鶴ヶ島市まちづくり審議会(令和6年度第4回会議)の会議録

日時

令和6年7月19日 金曜日 15時00分~16時50分

場所

市役所 3階 庁議室 

出席委員

石井委員、金泉委員、池野委員、今井委員、内野委員、加藤委員、北岡委員、三浦委員

欠席委員

中村委員

事務局

総合政策部長、総合政策部企画調整幹
政策推進課長、政策推進課主幹、政策推進課主査

議題

後期基本計画の素案について

配付資料

  1. 資料1 第6次鶴ヶ島市総合計画後期基本計画の内容について
    資料2 後期基本計画の施策体系(案)について

  2. 〈参考資料〉後期基本計画(素案)のたたき台
          市ホームページを通じて寄せられたご意見

公開・非公開

公開

傍聴人数

4人

会議内容

会議要旨

  1. 後期基本計画の素案について
    後期基本計画の素案(序論、重点戦略、施策体系)について、意見交換を行った。

議題 後期基本計画の素案について

(序論について、事務局より説明)

会長
「鶴ヶ島市を取り巻く社会状況等の変化」の内容について、過不足あれば指摘してもらいたいが、これまでの3回の議論が反映されていると思う。

 

(重点戦略1について、事務局より説明)

会長
前回と比べると表現が具体的になったものが多くみられる。

委員
子どもたちへの教育に関して、外国語教育、ICT教育だけではなく、STEAM教育という言葉を入れても良いと思う。

会長
STEAM教育は、サイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、アート、マスマティックスの略となる。理系・文系といった枠にとらわれず、横断的に活躍できる人を育てるという意味で使われている。具体的な言葉を記載するかは別として、新たな視点や考え方として良いかもしれない。

事務局
教育分野の内容について、総合計画では主だったものを載せており、個別具体的な内容については教育振興基本計画で取り扱っている。

会長
郷土愛といっても単に歴史の教育だけではなく、地域の人と一緒に何かに取り組むなど、課題解決型としての視点が入ると良いと思う。

委員
自ら問題提起できるこどもを育てるような視点についても必要である。そうした教育によって、市の教育の質の向上につながるのではないか。

会長
「新しい時代を生きる」とは、AIの活用ということもあるが、答えありきではなく、人やまちと向き合い、問題提起できることが大事である。

委員
「教育環境の質の向上」とあるが、老朽化対策や学校再編などの建物の整備だけでよいのか疑問である。また「待機児童数ゼロ」という考えも良いが、ここでも質の向上について記述する必要があると思う。書き方やメッセージの伝え方でもう少し考えるところがあるのではないか。

事務局
施設整備などのハードの取組以外も表現したいと考えていたが、言葉が足りない部分もあった。

委員
学力の向上とは別だと思うが、教育の質の向上は不可欠である。こどもによってニーズは違うので難しい面もあると思うが、目指すべき質の向上がどのようなものかを示した方が良い。

会長
質を示す一例として内容や環境が挙げられる。環境については建物的な意味だけでなく、先生と生徒が一緒に考えたり、作ったりするなどの関係性の意味も含まれている。一言で表すのは難しいが、そういった内容を意識していることをうまく表現してほしい。

委員
「学校編成などにより」の記載については、老朽化の改善だけが質の向上につながる訳ではないように、一言加えたほうが良いかもしれない。

会長
内容、環境のそれぞれが関わり合って質を高めるような文面にする工夫をすると良い。

委員
鶴ヶ島市では「子どもにやさしいまちづくり」が進んでいると思う。市内の小学校では、民間事業者のプールで水泳の授業を実施している。こどもも楽しみにしており、安全性も高まるのではないか。

委員
「地域と連携し」とあるが、具体的に企業などとの連携も含めた表現にしても良いのではないか。そういった内容が市の特性にもなる。

会長
プールだけでなく、せっかく学校の外に出るので、その機会にまちと関わりを持つなどして、地域の学びなどと組み合わせていけたら良い。

委員
実際に学校で、福祉の取組を紹介したり、福祉施設で介護について学ぶ機会を設けている事例もある。

会長
事例があることを意識しておくと、地域というような曖昧な表現ではなく、より具体的な表現や書き方にすることができると思う。

委員
市で行っている「鶴っ子サマースクール」では大学生と連携している。

委員
市民は具体的なところを知りたいので、ある程度、何をしていくかが分かる表現にしたほうが良い。

委員
重点戦略1の「子どもにやさしいまちづくり」の「やさしい」という表現について、背景にある考え方がしっかりと伝わるようにした方が良い。

会長
やさしいがキーワードだが、市が考えるやさしさが、ただ単に甘やかすだけではないということや単なる願望でないということが表現できれば、分かりやすいのではないか。

事務局
学力については、「学び合い学習」が一つのポイントになると考えている。具体的には、テーマを持って意見を出し合う機会であり、学力だけに特化した教育ではない。また、学力に関する成果指標を設定しているが、点数ではなく個々の伸びを測る指標としている。

