令和6年度第2回男女共同参画推進委員会(会議録)

日時

令和6年7月11日(木曜日)10時00分~11時45分

場所

市役所4階 401会議室

出席委員

森澤清会長、金泉婦貴子副会長、石井照子委員、石崎裕子委員、加藤拓委員、瀧島宏美委員、田島悠子委員

欠席委員

今井武委員、大森三起子委員、永野眞理委員

事務局

橋本政策推進課長、須田女性センター館長、新井主査

議題

  1. 男女共同参画に関する取組について
  2. 女性センターの在り方について(意見交換)
  3. その他


配付資料

資料1 つるがしま男女共同参画推進プラン(第6次)における推進指標の目標値及び実績
資料2 つるがしま男女共同参画推進プラン(第6次)達成状況一覧
資料3 女性センターの在り方について

公開・非公開

公開

傍聴人数

0人

会議内容

会議概要

男女共同参画に関する令和5年度の取組及び今後の女性センターの在り方について、意見を伺いました。

議題1 男女共同参画に関する取組について
事務局説明

資料1「つるがしま男女共同参画推進プラン(第6次)における推進指標の目標値及び実績」及び資料2「つるがしま男女共同参画推進プラン(第6次)達成状況一覧」に沿って説明し、意見を伺いました。

質疑応答等

委員 自治会活動は、全国的に、高齢化や担い手不足が課題となっています。鶴ヶ島市の自治会活動の持続性はどのような状況ですか。

事務局 鶴ヶ島市でも高齢化が進み、地域のコミュニティが弱まってきています。定年延長制度の影響もあり、活動の中心は70~80代の方となっています。

委員 自治会への加入率も下がっていますか。

事務局 加入率は年々下がっています。市では、SNSを活用した自治会での情報伝達といった新しい形や、自治会が担っていた役割を状況に応じて見直すことも必要ではないかと、意見交換をしています。 

委員 自治会活動への関わり方の見直しは、女性の主体的な参画を進めるチャンスでもあります。女性の協力を得られるよう、連携を図ってください。

委員 令和5年度中に育児休業制度を利用した男性職員について、取得日数や、配偶者は市の職員であるかなどについて伺います。

事務局 取得日数は、長い職員で37日間、短い職員で9日間でした。配偶者の状況など個々の内訳は女性センターでは把握できていません。

事務局 市の職員同士の夫婦で、二人が同時に取得したケースもあり、職員間で意識の変革も見られています。

委員 推進指標のうち、「DVを受けた経験が全くないと回答した人の割合」は市民意識調査の結果によるものですが、令和2年度以降は意識調査が行われていません。社会問題となっている経済格差や貧困の影響を受けて、数字が大きく変動していることが考えられます。意識調査を毎年実施したり、DVを受けた側や行う側の調査を実施したりすることも必要かと思います。また、実際の相談件数も推進指標とするとよいと思います。

事務局 次回の調査は令和7年度の予定です。普段は国や県の統計を参考にしています。身体的暴力以外の経済的暴力などもDVに当たるという認識が広まったこともあり、こども支援課の「女性相談・DV相談」の相談件数は年々増加しています。

委員 子どもが虐待を受けた時の相談先は、どのように周知されていますか。

事務局 相談窓口の短縮電話番号が書かれたものを学校を通して配布するなど、子どもたちに情報提供が行われています。

委員 児童虐待は確実に増えています。相談窓口の周知を民間にも広げるなど、相談しやすい状況を作っていかなければ根絶できないと思います。

会長 学校では、「疑わしきは通報する」という体制を取っているので、相談があれば児童相談所に情報が流れていくはずです。虐待を受けると子どもの態度は一変しますので、周りの大人は気づかないはずがないと思われます。

委員 「DVを受けた経験が全くないと回答した割合」は、市民意識調査の対象である大人がDVを受けた経験を指しますが、児童への虐待もかなり多い状況です。DVと虐待のすみ分けや、意識調査の項目を「DVを受けた経験が全くないと回答した人の割合」とするべきなのか、考えをお伺いします。

会長 委員の話は、この推進指標の目標値が55%となっていますが、本来ならばもう少し高い方が子どもの幸せにつながるのではないですか、ということでしょうか。

委員 大人だけでなく、子どもの虐待の相談窓口の周知についても対策が必要です。「DVを受けた経験が全くないと回答した割合」が増えることはよいことですが、書き方を検討するとよいと思います。

