日時
令和6年10月31日(木)10時00分~11時35分
場所
鶴ヶ島市役所 5階 502・503会議室
出席者
山本委員、畑中委員、宮本委員、北岡委員、岩谷委員、関委員、清水委員、原田委員
欠席者
小林(久)委員、小林(春)委員
事務局
蓜島生涯学習スポーツ課長、弓田生涯学習スポーツ課主幹
説明員
鶴ヶ島市立図書館 宇佐美館長、三貫納副館長
傍聴人
0人
内容
1 委嘱状交付
2 正・副議長の選出について
3 第3期鶴ヶ島市立図書館基本構想(たたき台)について
要旨
1 委嘱状の交付を行った。
2 関委員を会長に、岩谷委員を副会長に選出した。
3 第3期鶴ヶ島市立図書館基本構想(たたき台)について、図書館協議会委員の意見を聴いた。
会議録
会議の経過
1 開会
2 委嘱状交付式
3 あいさつ
4 自己紹介及び仮議長の選出
各委員の自己紹介を行った。
仮議長として北岡委員を選出した。
5 会長、副会長の選出
会長に関委員、副会長に岩谷委員を選出した。
6 審議内容について
協議事項
1 第3期鶴ヶ島市立図書館基本構想(たたき台)について
議 長 協議に入る前に事務局から説明をお願いします。
事務局 基本構想(たたき台)について説明。
議 長 鶴ヶ島市は指定管理者制度を採用しているということを共有しておかなければならない。また、現在、図書館の管理、運営はすべて指定管理者にお願いするという形をとっているが、将来的には市の職員が何らかの形で運営にかかわるということを考えていることもご承知おきいただきたい。それから、電子化は必要に応じてすすめていくことになるとは思うが、過去の協議会で低年齢のこどもたちに関しては、紙媒体を残していくというのが協議会全体の意見としてまとまっている。そのことについて新任の委員のみなさんのご意見を伺いたい。
委 員 学校での朝読書の様子を見ていると、そこでしか本に触れる機会がないとういう生徒も多い。電子化も悪いことではないがこどもたちには紙媒体のほうがよいのではないか。
委 員 紙には、デジタルにはない「めくる」という感覚、また、めくったときのわくわく感というのがあると思う。個人的にはデジタルよりも紙のほうが頭に入る感覚があり、低学年には紙媒体の本がこどもの成長という意味からも良いと思う。
委 員 紙媒体は残すべき。小さいこどもは本を読むときに同時に絵が入る。そこでイメージが強まり本の内容も理解できる。電子媒体も絵は入ると思うがイメージの度合いが違うので紙を残していくほうがいい。
議 長 小中学校でギガスクールも始まっているが、引き続きこどもの本の入口は紙を残していく、紙媒体を中心に進めていく。スケジュールとしては令和7年3月にこの「たたき台」がとれたものを作っていただく。
課 長 協議会は、年度末にもう一度開催します。今回についてもこの場だけでなく1ヶ月程度ご意見をいただく期間を設けて編集させていただきます。
議 長 今日の時点では見出しを見ていただき、日ごろ思っていることなど、取り入れたいものがあればお話いただきたい。
委 員 図書館に行ってみると高齢者が多く来館している。こどもと共に高齢者のことも考えていかなければならない。
委 員 こどもの絵本は充実しているが、その先の中高生が読む本が充実しているといいと思う。あと、住まいが中央図書館や分室から遠く、比較的近い若葉駅前カウンターに行くと、基本的にインターネット予約本の受け取りしかできないので、高齢者等が行きやすい、歩いて行けるところに分室のようなものがあるとよい。
議 長 学校関係の委員さんが多いので、学校連携をきちんと計画に取り入れてもらいたい。また分室の話もあったが、分室も含めた市民センターの見直しについて、事務局から説明いただきたい。
