日時
令和6年2月2日(金曜日)14時00分から16時00分まで
場所
市役所504会議室
議題
議事1 令和5年度の健康づくり事業について
議事2 令和6年度の健康づくり事業(予定)について
出席委員
石井雅章委員、久保彰子委員、佐久間眞理子委員、末成隆子委員、島村美惠子委員、川上和江委員、森裕子委員、佐々木亨委員
欠席委員
荒井和子委員、澤香代子委員
事務局
健康長寿課 木村課長、藤野主査、山本主任保健師、額賀主任管理栄養士、町田保健師
配布資料
資料1 令和5年度の健康づくり事業について
資料2 令和6年度の健康づくり事業(予定)について
資料3 コバトンALKOOマイレージチラシ
公開・非公開
公開
傍聴人数
1人
会議の内容
議事1 令和5年度の健康づくり事業について
会長
これより議事1「令和5年度の健康づくり事業について」を議題とする。まず、事務局から説明をお願いする。
事務局
資料1に基づき、健康長寿課における令和5年度の健康づくり事業について説明。
鶴ヶ島市では、今年度で2回目となる、抽選で市産品などの賞品が当たる埼玉県コバトン健康マイレージ市民参加促進抽選会を実施した。
登録者数は、令和4年11月末の876人の増に対し、令和5年11月末は332人の増であった。現行の埼玉県コバトン健康マイレージは今年3月で終了し、4月から始まる新しいウォーキング事業はスマートフォンのみの参加となるため、今年度は講座等の参加者への歩数計配布を実施しなかったことなどが影響していると思われる。
また、今年4月から、新しいウォーキングアプリの「コバトンALKOOマイレージ」が始まる。現行のマイレージからの移行を促すため、埼玉県の支援によりウォーキンアプリ操作講習会を開催する。
なお、新アプリのコバトンALKOOマイレージは、資料3のチラシのとおり、すでに今年1月16日から試行が始まっている。新しいウォーキングアプリに係る問合せには、健康長寿課窓口で職員が登録支援をすること、また、老人福祉センター、市民センター、市役所でのスマホよろず相談でデジタル支援員が支援可能なことを伝えている。
令和6年度も参加特典や市民参加促進抽選会の周知を図っていく。
定例健康ウォークについては、本協議会でのご意見を参考に新設した「鶴ヶ島の古道をあるく」という12.2キロメートルのコースを歩くイベントを実施した。イベント参加のきっかけとして、「いつも定例健康ウォークに参加しているから」、「長い距離が歩きたかった」ことを理由に挙げた方が多く見受けられた。また、食生活改善推進員に作っていただいた豚汁とおにぎりの昼食が好評であった。
ラジオ体操の推進については、令和4年度は新規5団体、令和5年度は新規3団体が連絡会に加入し、健康づくり計画・食育推進計画(後期計画)の令和7年度目標値の30団体を達成することができた。
令和6年度は子どものラジオ体操普及をさらに推進するため、夏休みの参加賞の内容を精査し、ラジオ体操連絡会と連携して普及を推進していく。
食育の推進については、災害時の食事がテーマの講座「いざというとき、時短で簡単!パッククッキング」を開催した。講師のご厚意で、講義内容をまとめた啓発動画を作成並びにご提供いただき、市ホームぺージで今年の3月末日まで公開している。
減塩と野菜摂取推進事業は、忙しい壮年世代が参加しやすい手法を検討した結果、自宅で尿を採取し個人で検体提出するナトカリ比郵送検査を業者委託し、検査結果後のナトカリ比改善講座は、対面か動画視聴を選択し受講してもらうこととした。
ナトカリ比郵送検査後、数値が高かった方に、市管理栄養士による個別相談を電話やメールで実施した。1回目の改善講座終了後に、個別相談を実施した12人と、個別相談を実施していない36人の検査結果を比較した結果、個別相談を実施した人のほうが、改善講座前後で推定食塩摂取量とナトカリ比が有意に減少し、推定カリウム摂取量は有意に増加しており、数値が改善した。
今後の展開として、当該事業支援業務を委託した女子栄養大学から、ナトカリ比を低下させるためには、野菜摂取量を目標量に近づける支援がさらに必要であること、1日の果物摂取頻度は改善講座前後で増える傾向にあり、行動目標として実践することが効果的と考えられるとの助言をいただいた。
令和6年度も引き続き、壮年世代を対象とした減塩と野菜摂取推進事業を実施する予定であるが、野菜摂取推進の食育講座や食生活改善推進員による料理教室、食育イベントなどを通じて、減塩とカリウム摂取の重要性を広く市民に周知啓発していきたいと考えている。
女子栄養大学共催食育事業では、栄養介入により食品摂取の多様性スコアが上昇するというデータが得られた。
