日時
令和6年7月1日(金曜日)13時45分から16時00分まで
場所
市役所504会議室
議題
議事1 会長、副会長の選出
議事2 第2次鶴ヶ島市健康づくり計画・食育推進計画(後期計画)の取組状況について
議事3 令和6年度の健康づくり事業について
議事4 第3次鶴ヶ島市健康づくり計画・食育推進計画の策定スケジュールについて
議事5 その他
出席委員
塚越健司委員、久保彰子委員、宮野慎太郎委員、末成隆子委員、田邉あき子委員、高橋松子委員、安保聡美委員、斉藤洋子委員、佐々木亨委員
欠席委員
佐久間眞理子委員
事務局
健康部 白井部長
健康長寿課 木村課長、山本主幹、藤野主査、額賀主任管理栄養士
配布資料
資料1 鶴ヶ島市健康づくり推進協議会(附属機関)委員名簿
資料2 鶴ヶ島市健康づくり推進協議会条例
資料3-① 第2次鶴ヶ島市健康づくり計画・食育推進計画(後期計画)の令和5年度取組まとめ
資料3-② 第2次鶴ヶ島市健康づくり計画・食育推進計画(後期計画)の令和5年度取組一覧表
資料3-③ 第2次鶴ヶ島市健康づくり計画・食育推進計画(後期計画)の令和6年度新規取組一覧表
資料4 令和6年度の健康づくり事業について
資料5 第3次鶴ヶ島市健康づくり計画・食育推進計画策定に係るスケジュールについて
公開・非公開
公開
傍聴人数
1人
会議の内容
議事1 会長及び副会長の選出
委員の互選により、会長に佐々木亨委員、副会長に佐久間眞理子委員が選出された。
議事2 第2次鶴ヶ島市健康づくり計画・食育推進計画(後期計画)の取組状況について
- 会長
これより議事2「第2次鶴ヶ島市健康づくり計画・食育推進計画(後期計画)の取組状況について」を議題とする。まず、事務局から説明をお願いする。 - 事務局
資料3-①第2次鶴ヶ島市健康づくり計画・食育推進計画(後期計画)令和5年度取組まとめ、資料3-②令和5年度取組一覧表、資料3-③令和6年度新規取組一覧表に基づき取組状況について説明。
後期計画の最終目標である健康寿命の延伸の達成状況は、男女とも改善のA評価となった。
身体活動分野の、ラジオ体操の実施団体数が指標の30団体を達成した。
食生活・食育分野の、朝食を欠食する人の割合(小学生)の評価は悪化のCだが、市内小学校6年生児童数にあてはめると小学校8校全部で5,6人という数値となる。
歯・口腔の分野では、固いものが食べにくいと感じている人の割合、お茶や汁物などでむせることがある人の割合の達成状況が悪化のCとなった。
健康診査の充実分野では、特定健康診査の受診率が昨年度評価の悪化のCから変化なしのBとなった。がん検診の達成状況評価は、昨年度と変わらず悪化のCであった。
令和5年度の全事業数、連携数及び連携団体数はいずれも令和4年度より増加している。
各事業評価において、Aが増えた分野はなく、減った分野が、身体活動、休養・心の健康、歯・口腔の健康、たばこ・アルコールの分野である。
令和5年度は新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、コロナ対策実施4年目となり、評価を「普通」のBにした事業が多かったためと考えている。 - 会長
説明があった議事に関して、各委員の仕事や市民活動等で取り組んでいることとの関連など、ひとりずつ意見を伺う。 - 委員
資料3-①の、朝食を欠食する人の割合が、目標としてはゼロに近づけるということだと思うが、1.2%に下がってきていて全体としては良いと思う。
また、65歳以上の固いものが食べにくいと感じている人の割合という目標値の設定の仕方であるが、75歳以上の人口割合が増加している中で、当然そういう状態にある人は増えてくるので、目標値を下げるということではなく、割合の増加を抑制していくという視点で、次期計画での数値を設定していくと良いのではないか。 - 委員
資料3-②の取組一覧表の中で、役所が全て主体の取組ばかりではなく、色々な団体が関わって、主になったり、それを役所がサポートする形で実施しているものが見受けられる。最初の旗振りは役所の場合でも、それが広がり、自主的に色々やる団体が増えていったり、そういった団体が健康づくりの活動に協力していただいたりするような広がりがある取組が良いと思う。
歯・口腔の健康分野で、固いものが食べにくい、むせやすいという割合の数値は高齢化とともに年々悪化していくことが予測されることなので、歯科医師会や歯科衛生士会など専門の団体と相談しながら、対策を啓発していただければと思う。 - 委員
