日時
令和5年8月22日(火曜日) 15時00分~16時20分
場所
鶴ヶ島市役所 401会議室
出席者
大塚委員、田邉委員、杉山委員、宮沢委員、鈴木委員、佐野委員
欠席者
竹田委員、松田委員、柵山委員、渡邊委員
事務局
蓜島生涯学習スポーツ課長、若月生涯学習スポーツ課主幹、石井生涯学習スポーツ課主事
傍聴人
なし
内容
1 鶴ヶ島市における今後の社会教育活動の進め方について
要旨
1 鶴ヶ島市における今後の社会教育活動の進め方について、社会教育委員の意見を聴いた。
会議の経過
1 開会
2 議長あいさつ
3 会議計画・研修等の予定について
資料に基づき、事務局から説明した。
4 鶴ヶ島市における今後の社会教育活動の進め方について
資料に基づき、事務局から説明した。その後、協議事項について意見交換を行った。
協議事項
(1)鶴ヶ島市における今後の社会教育活動の進め方について
議 長 鶴ヶ島市における社会教育活動の進め方について協議します。関係委員及び事務局の説明について質疑はありますか。
委 員 市PTA連合会で行った子育て講演会については、参加したいと思ったが、広報には、子どもがいる世帯という記載があったため、申込みをためらった記憶がある。
事務局 昨年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、会場参加はPTAのみとして、そのほかの方については、QRコードから申込みをしていただき、オンラインで受講していただきました。参加された方からは、大変好評でしたので、今年度もご講演いただく予定です。実施方法については、検討しているところです。また、先日、PTA情報交換会を行い、活動を行っていく中での課題を共有しました。各校の本部役員の方々にとって、他校の事例を知る有意義な機会になりました。
議 長 最近では、子どもへの虐待が取り上げられることが多くなっているが、以前と違って叱り方が難しくなっている。そのため、自分の子どもへの接し方に苦慮している人は多いのではないか。核家族も増えており、子育てで抱えるストレスや悩みをこうした講演会を通じて相談できることはいい機会になるのではないか。
委 員 私自身も子どもへの接し方が分からなくなることがある。子どもと一緒に保護者も育っていくことが大切であり、定期的に子育てに関する講座を開催していただけるとありがたい。子どもたちのボランティア活動は、社会勉強にもなり、地域住民と関わる機会でもある。落ち葉拾いや高齢者、体の不自由な方のために朝のゴミ出しをするボランティアなどがあって、内申書に記載されることから、動機付けにもなっており、こうした機会が増えるといい。この他にも、竹林の整備、ゴーヤやアサガオなどの緑化、朝市といったことも考えられるのではないか。
議 長 ボランティア証明書は、子どもたちにとって励みになっている。健全育成推進協議会やサザン地域支え合い協議会でイベントを開催する際に、多くの南中学生にボランティアとして参加していただいており、非常に頼もしい存在になっている。始めは心配な点があったが、続けていくうちに希望者が増えてきて、今では、自発的に行動するようになっている。緑のカーテン事業などもいいのではないか。
委 員 障害者交流フェスティバルでは、以前に学生ボランティアを募集して、視覚障害のある方の案内をしていただいた。自治会でも地域の祭りを再開するところが増えており、地域と連携するイベントがあるといい。
委 員 以前は、地域の行事に子どもが手伝うことは当たり前のように行われていた。ボランティアの募集については、子どもをお客様扱いしない方がいいのではないか。自主的に手伝うことで、結果的に不登校の児童も参加し、楽しんでもらえるのではないか。先日、里山サポートクラブのイベントで高倉の森の草刈りを行った際にボランティアとして中学生が参加したが、大人に注意されながらも楽しそうに草刈りを行っている様子が伺えた。縄ないについては、自宅に製縄機があるので、近隣の子どもたちに声掛けをして体験を実施したこともある。
事務局 教育センターで行っている不登校の児童が通う「アペルト」では、民具体験や縄ないなどの体験を行っています。
委 員 最近は火を燃やすことが簡単にできなくなっているが、落ち葉でさつまいもを焼くといった簡単なことはできないか。
議 長 以前に、防災訓練の一環として小学生を対象とした避難所体験を行い、体育館で寝泊まりしたことがある。そのときの食事作りは、大人がカレーのルーを用意して、子どもにはご飯作りを任せるやり方で運営した。
委 員 時代が進むにつれて、ボランティアへの認識が変化しているように感じる。私たちの世代では、ボランティアは自分自身のために行うものと考えていたが、今は、成績や評価のために行う人が増えている。きっかけ作りはいいことであるが、単発的なイベントになっていることが多いように感じられる。イベントの実施にあたって、大人が我慢できなくて、子どもの手助けをしてしまっており、子どもたちが自由に発想する機会を与えられるよう、もう少し我慢した方がいいのではないか。
委 員 小物づくりのハンドメイドのイベントを実施しているが、アクセサリー作りや多肉を寄せ集めて鉢に植えるなどのワークショップを開催している。こうした体験を通じて、感じたことを将来に生かせるきっかけ作りとしてボランティアをするのもいいのではないか。
委 員 子どもを中心として考えるものであるが、その前に大人が楽しむことが重要ではないか。幼稚園の保護者にも子どもへの接し方が分からないとの声が多くあったため、保護者が幼児教育を経験する機会を設けた。そこでは、子どもは大人の真似をして成長していくものであり、大人が楽しみながら頑張っている姿勢を子どもに見せることが、子どもにとって十分な刺激になることを伝えた。仮に、子どもが最後までできなかったとしても、そこまで積み重ねたことを褒めてあげるように声掛けしている。PTAや母の会といった組織の運営が難しくなっており、こうした活動を理解していただけるよう工夫しながら取り組んでいる。
委 員 市で行っているジュニアリーダー養成講習会は、いい取組であり、引き続き行っていただきたい。子どもが子どもを育てることは大切なことであり、こうした繋がりを持てる取組が増えていくといい。小・中学校では、PTA活動に関わる人が少なくなってきているが、それぞれの活動が有機的に行われるようPTAや学校応援団との協力関係を深めていくことが重要である。子育ての相談については、関係課や教育相談員などの人材を積極的に活用していただきたい。地域のお祭りについては、徐々に復活していければと思う。私自身、地域の子どもを呼んで芋掘り体験や鶴ヶ島市立第二小学校にベーゴマの寄附を行ったこともある。各委員が行っているこうした取組みが地域に広がっていけばいいのではないか。
議 長 貴重なご意見をいただきありがとうございます。各委員が自主的に、工夫して活動されていることがよくわかりました。社会教育活動の進め方としては、地道な活動をできるときに、できる人が行い、その活動が拡がっていくことが重要である。いただいたご意見を各団体の活動に活かせるよう、事務局から趣旨を伝えていただきたい。時間となりましたので、本日の協議事項は終了とします。