日時
令和6年9月12日 木曜日 10時00分~11時50分
場所
市役所 1階 101会議室
出席委員
石井委員、金泉委員、池野委員、今井委員、内野委員、加藤委員、北岡委員、中村委員、三浦委員
欠席委員
なし
事務局
総合政策部長、総合政策部企画調整幹
政策推進課長、政策推進課主幹、政策推進課主査
議題
後期基本計画の素案の確認について
配付資料
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資料1 第6次鶴ヶ島市総合計画後期基本計画の素案(たたき台)
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参考資料
・土地利用構想の変更箇所(案)
・第6次総合計画前期基本計画の重点戦略に掲げる指標一覧
・第6次総合計画後期基本計画の重点戦略に掲げる指標(案)
公開・非公開
公開
傍聴人数
2人
会議内容
会議要旨
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基本構想の変更について
基本構想の変更について確認した。 -
後期基本計画の素案の確認について
重点戦略などの表現や指標について意見交換を行った。
議題 後期基本計画の素案の確認について
(基本構想の変更について、事務局より説明)
会長
基本構想の変更について意見はあるか。「子ども」の表記を平仮名表記の「こども」とすること、土地利用構想の変更の2点である。
委員
土地利用構想の変更箇所は市街化調整区域が多いが、用途地域などの都市計画の変更等を伴うのか。
事務局
土地利用構想は、将来的な土地利用の方向性を示すものであり、直接、用途地域など都市計画法上の位置付けを変更するものではない。
委員
高倉クリーンセンターや旧ふれあいセンターの跡地については、市として、どのくらいの時期に、どのような活用を考えているか。
事務局
高倉クリーンセンターは、令和7年度中に解体工事が完了する予定であり、土地利用構想の変更を踏まえて、企業誘致などの活用方法を検討する。また、旧ふれあいセンターの扱いについても、高倉クリーンセンターと一体で活用するなど、市にとって、最良の利活用となるように進めたい。
会長
「ふれあい・交流ゾーン」は、市全体を俯瞰した場合、南西部に偏っているようにみえるが、その点は何か議論があったか。
事務局
運動公園など、ある程度、面的な規模を有するところにゾーニングしているため、偏った印象がある。個別にゾーニングする議論はないが、市内には公園が64箇所あり、各地域に自然とのふれあいや交流の場が確保されている。
会長
緑道などを活用して、ゾーンを広げていくような議論があっても良いかもしれない。
(後期基本計画の素案について、事務局より説明)
委員
意見を集約し、総合計画の文章として落とし込むのは難しい面があるが、その中でもしっかりブラッシュアップされてきている。施策39のタイトルは検討中ということだが、シティブランディングよりも、イメージを共有するものとして、「まちの魅力の推進」のような表現の方がわかりやすい印象である。
会長
シティブランディングというキーワードで、皆が共有できるかが論点になる。シティブランディング、プロモーションといったキーワードは施策の中で具体的に記述し、タイトルは、まちの魅力等と表現したほうが理解しやすいと思う。
また、市内外の人が魅力を実感・体感できる、会話や交流の中で確認し共有できる、ということも含めて推進と表現できれば良いと思う。
委員
西中学校の複合施設が検討されているが、今後、日本全国で人口が減り、鶴ヶ島市も例外ではない。人口減少で税収が減り、行政ができることが限られてくるので、市民・民間・行政が連携する必要があると思う。西中学校の構想では、主に行政が管理運営する想定であり、買い物施設や診療所等の民間施設が入っていないが、行政と民間が協力し合う関係のもと、様々なサービスが提供されることが必要だと思う。
事務局
学校再編に伴う西中学校の複合施設については、構想の段階であり、今の意見は、構想からさらに先の展開を見据えた意見だと考える。施設の管理については行政でやるべきか民間を絡めるべきかなど、次の段階で検討することになると考える。
会長
子育て支援に向けて、地域や行政と民間が協力し合うといった意見は以前もあった。後期基本計画でも、その考え方は活かせると思うので、重点戦略に文言として入れ込んでも良い。
