産後の母親向けの講座を共同で開催したところです。また、保護者とこども向けの行事や、保育所の運動会が雨天になった場合の開催場所としての検討も行っています。連携することで、様々な世代に女性センターを活用していただき、男女共同参画について知っていただけたらよいと思っています。
委員 女性から男性へのDVも多いということが新聞記事にありました。男性対象の相談場所があるとよいと思います。また、電話相談ができるとよいと思います。
事務局 男性対象の相談業務を行っているのは、県内でもまだ少ない状況です。現在は、男性から相談の問い合わせがあった場合は、県が行っている男性相談を紹介することとしていますが、これまでのところ、女性センターには問い合わせはありません。
委員 男性からの相談がない状況は、「男らしさ」にとらわれて相談できずに、一人で抱え込んでいる可能性もあります。市が直接男性相談を実施できなくても、県の相談窓口を案内できればよいと思います。女性センターの機能を強化する際は、女性センターから男女共同参画センターへ、といった流れになっていくと考えられますが、男性が「男らしさ」から解放されるような意識啓発も必要になると考えます。DVは、女性が被害者になることが多いという構造がありますが、男性が被害者になるケースもあるので、男性相談を実施したり、県の相談窓口を案内できるとよいと思います。
議題2 女性センター事業の報告について
事務局説明
資料1「令和6年度実施(予定)事業一覧」に沿って説明し、意見を伺いました。
質疑応答等
委員 10月に開催された就職支援セミナー、「知ってみよう!女性の賢い働き方」 に参加した知人に、大変よい講座だったと聞きましたので、お伝えしたいと思います。
事務局 国では103万円の壁の廃止についての議論がなされているところですが、講師である瀧島委員には、いち早く、何種類もの壁の話をしていただきました。アンケートでも、とてもわかりやすかったという意見が多くありました。
委員 小学生対象の「こどもランチ教室」の参加者の性別や学年は、どのような状況ですか。
事務局 男の子の参加は2人で、傾向としては毎回女の子が多くなっています。学年は、1年生から6年生まで各2~3人であったため、高学年と低学年を組み合わせてグループにしました。
委員 講師として関わりましたが、参加した児童は料理が好きな子が多く、とても手際がよかったと思います。楽しい会でした。
委員 男の子も、子どものうちから家事をするのは大事なので、こうした講座を続けていただけるとよいと思います。
事務局 委員の皆様のご協力をいただいたり、工夫をして他の課と共催したりしながら進めています。新たな提案や、お気付きのことがありましたら、お知らせいただければありがたいと思います。
委員 県で行っている婚活事業は、メディアでも取り上げられています。男女共同参画の取り組みとして、連携することもできますか。
事務局 県内全域で連携して実施している婚活事業があり、市では政策推進課が所管しています。市が負担金を払って加入すると、市民の登録料が割引になる制度設計になっています。事務局には成婚状況が送付され、市内のカップルが成婚した例もあることがわかりました。好評のため、東京都も埼玉県を参考に、取組をスタートさせました。
委員 資料を見ると、講座への参加者が全体的に少ないと思います。情報発信のしかたや、いかに来てもらうかが大事だと考えます。また、市の他課とマッチングして様々な事業を行うことも、これからは必要になります。女性センターはこうしているが、他の課はどうなんだろうと、情報がかみ合うように、役所の横串を通してほしいと思います。女性センターの存在価値を上げるためにも、お互いに情報発信をしながら、内部で情報を共有して進めていただきたいと思います。
委員 令和5年度に開催した資産運用のセミナーは、参加者が多くいらっしゃいました。あのような講座をやるのも、意味があると思います。
事務局 一つひとつの講座は、部屋の定員をふまえた上で設定しており、限られた人数となります。情報発信の方法は、ここ数年でかなり変えており、広報紙よりも、市の公式LINEの反響が大きいと感じています。申込みの受付は、従来は電話が中心でしたが、QRコードからスマートフォンやPCで申し込めるようにしたところ、深夜の申し込みも多くありました。また、チラシを作らなくても市の公式LINEでの告知で定員になる講座もあります。
議題3 その他
事務局 時間の許す限り、皆様の意見をいただき、業務の参考にさせていただきたいと思います。
会長 男女共同参画推進委員会の委員として、これに付随して考えることがあります。社会が難しくなり、分断が見られ、格差が大きくなっていると感じています。今までのありきたりの考えでは、追いつかない状況です。新しいものや、効果がありそうなものを、探ったり考えていく必要があります。そのような発想で、社会を感じています。
委員 これからは、色々な団体や企業に力を貸していただくような、つながりづくりが大事だと考えています。そうするためにも、何らかのイベントを行い、たくさんの人を集め、女性センターの認知度を上げていくことも必要だと思います。地域に女性センターがあることを誇りに思ってもらえるように、SNSを活用したり、ブランディング活動で存在意義を上げるようなことを、皆でやっていけるようにしたいと思います。
委員 女性センターを公共施設としていかに利用してもらうか、ということに着眼を置くと、様々な人が出入りできるような形を目指すことがよいと思います。利用してもらうことで、女性センターの存在を改めて認識してもらうことになります。男女共同参画の冠を大きく乗せてしまうと、逆に、引いてしまう人も無きにしもあらず、といったところです。様々な人に使ってもらうことは大事だと思います。
委員 保健センターと事業を共催することは、よいことだと思います。これまでは、幼児対象の講座が、あまりありませんでした。これからは親子で女性センターを使ってもらい、子どもにも女性センターを認識してもらえるようにしたいと思います。
委員 男女共同参画の意識を広めるために、落語や映画などを使って、様々な人を誘い込むとよいと思います。
委員 働く女性が増えており、平日の昼間に講座の申込みができる人は少ないため、夜間にLINEで申込みができれば参加者が増えるというのは、これからの当然の流れだと思います。また、平日の昼間に女性センターを利用できるのは、女性センター事業でいうと、産後ヨガ教室の参加者のような人なので、産後すぐの人をターゲットにしてもよいのかなと思います。第一子出産後すぐは誰でも不安なので、そういう人に来てもらい、幼児対象の講座につなげ、切れ目なく支援していけるとよいと思います。
委員 女性センターの活用方法は、意見を集約して連携していく必要があると思います。自社では、令和5年度に女性活躍推進講座を女性センターと連携して実施し、多くの参加者がありました。新しい取組であり問題点もありましたが、やってよかったと思います。あそこに行けばこういう講座がある、というということは、女性センターの存在意義もアップしていくのかなと思います。地域の役員として防災訓練を行う際に、耐震車を借用できずに苦労したことがあったので、このようなことも、行政と連携してうまくやれればよいと思いました。
委員 若い世代でも分断が進み、経済的な格差が広がっていると感じます。経済的な格差は体験の格差につながり、学業にも影響を与えます。ジェンダーの視点から考えると、女性の就労格差は賃金格差につながり、そのまま年金格差にもつながります。女性の方が男性よりも、貧困のリスクは高くなります。未婚化が進む中で、シングルの高齢女性も増えていきます。単身女性は地域社会とのつながりを作りにくく、困り感をかかえていたとしても地域の中で見えない存在になってしまっていると思われます。このような人たちにも、男女共同参画の視点から目配りをしていくのは大事なことです。潜在的に困難をかかえている人たちに配慮した事業というのも大事にするとよいと思います。
委員 女性センターを利用しているサークルの立場として、こども対象の料理教室の開催に、来年度も協力したいと思います。よいことは口コミで広がります。