ミャンマーでは、ミャンマーの暦でお正月にあたる4月に、新年を迎える「水かけまつり(ダジャン)」が行われます。1年の厄や汚れを洗い流すために、お互いに盛大に水をかけ合うミャンマーのお祭りです。このミャンマーの「ダジャン」と鶴ヶ島市の「脚折雨乞」は、どちらも「水」に関連する伝統行事です。この2つを融合したイベント「鶴ヶ島水かけまつり」が開催されました。
ミャンマーの水かけまつり「ダジャン」をはじめ、ミニ龍蛇が練り歩く「ウォーターパレード」、「ウォーターガンゲーム」など水を使った様々なイベントが行われました。さらに、ミャンマーの民族舞踊、キッズたちの元気なダンスがステージで披露されました。
駐日ミャンマー大使館からは、特命全権大使ご夫妻をはじめ、多くの大使館職員の方々にもお越しいただきました。
当日は猛暑の中、多くの方々にご来場いただき、水をかけ合う新しいイベントを満喫するとともに、オリンピック・パラリンピックに向けて、市民と在日ミャンマー人の方々が交流し、お互いの文化を理解する機会となりました。
日時
平成30年8月26日(日曜日) 10時~17時30分
場所
鶴ヶ島市役所 特設会場
来賓の方々の歓談の様子
イベント当日、来賓の方々で歓談を行いました。
出席者は、齊藤市長、金泉市議会議長、今泉清詞今泉記念ビルマ奨学会会長、白幡晶城西大学学長、勝野美江内閣官房東京オリパラ推進本部事務局参事官、廣嶋鶴ヶ島水かけまつり実行委員会委員長、ティティレイ鶴ヶ島ミャンマー交流大使です。
駐日ミャンマー大使館からは、トゥレインタンズィン特命全権大使、キンソーナウン大使夫人、キンニラーソー公使、イーイーカイン公使、ティンギーアウン参事官が出席しました。
オープニングセレモニー
オープニングセレモニーでは、廣嶋実行委員長からの挨拶のあと、トゥレインタンズィン特命全権大使から祝辞をいただきました。
ミャンマーの水かけまつりに習い、来賓同士で小枝を使って水をかけ合いました。昔は、「共に良き新年を迎えられますように」と、薬草などのかぐわしい香水をつけた小枝で、人の肩を優しく叩き、香水をかけ合ったそうです。
その後、大使館チームによるミャンマーの民族間の団結精神や平和、相互理解を表す民族舞踊が披露され、イベントの成功祈願として「脚折雨乞」のミニ龍蛇に水をご献注しました。
ダンスステージ
特設ステージでは、大使館チームがミャンマーでダジャンの際に踊る民族舞踊を披露したり、子どもたちとミャンマー人の方々が一緒になってダジャンのダンスを踊ったりしました。
ダジャン(水かけ)
ダジャンタイムでは、市民やミャンマー人の方々が水をかけ合い、子どもから大人までみんながびしょびしょになってダジャンを楽しみました。
飲食・物販ブース
飲食・物販ブースでは、都内などで営業されているミャンマー料理店や各種団体に出店していただいたことで、ご来場者の方々がミャンマーの料理を楽しみ、民芸品などに触れ、”ミャンマー”を体験できる1日となりました。
タナカ(ミャンマーのお化粧)の体験
今泉記念ビルマ奨学会のご協力により、ミャンマーの伝統的なお化粧「タナカ」の体験コーナーを設けていただきました。「タナカ」とは、柑橘系の木の皮をすずり状の石板ですったものを、顔や手に塗るミャンマーのお化粧です。
特別展示と民族衣装を着たつるゴン
鶴ヶ島水かけまつりの開催にあわせて、市役所の1階ロビーで、駐日ミャンマー大使館大展示会及びミャンマーホストタウン展示会を開催しました。
また、ミャンマーの民族衣装を着たつるゴンをお披露目しました。
※ホストタウンとは、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催に向け、参加国・地域との人的・経済的・文化的な相互交流を図る地方自治体を、内閣官房が登録するものです。
※ 鶴ヶ島水かけまつり実行委員会の皆さんが、当日の様子をまとめたプロモーション動画を作成してくれました。映像の編集は、鶴ヶ島水かけまつりでご協力をいただいた「C-crew」さんによるものです。動画のなかで流れる楽曲は、今回のために作っていただいたオリジナル作品です。水かけまつりの様子とあわせてお楽しみください。