令和4年第1回鶴ヶ島市農政推進審議会

【概要】

  • 日時 令和4年3月29日(火) 10時00分~10時50分
  • 場所 鶴ヶ島市役所3階 庁議室
  • 議題 1「鶴ヶ島市農業振興地域整備計画」の改定について
       2「鶴ヶ島市人・農地プラン」の実質化について
  • 会議の要旨
    ・「鶴ヶ島市農業振興地域整備計画」の改定について、資料を提示し、意見交換した。
    ・「鶴ヶ島市人・農地プラン」の実質化について、資料を提示し、意見交換した。
  • 担当 産業振興課農政担当 電話049-271-1111(内線234)

【会議録】

(出席者)
 長峰委員、福島委員、小川(佐)委員、小川(清)委員、石川委員、中嶌委員、鶴岡委員、小林委員

(欠席者)
 比留間委員、沼田委員

(事務局)
 町田部長、玉木課長、遠藤主幹、田中主査、前田主任

議題1 「鶴ヶ島市農業振興地域整備計画」の改定について

≪会長≫
 事務局に内容の説明を求めた。

≪事務局≫
 内容について説明した。

≪会長≫
 各委員に質疑・意見を求めた。

≪委員≫
 令和5年度のスケジュールの中の関係機関への意見聴取として、農業委員会とJAいるま野への意見聴取とあるが、計画を立案する段 階で意見を求めるのか、それとも計画案が出来た段階で意見を伺うのか。

≪事務局≫
 今の時点では、計画案が出来た段階で意見を聴くことを考えている。農振法上の手続きとして、農業委員会とJAいるま野から意見聴取を求められており、事前協議の際に、書類の添付が必要となることから改定案について、意見を求める予定である。
 他市町の農業振興地域整備計画の改定の状況をみると、本来ならば内容的には3年程度を要する作業である。当市としては、できるだけ改定作業を早期に完成させる必要があると判断し、2年間で改定する予定であり、委員の皆さまからも意見を頂戴し、取りまとめていきたい。今後とも各委員のご協力をお願いしたい。

≪会長≫
 その他の質疑・意見を各委員に求めた。

≪委員≫
 (特になし)

≪会長≫
 意見なしのため、議題(1)の意見交換を終了した。

議題2 「鶴ヶ島市人・農地プラン」の実質化について

≪会長≫
 事務局に内容の説明を求めた。

≪事務局≫
 内容について説明した。

≪会長≫
 各委員に質疑・意見を求めた。

≪委員≫
 資料2の【参考】の表の対象地区に下新田の表記がないいが、何か理由があるのか。

≪事務局≫
 記載漏れのため、資料に高倉・脚折の次に下新田を追記していただきたい。

≪委員≫
 私は高倉に畑を所有している。以前は共同で飼料用のトウモロコシを栽培し酪農農家に提供してきたが、酪農農家が少なくなった今は、トウモロコシをやめて小麦に変えている。このような状況を見てきて、農業が変貌していると実感している。今回の人・農地プランの作成も全国的に求められているものと思われるが、埼玉県でもいろいろな対策をしてくると思う。鶴ヶ島市も他の事例等を参考にして、プランを練る必要があると思う。確かに農業従事者が70歳以上の人が増えると後継者のことは考える必要がある。
 九州地方のJAの例ではあるが、JAが中心となって、町に呼びかけ、農業に興味ある人を募集したところ、30名近くが集まった。実際に農家に入ってもらい農業に従事してもらっている例がある。そこは60歳で定年であるが、定年した後は農業をやりたいという人がたくさんいると聞いている。鶴ヶ島市でも、このように農業に興味をもっている定年退職の人がいるのではないか。そのような方に、担い手になってもらうことも必要ではないか。こういった事業を進めていくうちに、家庭内で親が子どもに「農家に行って手伝ってきた」と話しをすると、子どもも段々と農家に興味を持ってくる。会社に就職しないで、農業で第三セクターみたいなものを起ち上げてみたいなどという意欲につながることもある。
 今回のプランも5年、10年又は30年先の計画を立てていかないといけないと思う。 