課 長 計画の立て方が変わりました。図書館がサービスとしてなにをしようとするかはあまり変わりませんが、どういう仕組みでそれを達成しようかという部分が変わるのが第3期基本構想です。南分室が令和10年度に建て替え・移転を予定しています。移転に伴い分室が狭くなります。建て替える以上は最先端の機能を入れて狭くなっても便利さは変わらないようにしたいと思います。令和11年度南分室開館にあわせて、本にICタグを仕込んで運用を開始する予定です。第3期基本構想は令和6年度に策定作業を行い、期間を令和8~10年度の3ヶ年にして、令和11年度からは、また5ヶ年計画となる仕掛けを作りました。令和10年度にICタグ貼付け、分室建て替えを行い、令和11年度にすべりだすイメージです。指定管理者については、令和7年度に業者選定を行います。基本構想の考えを実現させるためにいちばん良い業者を選びます。ICタグ貼付け作業は、令和8~10年度の3ヶ年に行い、利用者には今までと変わらないシームレスなサービスが提供できればと考えています。基本目標1から6は、ほぼ踏襲させていただいています。児童サービスとの関係で、本の形はさまざまなので、こどもの情操に与える影響は大きいのでそういったところは残したりという部分をうまくミックスさせつつとというのが基本目標に大きく響いてきます。小学生の調べ学習で紙の本を使っていないという話もあります。そのへんの役割分担を考えていきたいと思います。基本目標があまり変わってないようなところは、そのへんが一番大きいです。基本目標のところを利用者に向けて維持していく、運営のあり方が変わっても利用者に同じ気持ちで図書館を使ってもらいたいという考えです。
議 長 学校図書館との連携、蔵書検索は現状どうなっているか。個人でできるのか。
課 長 学校図書館と市立図書館のパソコンはネットワークでつながっています。こどもはタブレットで図書館のホームページから蔵書を検索できます。
議 長 市立図書館と学校図書館が連携していかなければならない。
課 長 学校司書と図書館職員が児童担当研修で情報交換を行いながら連携しています。
議 長 ICタグ導入が後ろにずれたという認識となる。城西大学はカメレオンコードを採用している。書架にカメラを仕込んで画像をAIが処理するシステムもあるが最終的に委員会では、時期尚早なのでICタグでよいのではとの話になったが、後ろ倒しになったときに他にも良いシステムができたりとかそういうことはないのか。
課 長 確実に人件費の削減などにつながるものを選ぶ必要があると思います。AIを使っている鹿児島の図書館を実際に見に行ってきましたが返却が自動でできないなど、デメリットをふまえ基礎的なタグというものを選択することになりました。今後、大きく方向性が変わり、AIにシフトするのであればその初期投資が必要になるだけと考えていますので、IC導入で間違いないだろうというのが今の判断になっています。
議 長 まちライブラリーはどうなっているか。
課 長 継続しています。
議 長 まちのあちこちに本棚を置いて、その本は自由に読むことができる。いろいろなところで本に触れる機会ができる。
委 員 私は民生委員をやっている。民生委員は高齢者と話す機会が多い。高齢者はやはり遠い場所に行くのが難しい。図書館に足を運べると探している本を見つけながら、周辺にある面白そうな本を発見することができる。図書館に行けない人に対してどういうサービスができるか考えてみたが、ネット検索して近くの分室に取りに行くというのが簡単な方法だが、なかなか分室も遠いので近くの小中学校の図書室で受け取れれば利便性は広がる。また、本の宅配サービスができればよい。スマホやパソコンを持っていない人たちに対しては、ニューヨークの図書館は端末の貸し出しをしていたので予算があればそのようなこともできるのではないか。図書館に行く方法として、つるバス利用があるが、行き方を端末で調べるのも大変だった。「この図書館に行くにはこういう行き方がある」というような専用の路線図があるとよい。まちライブラリーではなく駅ライブラリーという、駅に書架を設けて勝手に読んでよい、返すのも返さないのも自由という構想があったが、その直後にコロナ禍となってしまい、その考えは中断してしまったが、駅ライブラリーの構想を再開してもいいかなと思う。
議 長 学校の図書館に一般の人が入ることに関しては、安全面というのがあると思う。一方で安全管理の配慮ができれば、それは一つのやり方だと思う。図書館業界のVRはどの程度進行しているのか?それができればネットでとなりの本を手に取ることもできて、読書の楽しみも増える。図書館・出版業界にそのような動きはないのか?