食育イベントとしては、野菜摂取や食事バランスの推進を目的としたイベントを開催した。
高齢者の保健事業と介護予防、フレイル対策の一体的推進の主だったところは、通いの場等でのフレイルチェック及びフレイルミニ講座を実施したことである。本市の状況として、要介護者の半数が筋肉や骨の疾患を有していることから、フレイル予防の普及啓発は大変重要なことだと捉えている。
フレイルチェック及びミニ講座を、これまで実施していた市民センター等に加え、社会福祉協議会に登録しているサロンなどに出向いて実施した。参加者が普段の慣れた環境で実施したため、非常に和やかな雰囲気で取り組むことができ、好評であった。
また、令和5年度は歯科衛生士を専任で任用し、口腔フレイル予防事業を拡充して取り組むことができた。
デジタルの活用による健康づくりの支援では、高齢者向けスマホ教室が令和4年度に大変好評だったことを受け、令和5年度は会場を2会場増やし、6会場で開催した。
また、シルバーeスポーツ・デジタル支援員を養成し、9月から市民センター、老人福祉センター及び市役所に派遣を開始し、eスポーツ体験支援とスマホよろず相談会を開催している。
会長
議事1「令和5年度の健康づくり事業について」、各委員から意見を伺う。
委員
普段仕事をしていると参加が難しいが、周囲の方達の支援で、市民のために講座や食育が色々なところでたくさん開催されていると感じた。
会長
空いている団地の一室をコミュニティキッチンにする取組みが時々報道されている。コロナがだいぶ収まってきて、キッチンを核にした取組みが大事になってくるように見える。
委員
杉下地域支え合い協議会では、ここ最近コロナや色々な心配があり、350円のお弁当を提供する事業を半年でストップする方向である。
委員
昨年、自治会の共栄若葉サマーフェスティバルが若葉駅近くの公園で開催されたとき、eスポーツで太鼓をたたく子どもがとても多くて、eスポーツの良さを再認識した。支え合い協議会でもeスポーツイベントが予定されている。
会長
モルックなどニュースポーツになかなか触れる機会がない人がいるように思うので、色々な協力者を得ながら体験会のようなイベントを開催するなど、若い人を巻き込んでしまうと大分広げていけるのではないか。eスポーツもいずれ、「シルバー」がとれるとすごくいいと思う。
委員
ラジオ体操そのものは高齢者の体操という形で定着していて、定年後の人達が参加するようになり少し増えてきている。
子どもへのラジオ体操普及としては、参加賞を用意してもらうことで少しずつ定着してきているが、学童保育に出向いていって実施するのも一つの方法ではないかと考えている。
会長
ラジオ体操の音をかなり小さくして実施している会場が多い。ラジオ体操の音に対するクレームはあるのか。
事務局
頻繁にそういったご意見がくるということはないが、ラジオ体操が終わったあとのおしゃべりが割と響くというご意見をいただくことはあるので、環境によっては配慮する必要がある。
会長
自宅にラジオ体操が聞こえてくると、子ども達が、春休みや夏休みに行ってみようかなという誘いになると思うので、マナー作りなども皆さんで取り組むようにすれば上手くいくのではないか。
また、市のホームページで公開された食育講座の動画が、字幕があって大変分かりやすかった。スマホでは音量をそれほど上げられないので、文字情報としても見られるのは良い。
委員
今年度からの新規事業で減塩と野菜摂取推進を組み合わせた取組みに携わっている。40代50代の働き盛り期がターゲットで、忙しい年代へのアプローチとして、なるべく来ていただかなくて済むように、郵送検査キット使用や動画配信による教育とした。緩やかな教育であったがこれだけ改善が見込め、ナトカリ比が現に下がったということはとても参考になる取組みだと思う。来年度も引き続きデータが増えていくことで、詳細が分かってくると思う。
参加者に食塩を減らすための目標とカリウムを増やすための目標を立ててもらった。特に食塩を減らすための目標としては、食品の栄養成分表示を見て購入するという目標を立てた方のナトカリ比が大きく下がっていた。全体的に、自分にできることの目標を立てていた方のナトカリ比が確実に下がっていると思った。
参加者への教育的なアプローチとしては、健康に必要な情報を発信するアプローチを行っているので、今後はそのほかに、スーパーマーケットでそういうものが手に取りやすいとか、野菜を多く使った料理が手に取りやすい環境に置いてあげるとか、食物へのアクセスがしやすい環境といったことを併せて実施することで、参加者が継続的に行動を実践できるのではないかと思っている。例えば、スーパーマーケットなどでもナトカリ比の啓発を一緒に掲げてもらう、減塩食品を目立つようにしてもらうといった取組みもあったら良いのではと思った。