ラジオ体操の実施団体数が目標値の30団体を達成し、団体数は増えているが、高齢化が著しく、単身世帯の参加者が増えている。数値が上がっても下がるのが見えている分、やはり学童や若い人達のラジオ体操の参加を強く推し進めていきたいと思っている。
学校には受け入れてもらえない部分があるが、学童保育の子ども達や色々な施設への普及の働きかけもあれば、幅が出てくるのでないか。 - 委員
スポーツ推進委員として、競技の紹介や教室を開催してきた。コロナ禍で大会や市民センターなどでの活動も中止になり残念だった。今、徐々に色々な団体が復活してきているので、色々な形で健康な生活を送るためのお手伝いをさせていただいている。 - 委員
固いものが食べにくい、むせかえるということに、高齢者自身は歯が悪いから食べにくくなったと思っている方がほとんどで、筋力や機能が落ちていることになかなか気づかない。
高齢者に紙に印刷したものを渡しても受け入れられない場面が多いので、歯科衛生士会が最近始めているのは、近隣町の地域に出向いて、10人から20人くらいの単位でフレイルについて知っていただく機会を設けている。コロナ禍で空いてしまっているが、鶴ヶ島でも再開したいと思っているところである。 - 委員
児童館事業部に普段は勤務している。夏休みや学校のない長期休みに来館するこども達と会話していると、朝ご飯を食べて来なかった、10時半過ぎに来たこどもからは、起きるのが遅かったので、朝ご飯というよりもお昼ご飯みたいなのを食べてきた、といった話を聞くことがある。健康づくりのことは小さいうちからしっかりやっていけたらいいのだろうなと思うが、色々な家庭の事情や、共働きの方が増えている環境の中で、なんとなく朝ご飯が食べて来られなかったり、お昼が遅くなって朝晩を抜いてしまっていたりということもあるのではと感じている。
また、私が勤めている児童館は西市民センターのところにあるが、ラジオ体操がとても活発で、市民センターが休みの日は地域の方が自主的にラジオ体操の曲を流して体操している。児童館に遊びに来たこどもが、ラジオ体操で集まっているおじいちゃんにポケモンカードを教えてあげたと楽しそうに話すのを聞き、世代間交流がこども達にも高齢の方達にもとても良いことと感じた。高齢者に限らず、こどもと一緒に世代間を超えて取組ができると良いのではと感じている。 - 会長
おそらくまたこの夏の酷暑が報道され、災害的な暑さになってきている。鶴ヶ島ではeスポーツの取組が盛んなので、クーラーがある児童館で、太鼓の達人ゲームを使って多世代で交流するなど色々な可能性があるのではないかと思う。 - 委員
北市民センターで地域支え合い協議会に携わっており、健康麻雀を開催している。麻雀は指先の運動のため、頭の運動でもあるので、良いのではないかと思って取り組んでいる。また、つるゴン元気体操にも月2回取り組んでいる。
今まで、わくわくシニアサロンという会をしていたが、老いも若きも一緒になってやっていかないと会が回らず、興味も持たないということで、ふれあいサロンという形に名前を変更し、若い人もこども達もお年寄りも一緒になって何かをすることに力を入れることになった。 - 委員
がん検診の受診率の達成状況評価にCが多い。令和4年度はまだコロナの影響があるのか、少し回復傾向にこれからあるという認識と捉えたので、少し改善すればよいと思った。
こどものことで最近、ニューロダイバーシティ、神経多様性という言葉が世界中では議論されるようになった。ADHDやASDなど、様々な脳の機能的な問題で困難を抱えている人がいて、特に中学や高校で、クロノタイプ、朝型夜型がある程度神経で決まってくることが分かっているが、朝はどうしても動きづらいという人がいる。世界的な傾向だと学校の1時間目は自習や代替が利くようなことにして、9時半や10時以降であれば結構動けるようになる。日本は逆で、朝どうしても来られず居づらくなって不登校になってしまう人が結構出てきている。若年層向けのラジオ体操の時間を少し変えてみるなど、ニューロダイバーシティの観点で物事を見るということが必要ではないかと思う。
2022年の岡山大学の研究論文で、フレイルになりやすい人はタ行、タタタタタタタを言うのが1秒間で6回を切ると2年後にフレイルになると診断されるというデータがある。例えばフレイルを簡単に診断するという意味だと、音声を使ってタがどのくらい言えるかなど、一つの基準として知見を入れてもいいのでは。