素案では、序論の人口減少の状況や財政状況を踏まえ、市民サービスや市の活力が低下しないよう、取り組んでいく流れとなっている。一方で、社会全体としては、「誰かにサービスを提供してもらう」という意識が強くなりすぎている印象がある。まずは自分で取り組んでみるという考えが必要であり、それだけでは限界があるため、行政や民間の力を借りるといった段階的な発想が大切である。
委員
行政と民間との連携であれば、既に素案33ページの「行政と市民、企業、大学、関係団体などが連携し」の部分で読み取れるかと思う。
会長
確かに記載されてはいるが、「連携」という言い方だと少し弱い印象である。「互いに関わりながら作り上げていく」といった表現が良いのではないか。
委員
県外からの移住者に、地域支え合い協議会で助け合いの制度があることは、良いことだと言われ、励みになった。
会長
地域のつながりが強ければ協力できることもあるが、今はそれが弱くなっていると考える。その中で新たなつながりを模索したり、新たな手段を考える必要がある。「連携」より「一緒に取り組む」などの別の表現にした方がそのニュアンスがでるのではないか。
委員
連携のところで、「手を組み協力して互いに新たな人の流れを創出する」などはどうか。
委員
シティブランディングはどの自治体でもやろうとしているが、民間企業で言えば、社内より顧客によって形成されるものだと考える。自治体で言うと、地域外の人にどのように知ってもらうか、地域外の人とどう接点を持って、どう呼び込むかが重要だと思う。
「こどもにやさしい」とあるが、こどもの意見を十分に聞けていない現状がある。この会議に高校生が参加しても良いと思う。我々がこどもにしてあげるというより、こどもが色々できるような視点が必要だと思う。
会長
当事者をどう捉えるのかが大切である。また、計画づくりに参画するなどの仕組みが大事であると考える。
委員
施策25に多文化共生の推進があるが、商工会の立場から見ても外国人の方の起業・出店などがとても増えている。外国人が地域とのつながりを持つことで、まちの活力を生み出していると感じる。
会長
外国人の方が主体的に関われるような仕組みが大切である。そうした表現になるよう工夫したい。
事務局
こどもの意見を聞くとのことだが、個別計画の「子ども・子育て支援事業計画」では、公立保育所の年長のこどもに意見を聞くといった取組をしている。また、素案の施策4の主な取組にも記載しているとおり、様々な取組で子育て家庭の意見を聞きながら進めていく考えである。
委員
意見を聞くというよりは、参画するといった表現がほしい。
会長
意見を聞くことは参画の一部分でしかないため、プロセスの様々な段階で参加してもらい、意見聴取だけで終わらせないようにすべきである。
委員
市議会の「こども議会」で鶴ヶ島の魅力や学校等について意見を発表してもらっており、中学生がボランティアで参加している。このようにこども自らが参加したくなるような仕組みを作り上げたほうが良い。自分のまちだから良くしたいといった考え方を持ってほしい。
脚折雨乞やガーデンパークのオープンイベントでは市外から多くの人が訪れた。しかし、ガーデンパークは当日の賑わいだけで、周辺は何も変わっていない。商店街へのアプローチや情報発信等も含めて、一過性の取組で終わらせず、まちの魅力をつくっていくことが大事かと思う。その中で、市外の人との関わりとつながりを強調してもらえると良いと思う。
委員
脚折雨乞について、このような伝統行事は珍しいということで、四国から訪れた方もいると聞いた。
会長
脚折雨乞も当日だけの行事とするのではなく、龍蛇の製作から解体というプロセスに価値を見出すようになれば、見え方も変わってくるかもしれない。
委員
こどもの意見や発想力は大人にないものがあり、こどもたちのアイデアに期待しているといった内容を盛り込みたい。こどもも市の魅力を伝える一員という表現が良いかと思う。
会長
こどもたちに与えるだけではなく、まちの魅力につながる一員であるという実感が参加を促すことになる。そのようなニュアンスを上手く表現できると良い。
委員
8月の朝市に小学生2人と中学生4人がボランティアとして参加してくれた。準備や売り子を通して「楽しかった、勉強になった」ということを手紙でもらった。こどもたちも市の一員として認知していることを、市民や行政にも認識してもらうことが大事だと思う。
会長
連携や協働など、何となくイメージしていたものを、もう少し具体的に表現したい。「一緒に取り組み、一緒に楽しむ」といった表現を考えてもらいたい。
重点戦略2の(2)の「外出したくなる環境の整備」は、外出機会の創出だけではなく、交流についても読み取れる内容にすると良い。