事務局 次回の市民意識調査に向けて、この項目の質問の仕方を検討していきます。

事務局 推進指標の目標値は、現状を踏まえつつ、実現性を考慮して設定しました。女性センターではDVが犯罪であることを周知するとともに、予防啓発のために中学校と連携してデートDV予防講座を行っています。こうした取組の中で、推進指標の実績値の向上にも努めていきます。

委員 中学生同士の男女交際もあり、デートDVの被害も低年齢化しています。加害者にも被害者にもならないという視点で、早いうちから教育するのはよいことです。

会長 パートナーシップ制度とは、具体的にはどういうことか説明をお願いします。

事務局 同性同士のカップルの婚姻は法的に認められておらず、病院での病状説明が受けられないなど不利な状況があります。こうしたカップルがパートナーの宣誓をしたことを市が証明する制度で、鶴ヶ島市では令和5年度から開始しました。

事務局 県内の63市町村のうち、62の団体が同様の制度を導入しています。制度がある自治体間で転出・転入があった場合には簡易な手続きで済むように、自治体間での連携が進んでいます。

委員 学校でのキャリア教育での成果で、若者の意識は変わってきていますか。

事務局 性別による固定的な役割分担意識は、少しずつ解消されていると思われます。正社員で働く母親も増加しています。今の若い方は、夫婦で家事や育児を分担する条件での結婚など、意識を持っています。子どもの頃から、社会全体でそうした意識付けを行っています。

委員 働く母親が増え、子どもたちも、家庭での役割を身に着けていることと思います。しかし、本当の意味での女性の社会進出は難しく、社会全体で作り上げ、若い人達にもしっかりと根付いていかないと厳しいのではないかと感じています。

委員 男性の教員が育児休業を長期に取得する、あるいは女性の教員が管理職になって活躍する姿は、子どもたちにロールモデルとしてよい影響を与えます。

委員 取組項目23の「介護保険制度の周知と利用の促進」については、市民や事業者に向けて介護保険制度について言及した」とありますが、その後はどうしたのでしょうか。

事務局 市広報紙での啓発記事で言及しました。一つの記事の中で、女性の活躍や育児休業、介護休業などを盛り込んでおり、細かい説明はできていません。

委員 市役所にはAEDは設置していますか。また、職員は、使用方法や救急救命について研修を受けていますか。

事務局 AEDは、市役所及び公共施設に設置しており、設置された施設の職員は講習を受け、いつでも使用できるようにしています。

委員 推進指標の「審議会における女性委員の割合」の目標値は40%となっていますが、女性が対象外となっている審議会はありますか。

事務局 女性の割合を高めていくことを目標としているので、女性が対象外となっている審議会はなかったかと思います。

事務局 審議会の委員の選任方法があて職となっている場合は、組織の会長に男性が多いために、結果的に男性が多くなります。そのため、あて職以外の枠で女性の登用を進めるように、庁内の啓発を行っています。

委員 取組項目56の「大学・企業との連携の推進」については、達成状況を見ると、大学との連携がありません。

事務局 直近の5年間はコロナ禍の影響もあり、連携できていません。今後は、近隣の大学との連携を進め、ネットワークを広げていきたいと考えております。

委員 近隣の大学と情報を共有し、鶴ヶ島のよさを知ってもらい、この街に住みたいと思ってもらえるような施策が必要です。声を掛け、地域のために力を注いでいただけるようにしてください。

委員 城西大学は、まちづくりに協力していくゼミを新設する方向で動いています。そうした学生と連携していくとよいと思います。

委員 男女共同参画の取組は、担当課が多岐にわたっています。各課が男女共同参画の意識を高めるための情報共有をお願いします。

議題2 女性センターの在り方について(意見交換)

事務局説明

資料3「女性センターの在り方について」に沿って説明し、意見を伺いました。

質疑応答等

委員 私は、卓球のサークルに所属しており、女性センターの軽運動室で毎週活動しています。女性センターの談話コーナーは、サークル活動後にコミュニケーションを図る場であると同時に、男女共同参画に触れることができる場でもあるので、女性センターの在り方を考える中で、残してほしいと思っています。