ニューロダイバーシティに関しては、2022年のイギリスの研究があり、海外の研究は多くあるので調べると参考になるのでは、と思った。 - 会長
ラジオ体操の小学生の参加率はどうなっているか。また、夕方にラジオ体操を実施しているところ、ラジオ体操の参加者層について事務局で把握しているところはあるか。 - 事務局
ラジオ体操の参加者層はシニアの方が多く、こどもが参加しているラジオ体操会は30団体のうち1,2団体である。
夏休みのラジオ体操は呼びかけて実施しているので、夏休みになると参加するこども達は一定数ある状況である。 - 委員
多分今まで我々は早く起きて早く頭を動かしてという環境で育ってきたが、神経多様性の観点から、ある程度変更してあげるということが必要ではないか。そうでなければ、プレッシャーを感じてむしろ体操も行きたくない、それ以外のこともやりたくないということが増える可能性が推知できると思った。 - 委員
20から25人くらいのシニアでラジオ体操をしている地域の会場に、夏休みに子育て中の人が保育園、小学生のこどもを連れて参加してくれた。ご褒美みたいなものを用意して夏休みが終わった後も来てもらうよう努めたところ、5,6人が家族の協力を得て続けている。 - 委員
夏休みのラジオ体操や、家族で参加している人のこどもは、それを継続して朝の生活を定着させる、とても素晴らしいことだと思う。他方で、ADHDやASDなどは、脳の機能的な問題で生まれながらに決定している部分があり、治せない。
訓練などによって良くなることと、機能的な問題、生まれながらに変わらないというところを判断し、個々に合ったダイバーシティ教育や運動ができるようなサービスの構築が健康寿命につながるのではないか。
議事3 令和6年度の健康づくり事業について
- 事務局
資料4に基づき、健康長寿課における令和6年度の主な健康づくり事業について説明。
今年3月に終了した埼玉県コバトン健康マイレージに代わり、4月から開始したウォーキングアプリ、コバトンALKOOマイレージの参加を促進するために、参加特典や歩数強化期間による抽選会を実施する。
食育の推進については、全体としては、循環器疾患の予防、国や県の調査でも分かっている塩分摂取過多を踏まえて、減塩の推進、野菜や果物の摂取を推進する内容で進めている。
高齢者の保健事業と介護予防、フレイル対策の一体的推進については、継続事業となり、昨年度と違う点は、新しいフレイルサポーターの養成講座を予定していることである。
フレイルサポーターによるフレイルチェック測定会では、パタカの測定を実施している。タ行、カ行が言いづらい方をピックアップして、丁寧なフォローアップができるような体制を作っている。
健康づくり習慣の推進については、熱中症特別警戒アラートの運用開始という大きな動きがあり、今までより注意していく体制整備の必要性から、熱中症対策教室を実施した。これまでも熱中症予防の啓発は行ってきたが、受講者から、分かりやすかった、室内でも熱中症になることを実感したという声が寄せられた。
デジタルの活用による健康づくりの支援については、継続事業として引き続き、高齢者向けスマホ教室の開催、市が養成したシルバーeスポーツ・デジタル支援員を各市民センター等に配置し、いつでもよろず相談ができる体制を組んでいく予定である。
鶴ヶ島駅周辺地区まちづくりによる健康づくり交流事業は、新規事業であり、鶴ヶ丘児童公園を活用し、効果的なウォーキング教室を実施した。また、秋口にはラジオ体操とウォーキングを絡めた事業を予定している。 - 委員
減塩と野菜摂取推進事業に参加した働き盛り期の参加者のナトカリ比が下がるような改善講座や働きかけを実施し、しっかり評価していけるとよいと思う。 - 委員
熱中症特別警戒アラートが運用開始されたので、夏場のイベントなどでは、熱中症に注意しながら開催していただければと思う。 - 委員
資料4の8の鶴ヶ島駅周辺地区まちづくりによる健康づくり交流事業は、どういった形で組まれたのか。 - 事務局
6月にオープンしたガーデンパーク周辺を活用した健康づくりから生まれる交流や健康づくりの担い手の発掘を目的に、鶴ヶ島駅周辺地区まちづくりの一環として、新規企画したものである。 - 委員
こどもなどが対象であれば、音楽性など加味した内容を考えていただけたら面白いと思うが。 - 事務局
今年度の事業は大人を対象としている。今後こどもを含めた事業についても検討していきたい。 - 委員