同じく(3)の「社会参加の促進」は、「健康づくり計画・食育推進計画」の表現を活かすなら、世代を超えて協力しながら健康をつくる、自分の健康は他者の健康を支える、協力しながら健康づくりをする、といった内容の方が良いのではないか。
重点戦略3の(2)「職住近接を中心とした時間と心のゆとりの創出」は、「働きやすく、住みやすいまち」をセットにすることが大事だと思う。
同じく(3)「多様な担い手の活躍の促進」は、それぞれの特性を活かして活躍できるとした方が、多様性が伝わりやすくなると思う。
委員
素案33ページの「さまざまな人びとの交流を促し」とあるが、「地域や世代を超えた、さまざまな人びとの交流と参画を促し」といった表現にするのはどうだろうか。
会長
外向けのブランディングと内向けのブランディングの整合がとれている必要がある。
デジタルの活用については、デジタルを使う人も、使わない人も、生活が豊かになるという理念が大切である。例えば、神戸市の「ためまっぷ」では、町内会の予定を紙に書き込んだ紙面を写真にとって、日々アップするなど、アナログとデジタルを組み合わせた使い方をしている。
(重点戦略に掲げる指標(案)について、事務局より説明)
委員
重点戦略1の指標の一つで、タブレットの使用がこどもの学力の向上につながるのか疑問である。市全体として学力が下がっており、特に読解力が下がっている現状を考えると、紙ベースで読み書きを学んだ方が頭に入ると思う。
会長
ただタブレットを使うということではなく、どう使うかが課題である。指標としては、使用頻度を増やすだけとなってしまわないようにしたい。
事務局
タブレットを使う授業もあればそうでない授業もある。使い方については学校側も考えながら使っている。
会長
後期基本計画では、使用頻度を指標として設定しておいて、第7次総合計画を検討する際に、実効性があったかどうかを検証してみてはどうか。
委員
「子育て世帯の経済的負担の軽減」の指標として、給食費と保育料を検討した回数が指標になっているが、この2つでは対象となる子育て世帯の幅が狭い気がする。
会長
タブレットの指標と同様に、第7次総合計画では、更に考慮した指標を入れてもらいたい。
重点戦略2の指標の歩行者通行量は、これまで計測しているのか。
事務局
鶴ヶ島駅周辺地区のまちづくりを事業化する際に、歩行者と自転車の通行量の調査を行った。この指標については、国へ提出した計画にも記載しているものである。
会長
提案だが、市内の道路で市民が危険だと感じている箇所の割合の減少なども指標にできると良い。
委員
重点戦略2の指標の市民センター登録団体数について、そもそも減少している状況の中、今回新たに設定する理由は。
事務局
地域コミュニティの重要性を認識しており、今後、市民センターの役割が大きくなると考えている。後期基本計画で力を入れていく取組であり、地域の活性化、交流につなげていくものとして指標に入れている。
会長
団体数だけで良いのか、メンバー数でも良いと考えるが把握しているのか。
事務局
団体は毎年登録しているので、人数の把握はできる。
指標はこれから詰めていくことになるが、先ほどあったこどものアイデアや意見ということについて、例えば、こどもの意見の反映に係る指標があれば、「こどもにやさしい」ということを表現できるのではないかと考える。
会長
抽象的なものも、具体的なものも考えられるが、こどもの意見で実現できた取組数などを指標にできるかもしれない。
大学で学生にアンケートを実施し、学生の意見を反映できた場合は、マークを付けるなど、反映内容がわかるように工夫した例がある。このように意見の反映状況を見える化していくことが大切である。
委員
意見を出した甲斐があったと思ってもらうことが大切である。
委員
先ほど話があった道路の危険個所を減らすという観点で、本市は地盤が良いイメージがあるが、最近はゲリラ豪雨も増えている。そのなかで、安心感につながる指標があっても良いと思う。
会長
市内の道路で通行止めとなった回数などを入れても良いかもしれない。道路が麻痺しないというところで、暮らしやすさや働きやすさ、産業の安定などにつながると思う。
事務局
安心・安全については、前期基本計画の策定時に、キーワードとして意見をいただいていたが、その時は、重点戦略や指標ではなく、より大きな将来像の中で整理することとした。
委員
地球温暖化をはじめとした環境問題への対応について、引き続き、後期基本計画においても進めていただきたい。
会長
表現や指標など更に意見があれば、メール等で構わないので事務局へ連絡をお願いしたい。