また、埼玉県国民健康保険団体連合会に、ナトカリ比の取組みは高血圧対策に有効なので、健康部門と国保部門が一緒に取り組めるといいのではないかと話をしたところ、ヘルスアップ事業とタイアップして補助するといった形をモデル的に検討していきたいと言っていただいた。ナトカリ比の測定など費用がかかる事業のため、そういったところから予算をとって拡充していけるように別のところに働きかけているところである。
講座動画に関しては、事業参加者しか聞けない内容なので、広く市民の方に知っていただくには、情報をホームぺージに掲載するのは良いのではと思い試しに学生さんに作成してもらった。今後も関わる事業に関しては、学生さんに動画作成をしてもらい配信させていただけたらと思っている。
委員
食生活改善推進員協議会では、昨年は防災をテーマとした学習を多く実施した。市民への伝達のため、パッククッキング教室を今月開催する予定である。実際に体験してみることが一番必要だと思う。ただ袋に入れて温めるだけでも調理方法が多々あるので、たくさんの方に体験してもらい、自分の身に災害が起きた時には、温かいものが食べられる幸せというものがあるといいと思っている。
また、私自身、フレイルサポーターとして活動している。市民センターでのフレイルチェック測定会の参加者数が二桁、というのはあまり多くはない現状だと思っている。最近、地域の自治会館等でフレイルミニ講座を実施したところ、参加者が多く驚いた。近くだったら足を運べて色々な気づきができるというのはとても良いのではないかと思う。
また、講座動画をパソコンで視聴した。住民票の写し等を市役所に取りに来る人に向けて動画を流し、少しでも認識してくれるとよいと思った。
会長
動画を作るのは大変だが、ひとつ材料ができると色々な使い道ができるので、色々取り組んでいただきたい。
委員
行政が主導で実施するべき取組みと市民の活動を通じた取組みがバランスよく提供されている。
鶴ヶ島市は女子栄養大学が近く、科学的な根拠に基づいた取組みや知見的な取組みがあるのが強みで、市民が自分達の健康を考えるときに、恵まれた環境の中で暮らしていることを共通認識していくのも大事ではないかと思った。
第2次鶴ヶ島市健康づくり計画・食育推進計画(後期計画)に載っているコピーの、「私の健康が誰かの健康につながる、誰かの健康が私の健康を支えている」という感覚をできるだけ多くの市民に共有してもらうことが大事だと思う。そこで、市民の健康への認識レベル、行動レベル、つながりのレベルを三色ぐらいのゲージで、みんなでお互い支えていることが高まってきているのをビジュアルに見せられれば良いと思った。
各施策の報告の時も、計画で示しているカテゴリーと連動で分かるようにした方が良いのではないか。次のことを考える時に、報告に入っていないアルコール等、濃く実施できたことと、できなかったことが分かるように整理するのは大事なことだと思う。
壮年世代への関わり方としては、ナトカリ比からが一番アプローチしやすい気がする。塩分は省エネと一緒で減らせば減らすほど飲食店も得するので、このメニューには追加で野菜のメニューを勧める、しょう油少なめ希望のカードを作るといった講習会などで飲食店を巻き込んでいく方法があると良いのではと思った。
会長
飲食店と一緒に取り組んでいく可能性として、鶴ヶ島市商工会や市内に本社のあるスーパーマーケット、産業振興課と連携すれば大分違ってくるのではないか。
行政のリーダーシップと市民からの動き、大学の科学的知見の三つが揃った時、他世代が加わってくるとかなり強力な状態になってくると思う。
議事2 令和6年度の健康づくり事業(予定)について
会長
これより議事2「令和6年度の健康づくり事業(予定)について」を議題とする。まず、事務局から説明をお願いする。
事務局
資料2に基づき、健康長寿課において予定している令和6年度の健康づくり事業について説明。
1のウォーキングの推進(1)コバトンALKOOマイレージへの参加促進【新規】については、資料3のチラシのとおりである。現行の埼玉県コバトン健康マイレージが令和6年3月に終了し、4月から本格稼働となる新たなウォーキングアプリのコバトンALKOOマイレージへの参加促進のため、市においても、参加特典や歩数強化期間による抽選会を実施する。
定例健康ウォークについては、令和5年度の参加者から、参加したメンバーでお昼を一緒に食べたいという声が寄せられていることから、長めの距離を歩く際に、共食を実施する予定である。