フレイルを勉強したときに、毎日30分以上一人で歩く高齢者より、週2回、俳句教室と将棋教室に行ってよくしゃべっている高齢者の方が寝たきりになる確率はすごく低いという話を聞いたことがある。モルック教室でも技術がどうこうより、おしゃべりや笑ったりしている高齢の方達が本当に元気なので、スポーツ推進委員としてもそういった機会を多く作っていきたい。 - 委員
口腔フレイルの測定器はメーカーから各種出ていて、歯科医院も保険請求ができるようになった関係から何種類か品薄の状態らしい。
動機づけとして、測定器を使わず発音でチェックする方法も簡単でよいが、測定器の数値で明らかにフレイルの状態と分かるような方法もメーカーから借りるなどして導入していくとよいかと思う。 - 委員
人との交流は体だけでなく心を元気にさせてくれると感じている。西市民センターではラジオ体操に来た方達が、終わった後に館内の喫茶でコーヒーを飲んで長い時間おしゃべりを楽しんで帰る姿が見られる。一人で何かをするよりは実際に出向いて誰かしらと話をすることが、通えるきっかけになるのではと感じた。
西児童館でも夏休みに、市民センターサークルに依頼し絵画、マジック、ウクレレ教室を開催してもらう。こども達にとっても地域の方とふれあうことで色々なメリットがあり、地域の方達もまた自分達だけで楽しむのではなく、こども達に教えることで元気をもらえると思っているので、今後色々と取り入れてもらえるとより良いかと感じた。 - 委員
支え合って生きていくからこそ楽しい毎日が過ごせる、元気でいられる、ということが基本であると思う。 - 委員
eスポーツの内容にもよるが、使い方によっては非常に認知症予防などに良いのではないかと思う。
また、スマホアプリはどんどん増えており、作るのは大変簡単になっている。コバトンALKOOマイレージの費用対効果を後々検証できるようにしておいてほしい。
難聴については、WHO(世界保健機関)が示しているように、認知症とかなり関係があるということが分かっている。人とコミュニケーションできる環境を作ることと、男性はとりわけコミュニケーションが苦手、あるいはしたくなくなってしまう。特に高齢になると難しいことが分かっているので、そのあたりのケアも大事になると思う。 - 事務局
eスポーツは令和4年度から取り組んでおり、太鼓の達人とぷよぷよeスポーツを使っている。
コバトンALKOOマイレージについては、費用対効果の検証ができるような形を整理していきたいと思う。
難聴に対するものとしては、令和6年度から高齢者補聴器購入費助成事業を開始した。聞こえが悪くなってくると、外出抑制につながっていき、それがフレイルや認知症となる場合がある。課税世帯は2万円、非課税世帯は5万円を上限とする助成事業である。 - 委員
補聴器に関しては、AirPodsのような非常にレベルの高くなってきた3万円4万円台の製品が世界中に色々出ていて、その一部はかなり精度が高く、代用可能になってくるのではという研究がある。5年くらいの間には、補聴器ももちろん大切だが、その手前にもうひとつ介するようなものも必要になってくるかもしれない。
議事4 第3次鶴ヶ島市健康づくり計画・食育推進計画の策定スケジュールにつについて
- 事務局
資料5に基づき、第3次鶴ヶ島市健康づくり計画・食育推進計画策定に係るスケジュールについて説明。
今回の策定は、2か年で予定している。令和6年度に市民アンケート調査及び集計分析を行い、報告書を作成する。令和7年度は、計画骨子案及び計画素案を作成し、それぞれ本協議会での審議を経て素案を公表し、市民意見を募集する。市民意見を反映した計画原案を作成し、最終の本協議会での審議後、計画の決定、印刷というスケジュールである。 - 会長
アンケート調査の回答方法は、紙とデジタルのどちらか選べるようにしてもらえるとよい。 - 事務局
アンケート調査回答は、紙とデジタルどちらかを選んで回答できる方法を予定している。 - 委員
策定支援コンサルティング事業者の決定にあたっては、デジタルができなかったりなど会社による違いがあるので、慎重に選んでほしい。 - 事務局
計画づくりに実績のある会社数社から、プロポーザルにより選定する予定である。より鶴ヶ島市に合った計画づくりができるコンサルティング事業者を選んでいきたいと思う。
議事5 その他
意見なし。
会長
全ての議事を終了したので、議長を終了させていただく。
閉会