会長
学力の定義自体が問われている中で、単純に点数を見ているだけでないことを理解して取り組んでいることが、分かるようにした方が良い。教育環境は資金をかければ良くできるため、経済状況により格差が生まれているのを感じる。切れ目のない支援として、学校と連携して学び合いがつながっていくと良いが、個人情報の問題もあり、進めにくい現状がある。

委員
放課後に全小学校で「のびのび算数教室」を無料で行っている。こうした取組ができているのは近隣では鶴ヶ島市のみであり、素晴らしいことだと思う。指導員もしっかり訓練を受けている人が担当しており、経済的に厳しいこどもをフォローしている機会となっている。

委員
算数以外でもそのような取組があると良いと思う。

会長
「やさしさ」を具現化するための方策があることが大事である。切れ目をつくらないための取組として、算数教室を実施することが結果的にやさしさにつながっている。そのような説明ができるといいのではないか。

委員
こどもが学びを好きになるような、未来が開けるようなことが実現できると良い。

会長
こどもの可能性を見出せる取組が大事である。

事務局
ご指摘を踏まえて表現を検討したい。

会長
最後に一点、「やさしさ」の内容を誤解されないようにしたい。こどもだけでなく、保護者や地域の人に対するやさしさも含んでいることが分かるようにすると良いと思う。

 

(重点戦略2について、事務局より説明)

委員
「外出したくなる環境」については、施設やインフラ整備だけでなく、野外のイベントなどもイメージできるような文言を入れても良いと思う。

会長
環境整備だけでなく、機会の創出がイメージできる表現が含まれていると良い。

委員
重点戦略2の(1)「多様な主体による健康づくりの推進」の文言を見ると高齢者がメインのような書き方だが、こどもの不登校や中高年の引きこもりなどのこころの健康づくりも大事である。生涯を通じた課題になるので、高齢者のみを対象しているわけではないことが読み取れるようにしてはどうか。

会長
高齢者に絞っているわけではないと思うが、どうしても高齢者メインのイメージになってしまう。例えば、健康づくり推進協議会の「私の健康が誰かの健康につながる」というキャッチフレーズなど、健康づくり計画は市民の色々な意見が反映されて作られた計画なので参考にしてほしい。

委員
健康づくりは体を動かすだけでなく、食育も重要だと思うので表現に含めてもらいたい。

会長
健康づくり計画の基本理念に、「楽しく動く・おいしく食べる」とある。このあたりを重点戦略と連動させたい。

事務局
分野ごとの個別計画であれば具体的な内容を盛り込めるが、後期基本計画の重点戦略では横断的な内容を文章でまとめることになる。できるだけ意見を反映させたいが、個別計画とも調整しながら検討したい。

委員
具体的な事業を位置付ければ市民にとって分かりやすいと思う。

事務局
総合計画は基本構想、基本計画、実施計画の3部構成になっており、具体的な取組は実施計画の中で示している。基本計画では、様々な取組が広く読めるような記述になっている。具体的な内容については、分野別の施策の中で記載を検討することとし、重点戦略では広く、大きく表現したい。

会長
関連性の高い施策や実施の可能性が高い施策は、例示として記載を残しても良いと思う。

事務局
補足だが、食育の取組は、施策11で具体的な内容を記載している。

委員
「健康でいられるまち」とあるが、必ずしも健康でないといけないのか。身体が不自由でも、こころの健康が素晴らしい人もいる。

会長
病気になっても、人間関係や精神的な面で健康であれば良いという内容が伝わればよいと思う。

委員
食育については、女子栄養大学の講演会等のイベントも実施しており、鶴ヶ島市は頑張っていると思う。

会長
重点戦略1と同様に、健康でいられるということはどういうことなのか、市としての考え方を整理しておくことが大事だと思う。冒頭などに説明をつけて、基本コンセプトとして示してもよいのではないか。

 

(重点戦略3について、事務局より説明)

委員
重点戦略3の(2)に「若い世代の居住の受け皿」とあるが、リフォーム補助、空き家補助などを実施していくのか。

事務局
補助も含めて考えている。前期基本計画の期間中で立地した企業の従業員の居住の受け皿を確保することも念頭にある。

委員
若い世代では対象が広すぎると思う。子育て世代が市から離れていくことが課題であるため、子育て世代に絞った内容を書いても良いのではないか。地域が抱えている課題に合わせ、具体的なターゲットを絞っても良いと思う。

会長
学生時代に関わっている人が多い地域なので、その人たちが結婚し、生活する場や子育ての場の候補として、戻ってきてもらえる場所になると理想である。

委員
永住を希望する世代はどうだろうか。若い世代は仕事などで市外に移ってしまう人も多いが、県外からの移住も多く、定年後に鶴ヶ島に家を建てる人もいるので需要はあると思う。