≪事務局≫
 新たな担い手については、JAいるま野や埼玉県とも連携しながら「明日の農業担い手塾」を通じて育成している。鶴ヶ島市でも、現在3名の方が研修中であり、この4月にも1名が研修生になる予定である。
 また、人・農地プランが法制化され、今後、目標地図の作成をしていく必要がある。引き続き、皆様からのご意見を頂戴したい。

≪委員≫
 高倉の農産物直売所とカインズホーム内にある直売所に出荷している農家さん、出荷者の現状を見ると、高齢化というよりも、一段進んで超高齢化になっているというのが現状である。10年スパンの計画であるが、出荷者の現状をみると5年スパンでないといけないと思われる。5年経つと出荷者は今の半分以下になってしまうのでないかと思われる。残るのが、都市近郊の立地条件を活かした観光のいちごであったり、トマトの施設野菜と思われ、ほとんどの農家及び農地というのは厳しい状況になると思われる。私も農業委員として、農地の荒廃状況を見て来たが、相続の発生により不在地主が出て農地管理ができなくなったりと、現状を見ていると、農業振興地域整備計画も人・農地プランも、現状を直視して思い切った計画を立てないといけない時期に来ていると思う。

≪事務局≫
 市としても、先ほど説明を申し上げたように新規就農者の支援にも力を入れている。また、プランにも記載させていただいたが、農福連携や企業参入なども踏まえ、農地の後継者を検討しながらも、新たな農地の活用の仕方も考えていかなければいけないと考えている。今後とも皆さんのご協力をお願いしたい。

≪委員≫
 私の家は、夫の両親が農家をしており、両親は二人とも80歳を超えている状態である。今は農業を続けているが、いつ病気になり、体を壊せば農業が出来なくなる状態である。家族の中でも、今後農地をどうするのかという話はするが、両親からも、農家を継いでも私たち夫婦には、高校生の子どもがおり、農業だけで生計を立てることはなかなか難しく、現実的でないといわれている。ただし、農地の管理だけは、近所の方に迷惑を掛けないように管理はしてもらいたいといわれており、今後どうするか決まっていない状態である。
 今回の人・農地プランで新規就農者や企業参入で後継者を育てることは賛成であるが、新規就農者の方々からすると、野菜を作る情熱はあると思うが、実際どこに販売するのか、せっかく作った野菜が売れるのかといった心配があると思う。消費先、例えば学校給食とか、売り場とかで何か関わりを持てたり、販売ルートとかが増やせると良いと思う。

≪事務局≫
 委員のご指摘のとおり、販路の拡大ということが課題の一つとなっている。具体的には、里芋の選果場に出荷した場合、品質分類でもなかなかハードルが高く、売れる人は売れるが、そこまでにたどり着かない人もいる。販路の拡大とともに技術向上の支援をしてきたいと考えている。  

≪委員≫
 高齢者で80歳過ぎても現役で農業をやっている人はたくさんいる。その中で、野菜を作る側と野菜を販売する側のどちらが主体でやっているかが、今後の課題の一つである。例えば、直売所にしても、売る側が一生懸命やっても出荷する側の数量が少ないとうまくいかない。また、作る側が多くても、売る側が上手にやらないと野菜が残ってしまう。そこで、いろいろな面でどこが主体となり、どのようにしていくのかが、課題であると思う。農家の今までの歴史の中で、販売することにはまったく疎いのが現状である。それが今の高齢者であり、後継者が出来ない理由はそこにあると思う。その辺のルートも確保しておかないとやっていけないのだと思う。この野菜を作る側と売る側の関係が上手くいっている地域は、主導権が上手く回っていると思う。その辺のところが、どのようにできるかということではないでしょうか。