ラジオ体操の推進については、子どもへのラジオ体操普及を拡充して実施する。他部署の企画イベントで大変人気のあった、つるゴン缶バッチを参加賞に考えている。
食育の推進については、生活習慣病予防のため、令和6年度も引き続き、野菜摂取推進をテーマに事業を実施する。
減塩と野菜摂取推進事業は、ナトカリ比改善レシピ作成を大学機関に委託し、事業結果と合わせて広く発信していく内容とする予定である。
高齢者の保健事業と介護予防、フレイル対策の一体的推進については、フレイルサポーターフォローアップ講習及び養成講座の講師に、理学療法士にご協力いただき、運動面での補強を図っていく。
健康づくり習慣の推進については、新規事業として、大塚製薬にご協力いただき熱中症予防講座開催を予定している。
デジタルの活用による健康づくりの推進については、高齢者向けスマホ教室、シルバーeスポーツの普及促進、スマホよろず相談を今年度同様実施する予定である。
新規の健康づくり計画・食育推進計画策定事業は、第3次計画の策定に向けて、市民アンケート調査を実施する。本協議会において、調査項目等をご審議いただく予定となっている。
鶴ヶ島駅周辺地区まちづくりによる健康づくり交流事業については、都市構造再編集中支援事業費補助金を活用し、ラジオ体操講習会やウォーキング交流事業を実施する予定である。地域の健康づくりの担い手の育成や自主グループの立ち上げにつなげることをねらいとしている。
会長
議事2「令和6年度の健康づくり事業(予定)について」、各委員から意見を伺う。
委員
NPO法人カローレは学童保育を運営しており、今、学童が800人以上で来年度はもう少し増える見込みである。
夏休みは、7時半から20時まで開室しており、9時頃から色々な事業がスタートするので、集まった時間帯にラジオ体操関係者に来ていただき、皆でラジオ体操できたら良いのではと思った。
また、コロナ禍で一緒に食べる機会が少なかったが、一緒に食べることでエネルギーが湧いたり、楽しさがあったりするので、コロナ感染などに気をつけながら、そういった機会が復活してくれたら良いと思う。
委員
自分が所属している支え合い協議会は小さな団体なので、食に関して、何かあったら怖いという感じを受ける。コロナ感染等も増えてきたりすると、お弁当の提供にしても何の補償もできないので、中止となり、寂しいような境遇である。
委員
スポーツ推進委員が関わったラジオ体操やウォーキングが大変盛んになり嬉しい限りである。
委員
リニューアルオープンする鶴ヶ丘児童公園で、鶴ヶ島独自の健康づくりを打ち立てたいと思った。
委員
減塩と野菜摂取推進事業では、ナトカリ比改善レシピ作成が予定されているので、食生活改善推進員協議会の事業で使っていただく、また、スーパーマーケットや飲食店でも提供していただけるとより広がって良いと思う。
委員
食生活改善推進員協議会では最近、高齢者対象の事業が大変多い。
高齢者と言いつつ会員は元気な方が多いので、色々な団体と連携しながら食をつなげていけたらと思っている。
委員
食育の推進のなかに腸活などをテーマとした講座とあるが、具体的な内容は。
事務局
市では、食事バランスや栄養バランスを推進しているところであるが、バランスのいい食事という面からだけでは市民に響きにくい部分もあり、注目されている腸活というテーマを通して、バランスのいい食事が今日の健康につながっていくということを伝えたいと考えている。
会長
能登半島地震の避難所で、水を確保できないので歯磨きの機会が少なくなっているとの報道があった。3,4日歯を磨かなかったらすごく不快になるし、感染症が起きてしまうのではと、自分事として考えると口腔ケアは非常に大事になってくるのではないか。
口腔ケアは指導されてもだんだん怠けてきてしまったりするので、サポートしてあげる事業も非常に大事で、歯磨き講習会や啓発資料なども色々あると良いと思った。
委員
統合的に色々なものが組み合わさって健康につながっていることを体感できる場があるといい。例えば、一番いいのは鶴ヶ島健康まつりみたいなものがあるとよくて、産業まつりあるいは市民体育祭で実施することが考えられる。
市民体育祭は歴史もあるし、内容が多彩なのが素晴らしい。こういったところで、例えば、駅でラジオ体操をして運動公園までウォーキングすることを組み合わせたり、減塩メニューの試食、お手玉を作るワークショップやeスポーツの、世代を交えた体験を実施できるとよい。
健康というものを、だた運動やスポーツだけではなく、食べることや関わることとつながっていると、第2次健康づくり計画・食育推進計画で考えていることを具現化するお祭りがあれば良いと思った。
会長
全ての議事を終了したので、議長を終了させていただく。
閉会