会長
持ち家の人は、永住する意向が強いかと思う。永住するには良いまちだと思う。住み続けられるまちというフレーズに、具体的な裏付けとしても考えられそうである。
若い人が来たときに、地域の人と触れ合える環境がセットになっている住居環境も良いと思う。若い世代でそういうものを求めている人も多い。

委員
(株)IHIの誘致により、雇用が生まれたというが、市の人口への影響があまりないようなので、従業員やその家族がどこに住んでいるのか調べるのも良いかもしれない。

会長
(株)IHI誘致で従業員が増えているにもかかわらず、住民の登録が増えていないのであれば、近隣に住んで鶴ヶ島まで通っているケースが考えられる。その辺りを調べることも大切かと思う。

委員
若い時は仕事で異動があるため、なかなか家を建てる決断がしにくい。40代以降になると家を建てる選択肢も出てくるが、定住となると相当の覚悟が必要となる。

委員
多様な働き方ができる事を目指しているのではなく、ここに住み続けることができる働き方を目指しているということか。そうであれば、多様な働き方の実現が、住み続けられることにつながることが読み取りにくい。

会長
多様な働き方ができるだけでなく、「鶴ヶ島市で多様な価値を見出し、鶴ヶ島で働き充足した生活ができる」といった、生活に満足することがセットになると思う。

事務局
重点戦略のリードとして、「まちの魅力」について触れている。この部分を、後期基本計画の重点戦略で打ち出していきたい。

会長
図で分かりやすく示すなど、想定される施策とつながるような説明があった方が良いのかもしれない。

 

(後期基本計画の施策体系(案)について、事務局より説明)

委員
鶴ヶ島市は住みやすいというイメージであるが、行政としてアピールできる点は何か、どこに焦点を当てているのか教えていただきたい。

会長
データ上で住みやすいまちという結果がでているが、行政目線ではどう考えているのか。

事務局
子育ても環境も含めた住みやすさ、暮らしやすさがブランドだと思っている。観光資源はないが、ベットタウンとして発展してきたまちであることから、住みやすいまちの要素はそろっていると考えている。

委員
何もないが、災害も少ないのが鶴ヶ島市の特徴であった。しかし次の世代を考えるとそれでは物足りない。住んでいて居心地が良い、心地良いことが分かるような表現を考えてほしい。シティブランディング等の横文字は高齢者にはなじみにくいと思う。

会長
住みやすいよりも、居心地が良い、心地良いが大事な表現かもしれない。

委員
鶴ヶ島市内でも、それぞれで自分たちの地域が、居心地が良い、心地良いと思っているように感じる。

会長
各々が自分の地域に誇りを持っていることは良いことだと思う。シティブランディングについては、海外でも使われているといった背景もある。

委員
ブランディングの事例では、いくらPRに力を入れても結果が出ないケースをよく見る。実際に来てもらわないと難しい点もあり、鶴ヶ島市に来てもらうきっかけづくりが大事だと思う。

会長
外向けのブランディングだけでなく、市民向けの発信も大事である。市民が感じている鶴ヶ島市の良さが外に伝わると良い。

委員
テレビで住みやすいまちとして鶴ヶ島市が上位にあがっていた。どういう基準で選ばれたのか分からないが、災害が少ないことは大きいと思う。その強みをどうやって生かしていくのかが重要である。また、最近では、ガーデンパークができたのでうまく活用できればと思う。鉄道ファンは根強い人も多いので認知度を上げるのに活用できないか。

会長
「ない」ということもプラスの価値として捉えることはできるが、「ある」という表現に置き換えることもできる。例えば、「災害がない」は「安心感がある」に置き換えられる。そして、それが行政、企業、住民との間で共通認識となることが重要である。それに合わせ、外の人にも関わりを持ってもらえるように工夫することも必要である。

事務局
「ないものはないまち」ということは、逆に「あるものはそろっている」とも読み取れ、住んでいる人はそれが分かっているが、外の人には認知されていないことが一番の課題だと考える。その中で、ガーデンパークも一つの活用ツールである。
また、鶴ヶ島市への転入者の82%は市のホームページを見ていないというデータもあり、ホームページ等の情報発信も課題だと認識している。

会長
鶴ヶ島を軸とした時間的な距離もPRすべき点かと思う。高速道路を使えば鶴ヶ島市から1時間で行ける場所が非常に多いなど、そういったプラスの見せ方も検討いただきたい。似たような事例として、千葉県多古町は、小さな町だが、隣接する成田の飛行機を活用すれば移動圏域が広がるとアピールしている。
本日でた意見や提案について、市で検討していただき、特にどのように表現するのかについては、難しい部分もあるかとは思うが、後期基本計画の素案の作成につなげていただきたい。

 

その他(市ホームページを通じて寄せられた意見の報告)

事務局
後期基本計画について寄せられた意見を報告する。
子育てについての意見、後期基本計画では具体的な取組が分かるようにしてほしいといった意見をいただいた。

 

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