委員 男女共同参画施設は、情報の収集や発信という機能も必要です。図書のコーナーが一定程度あり、何らかの形で男女共同参画に関する本が並んでいれば、男女共同参画以外の目的で来館した方にも手に取ってもらえます。談話や飲食ができるコーナーの周りに、自由に本を眺めたり、手に取ったりすることのできるスペースや月替わりなどでのテーマ展示があると、市民が集いつつ、自然と情報に触れていくことができます。

委員 新しい機能を付加する際には、今ある女性センターの建物は生かすのですか。保健センターや保育所を利用する方が女性センターに移動する場合の動線は、一旦外に出て、現在の入口まで回って来るということになりますか。

事務局 現在はそのように想定しており、各施設それぞれの入口を使って、うまく往来ができる形を考えていきます。女性センターの裏側に出るドアを常時使えるかどうかは、管理上の問題を踏まえて検討する必要があります。

委員 一体化を考えているのであれば、動線も大事になります。

事務局 正式な入口ではありませんが、女性センターのテラス側は掃出し窓になっており、保育所から来る方は、その入口も利用できます。

委員 こちらの計画は、道路を走る車から交流の様子が見えるような想定ですか。

事務局 女性センターは道路から奥まった場所にあるので、交流の様子を見ることはできません。

委員 認知度が低いのが課題だと思います。保育所の園庭の北側は、駐車場ですか。

事務局 現在は保育所職員駐車場として使用しています。

委員 この場所が、オープンスペースになるとよいと思います。

委員 新たな機能を付加し、より多くの方に利用していただくと同時に、ホールは今までどおりに活用していただきたいと思います。保育所や保健センターに来た方に、女性センターにも足を運んでもらうためには、女性センターの新たな機能を周知することも必要です。また、男性が利用しやすいように、男性も含めた子育て支援や名称変更について、しっかりと考えていきたいと思います。

事務局 今後は、保健センター内にこども家庭センターを設置し、相談員や保健師が、子育てに関する相談・支援を行います。一方、女性センターには、子育て世代の方に向けた育児相談や情報発信、コミュニティ・交流の場を設けることを想定しています。

委員 様々な子育て家庭を対象にしているということですね。

事務局 職員が市民と何気ない会話をする中で、支援の必要性を把握していきたいと考えています。

委員 女性センターの中に交流スペースができて、支援が必要な家庭を見つけられることは大事です。また、飲食ができるコーナーがあれば、ほっと一息つくことができると思います。

委員 女性の産後の体調の回復について、父親も知る必要があります。両親学級のような、男性も含めた相談窓口があるとよいと思います。

委員 女性センターの在り方を皆さんで考えて、意見を全体的に集約すると、とてもよい場所になるのではないかと思います。老若男女が利用でき、よい場所だということを普及すれば、利用価値が上がり、コミュニケーションの内容も違ってくると思います。

委員 子育て支援施設と一体化していくのはよいことですが、一方で、前回の会議で、女性センターとしての役割や名称を残してほしいという意見が出ていました。託児を充実させて、ひとりの女性として物を考えられる時間、ひとりの自分に立ち戻れる時間や、自身の母親・父親役割を相対化できる空間も大事になります。学びや気づきの機会、情報の提供、母親役割とは別の自分自身のキャリアの相談や、モヤモヤした気持ちを相談できる場を用意するのは女性センターの役割です。託児を充実させ、保育士を配置し、安全安心を確保した上で、子どもから離れて一人になれる時間を作ることも大事です。地元の農産物を使ったお弁当作りや、お菓子作りをしている女性農業団体・グループに販売場所を提供すれば、6次産業の活発化や女性農業団体・グループの経済的な自立にもつながります。

委員 父親・母親ではなく、個人に戻れるセンターであるとしたら、ホールで映画を上映し、その際に託児を付けたり、親子で参加できるイベントを行うのもよいと思います。

議題3 その他

事務局 会議での御意見以外にも、お気付きの点があれば、女性センターにお知らせください。いただいた御意見は今後の検討の材料とさせていただきます。

事務局 第3回の委員会では、これまでにいただいた御意見を整理し、取りまとめたものを確認していただく予定です。その後、委員会の御意見として、市長に報告します。公の施設である女性センターは、市民の方に利用していただく施設というのが根底にあります。そのために、今期は、女性センターの利用団体から、委員をお二人選出させていただきました。

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電話番号:049-287-4755 ファクス番号:049-271-5297

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