≪事務局≫
 実際に作ったものが売れないという事例でお話します。よく見受けられる事例として、新規の就農者とベテランの農家が、同じ野菜を並べて販売されていると、ベテランの方の野菜が売れて、新規就農者の野菜が残るという話を聞いている。その工夫として、出荷時期をずらすなど、販売方法を模索していく必要はあると思う。
 先ほども申し上げたが、技術の向上も必要であると考えている。先輩農家からの助言を聴いたりと、そのことを踏まえながら皆さんと連携しながら新規就農者の支援を進めていきたい。

≪委員≫
 県の農業試験場では、これから栽培するのに国産ゴマも有益であると提案している。また、都内では施設でイチジク栽培も少しずつ増えている。鶴ヶ島では、どのように考えても、JAの流通というよりも、直売型など進めるのが現実的と思われるが、その中で、いろいろなアイデアをいろいろな方から頂いて組み立てていくと。
 また、特殊技能のある新規参入者でその道で食べて生き残っていくわけですが、一般の人が農業を志した場合でも、何とか生計を立てていけるように、県として支援していきたい。
 それと、高倉地区で、いるま野アグリさんが小麦の裏作に大豆を作っている。今年は、品質が良く収穫量も多かった。いるま野アグリさんは、一部の大豆を使って納豆を作っていると聞いている。ただし、今後は、連作障害があり品質が落ちてしまうこともあり、いつまでも、麦と大豆が続けられる保証があるわけではない。土地利用を考えていく必要がある。
  お茶でも、何年か一度は、元から切って更新するわけですから、野菜でも連作障害がある。そのようなことにも県として支援していきたい。

≪事務局≫
 新たな農産物の販売や栽培については、先日も県の専門員の方にお越しいただいて、以前から鶴ヶ島市の農産物のブランド化ということでアドバイスを頂いている。具体的には、さといも、ネギの栽培講習会ということで、どの作物が、鶴ヶ島の土壌に合った作物で販売して売り上げにつながったというところを議論していただいて、先ほどのいるま野アグリさんの大豆の話等も情報としていただいた。
 今後も、私どもの知り得ない情報は、貴重な検討材料になるため引き続き情報提供を頂きたい。また、皆さんと一緒に勉強していきながら鶴ヶ島に合った農産物を研究していけたらと考えている。 

≪委員≫
 今お話を聞いていまして、農家の方の高齢化ということは、農協としても重要な課題と認識している。直売所等に野菜を持ってきていただく方の持ち込む手間、持ち帰る手間は、これからの高齢化に伴って難しくなるとは、農家の方から伺っている。農協としても配送ルートの確保等が課題であると考えている。これからのことを研究していく必要があると考えている。

≪事務局≫
 今年度、高倉の直売所の店長さんとも話し合いをさせていただいた。JAさんとしても、今後どんな野菜を作っていくかということで考えていただけることになっている。また、地場産の野菜の活用としては、学校給食センターへの給食の総菜へのサービスの提供ということで、どのような物を作っていくかという情報を頂きながら対応していきたいと考えているので、引き続きよろしくお願いしたい。

≪会長≫
 農家さんの収入が上がることは、野菜が少し高く売れることになり消費者さんの負担が少し大きくなる。しかし、食料自給率が先進国の中で、これほど低いのは珍しいそうで、ウクライナの戦争を見るにつれ、ウクライナのように日本が攻められたら直ぐに、食料不足になってしまうと思う。食料自給率を上げるためにも、農地の活用は大事なのだなと、最近つくづく感じる。
 人・農地プランに基づいて、現状の課題を把握しながら色々な施策を考えていき、鶴ヶ島の農業の未来を優位しながら支えていきたいと考えている。

≪会長≫
 議題(2)について、その他の質疑・意見を各委員に求めた。

≪委員≫
 (特になし)

≪会長≫
 意見なしのため、議題(2)の意見交換を終了した。
 すべての議題を終了し、議長職を降りた。    

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