放電後の廃棄をお願いします
有限会社すみとも商店、ロワ・ジャパン有限会社が輸入した、ダイソン株式会社のコードレス掃除機に取り付けできる非純正のバッテリーパックから、出火したとみられる火災事故が多発しています。
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)による調査の結果、当該バッテリーパックを充放電していない保管状態であっても、基盤上の部品が発熱・発火する可能性があることが確認されています。
しかし、同機構において様々な検証を重ねた結果、掃除機運転による放電によって、当該バッテリーパックは安全な状態となり、発火に至らないこと、掃除機運転をすることによって、発火のリスクが高まることはないことが新たに確認されました。
ついては、下記の手順に従ってから、当該バッテリーパック廃棄をしてください。
当該バッテリーパックを再度充電し、使用を継続することは絶対にしないでください。
手順1 対象製品の確認をする
火災事故の発生が確認されたバッテリーパックには、以下の輸入事業者名が表示されています。
輸入事業者名:Orange Line DC60 または ROWA・JAPAN DC62
手順2 放電をする
掃除機運転による放電方法
- まず、シンクや可燃物のない屋外等に、水(常温)を張ったプラスチック製バケツをご用意ください。(水は4リットル程度入れます。)
- 充電式掃除機にバッテリーパックを装着してください。この時、固定用のビスは絶対に留めないでください。
- 手のひらと指でバッテリーパックの底面と上面をはさみこむように片手をあてがい、バケツの上で掃除機を運転(モード選択できる場合は中程度)します。
- そのまま、電池切れになる(バッテリーパイロットランプが点滅)まで掃除機を動かす(10~20分程度)ことによって、放電状態とします。
※掃除機による放電を行う場合には、小さなお子様が近づかないよう十分ご注意ください。
放電中に異常が発生した場合
上記の放電中に次の異常を1つでも認識した場合には、即座に運転を中止し、バッテリーパックを取り外してバケツに投入してください。
- 発煙(掃除機の運転ボタンや、固定用ビスの穴からの発煙が想定される)
- 異臭(焦げ臭いにおい)
- 異常な温度上昇(通常は40℃程度)
この場合、放電しきっていない可能性があります。
引き続き安全に放電するため、以下の対応(塩水処理)を行ってください。
- 水没させたバッテリーパックを取り出さずに、約120グラムの塩(大さじ8杯程度)を水に投入し、軽くかき混ぜて溶かします。
- そのまま保管してください。4日程度でバッテリーパックが放電状態になります。
※上記作業は、屋外など換気のよい場所で行ってください。また、金属のサビ等が溶け出した汚水となるため、バッテリーを取り出す際や、廃液や沈殿物を捨てる際には、念のためゴム手袋等を装着し、素手で触れないようご注意ください。
放電ができなかった場合や掃除機本体を持っていない場合
バッテリーパックが濡れていて掃除機運転による放電ができなかった場合や、掃除機本体をお持ちでない場合も、水(常温)4リットルに塩約120グラムを溶かした塩水をプラスチック製バケツの中に用意し、4日程度水没させることで放電状態としてください。
手順3 廃棄をする
有限会社すみとも商店のバッテリーパックの廃棄方法
当該事業者が既に倒産しており、リコールによる回収がかなわない状況となっています。
- 事業所から出たもの
➡産業廃棄物として廃棄してください。 - ご家庭から出たもの
➡ごみ集積所には出さずに、川角リサイクルプラザへ直接お持ち込みをお願いします。ごみ処理手数料は有料となります。また、搬入時に、受付で電流測定をします。放電処理をしていないものは受け取りができませんので、ご注意ください。
ロワ・ジャパン有限会社のバッテリーパックの廃棄方法
当該事業者がリコールにより回収対応していますので、案内に従ってください。
ロワ・ジャパン有限会社:https://www.rowa.co.jp/pages/dc62-notify
メール問合せ先:info@rowa.co.jp