課 長 去年視察してきました。導入にかかる費用は高額ではありますがすでに実現しつつあります。AIで背表紙だけ見えており、本を取ると表紙が見えるというものです。全国の図書館でどのくらい実現しているかわかりませんが、すでに実現段階にあるというのは伺っています。
議 長 ステーションライブラリーの話でわたしたちはいろいろな情報にアクセスする権利を持っているが、一方で、多くの本屋が倒産していることを、サービスを拡張する中で考える必要もあると思う。
委 員 3点ほどお話をしたい。①朝読書は非常に効果がある。②テレビでたぶん鹿児島中央図書館が放映されていたと思うが、笑点の大喜利コーナーを取り入れた利用者の拡充を行っていた。③自分の住まいは坂戸の図書館のほうが近い。つるバスに乗って鶴ヶ島の中央図書館に行けるようになるとありがたい。
議 長 他自治体などとの相互利用は城西大学でも行っている。近隣のニーズを共有化することもできる。他市の図書館を使って良いところを教えてもらいたい。
委 員 つるワゴン、つるバスは時間がかかるため中央図書館にはそんなに行っていない。最寄りの分室にお世話になっている。そこの司書は一生懸命本を探してくれている。新しくなる南分室に司書の人がいるのかわからないが、相談に対して応えてくれる人がいたらいい。コミュニケーションが温かいものに感じる。自分が昔、学校司書をやっていたときは、2つの学校を週に各2日間・1日4時間程度の勤務だったので、できることは限られていた。この計画を見て、ずいぶんいろんなことをこどもたちのためにやっていて、成果をあげていると思った。高齢者のアプローチの仕方としては、移動図書館など図書館が近くに来てくれれば足を運ぶことができて、そこでコミュニケーションも生まれるのではないかと思う。
議 長 レファレンスサービスに関しての今後の分室の予定は?
課 長 第3期基本構想の対象期間中は今の制度を変えるつもりはありません。第4期になると市職員の定年延長などさまざまな影響が考えられるため、市立図書館の管理運営手法の検討として載せてあります。定年後も職員が残るため、図書館経験のある退職職員が、分室も含む市民センターの運営にかかわれないか検討しています。ICタグを貼って人と人のふれあいが減る一方で分室の直営化を視野に入れて指定管理者制度の適用範囲を見直す3年間にしたいと考えています。レファレンスについて、質が保たれるかについては司書を置くということを考えているのでこの3年間を検討に使いたいと考えています。
議 長 レファレンスは重要だと思う。司書がもっている専門的知識も重要。もうひとつはICTに関する最低限の知識もないと、利用者をたらい回しにしてしまう。1人に聞けばいろんな本の調べ方、相談に乗ってくれる体制が重要。その研修をしっかりやらないと利用者をがっかりさせてしまうのでご検討いただきたい。
委 員 生徒は、図書館に関するハードルが高い、図書館は難しい本ばかりで読みたい本がないという意識があるように思う。先日、職業体験で図書館に行った生徒は、自分たちの読める本が図書館にあるということを知り、その後活用している。しかし、他の生徒たちは、図書館は硬いというイメージを持っていて、学校連携などから、図書館にはやわらかい本があるというのを知ればもっと図書館に足が向くと思う。
議 長 今までも若い人向けイベントや図書館まつりをやっているのは承知しているが、本になじみがないこどもたちに伝わっていないということだと思うので、学校図書館と連携して図書館も頑張っていくというのがよろしいかなと思う。ひととおり委員の皆様のご意見をお聞きした。期末の会議のときにはある程度できあがったものをご承認いただくという手続きになると思うので、その前に読んでいただいて大きな変更があれば一月程度の間にご意見いただきたい。
課 長 第2回の会議のときには、今回お配りした、たたき台の(たたき台)がとれて(案)というのを会議開催前にお配りしたいと考えています。そこでご意見を伺い、その後は関会長と責任編集というような流れにしたいと思います。
議 長 この件については以上で終わりにしてその他に移りたいと思います。モニタリングについて事務局から説明をお願いします。
事務局 モニタリングについて説明
議 長 引き続き良い運営を続けていただければと思います。それでは協議事項が終了しましたので議長の職を解かせていただきます。
事務局 以上を持ちまして第1回鶴ヶ島市立図書館協議会会議を閉会します。
閉会