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HPVワクチンの接種について
現在、日本国内で使用できる子宮頸がんを予防するためのHPVワクチンは、2価HPVワクチン(サーバリックス)、4価HPVワクチン(ガーダシル)、9価HPVワクチン(シルガード9)の3種類があり、小学校6年生から高校1年生の女子は、いずれも定期接種として公費で受けられます。
ワクチンの種類及び回数と標準的な接種スケジュール
- 2価(サーバリックス)の場合⇒接種回数3回 1か月の間隔で2回接種後、1回目から6か月の間隔をおいて3回目接種
- 4価(ガーダシル)の場合⇒接種回数3回 2か月の間隔で2回接種後、1回目から6か月の間隔をおいて3回目接種
- 9価(シルガード9): ⇒1回目の接種が小学校6年生~15歳未満の場合:接種回数2回 1回目から6か月の間隔をおいて2回目接種 ⇒1回目の接種が15歳以上の場合:接種回数3回 2か月の間隔で2回接種後、1回目から6か月の間隔をおいて3回目接種
※標準的な接種間隔は、接種完了まで6か月の期間を要します。ただし、やむを得ず、標準的な接種方法をとることができない場合は、最短4か月で接種を完了することもできます。その際は、接種医にご相談ください。
HPVワクチンの効果と副反応
効果
- 2価HPVワクチン及び4価HPVワクチンは、子宮頸がんをおこしやすい種類(型)であるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。そのことにより、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。
- 9価HPVワクチンは、HPV16型と18型に加え、ほかの5種類のHPVの感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。
- 公費で受けられるHPVワクチンの接種により、感染予防効果を示す抗体は少なくとも12年維持される可能性があることが、これまでの研究でわかっています。
副反応
- HPVワクチン接種後には、接種部位の腫れ、赤みなどが起こることがあります。
- まれですが、呼吸困難・じんましん等のアレルギー症状や、手足に力が入りにくい(ギラン・バレー症候群)、頭痛・嘔吐・意識低下等の神経症状が起こることがあります。
HPVワクチンに関する相談先一覧
HPVワクチンに関してのご相談は以下をご参照ください。
接種後に、健康に異常がある
各都道府県において、「ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関」を選定しています。
協力医療機関の受診については、接種を受けた医師またはかかりつけの医師にご相談ください。
不安や疑問があるとき、困ったことがあるとき
各都道府県において、衛生部局と教育部局の1箇所ずつ「ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に症状が生じた方に対する相談窓口」を設置しています。
HPVワクチンを含む予防接種、インフルエンザ、性感染症、その他感染症全般についての相談
下記相談窓口では、HPVワクチンを含む、予防接種、インフルエンザ、性感染症、その他感染症全般についての相談に応じています。
- 電話番号0120-469-283
- 受付時間9時~17時
(ただし、土曜、日曜、祝日、年末年始は除く。) - この相談窓口は、厚生労働省が業務委託している外部の民間業者によって運営されています。
リンク:厚生労働省ホームページ
一般社団法人埼玉県婦人科医会では、「思春期の性の相談窓口」を開設しています。
HPVワクチン含め、思春期の性の相談について、チャットやメールで相談に応じています。
予防接種による健康被害救済に関する相談
HPVワクチンを含むワクチン全体の健康被害救済制度については、「予防接種健康被害救済制度」のページをご覧ください。
HPVワクチンの積極的勧奨の再開について
HPVワクチンは、平成25年4月1日より予防接種法に基づく定期の予防接種となり、小学校6年生から高校1年生までの女性を対象に接種を実施しています。しかし、厚生労働省は、接種後に持続的な激しい疼痛や運動障害などの副反応が発生したとの報告を受け、開始後まもない平成25年6月14日付けの厚生労働省健康局長通知により、接種の積極的な勧奨を差し控えると勧告しました。
その後、厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会及び薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会において、HPVワクチンの有効性及び安全性に関する評価や接種後に生じた症状への対応、情報提供への取り組み等について継続的な議論が行われ、HPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないこと、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回るとして、令和3年11月26日付け通知をもって積極的勧奨差し控えを終了することとなりました。
このため、市では令和4年度からHPVワクチン接種の積極的な勧奨を再開しました。
キャッチアップ接種について(積極的な勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方へ)
HPVワクチンの積極的勧奨差し控えにより、定期接種を受けられなかった方を対象に、キャッチアップ接種を実施しています。
キャッチアップ接種の期限は令和7年3月31日までとなっていましたが、以下対象者の条件を満たす方は接種期限が1年間延長されます。接種を希望する方は、ワクチンの効果とリスクを十分理解した上でお早めに接種をご検討ください。
対象者
以下の条件を全て満たす方
- 接種日時点で鶴ヶ島市に住民登録がある方
- 平成9年4月2日から平成21年4月1日生まれの女性
- 令和4年4月1日から令和7年3月31日までにHPVワクチンを1回または2回接種をしていて、接種が完了していない方
※過去に接種したワクチンの情報については母子健康手帳をご確認ください。
※9価ワクチンを15歳未満で開始した方は2回接種で完了となります。
接種期間
- 対象者の条件を全て満たす方に限り令和8年3月31日まで ※上記接種期間を過ぎると任意接種となり全額自己負担となります。ワクチンの種類にもよりますが、3回で約4~10万円かかると言われています。
個人負担金
- 無料
接種できるワクチンと標準的な接種スケジュール
- 2価(サーバリックス):3回
1か月の間隔で2回接種後、1回目から6か月の間隔をおいて3回目接種
- 4価(ガーダシル):3回
2か月の間隔で2回接種後、1回目から6か月の間隔をおいて3回目接種
- 9価(シルガード9):3回
2か月の間隔で2回接種後、1回目から6か月の間隔をおいて3回目接種
※標準的な接種間隔は、接種完了まで6か月の期間を要します。ただし、やむを得ず、標準的な接種方法をとることができない場合は、最短4か月で接種を完了することもできます。その際は、接種医にご相談ください。
HPVワクチン接種方法(定期接種及びキャッチアップ接種)
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鶴ヶ島市のHPVワクチン予診票をご用意ください。 ※予診票がお手元にない場合は、母子健康手帳または接種記録がわかるものをご持参の上、保健センターへお越しください。 ※予診票を郵送することもできます。申込みはコチラからお願いします。※申込み受付後1~2週間程度かかります。
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HPVワクチン実施医療機関に予約のご連絡をお願いします。 ・鶴ヶ島・坂戸市内のHPVワクチン実施医療機関(準備中) ・上記以外の県内協力医療機関→県内の協力医療機関一覧(外部サイト)
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予約日に鶴ヶ島市の予診票、接種記録がわかるもの(母子健康手帳など)、本人確認できるものを持参し、医療機関で接種ください。
男性へのHPVワクチン接種について
日本ではHPVワクチン接種を女性のみ対象としていましたが、2020年12月からは男性も接種の対象となりました。HPVワクチン接種をすることで、男性のHPV関連がん(咽頭がん、肛門がん、陰茎がんなど)を予防する効果があり、また、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)を根本から無くす効果が期待されます。しかし、男性へのHPVワクチン接種は公費負担ではなく、任意接種(全額自己負担)となり、合計3回接種するため、全て接種すると5万円前後の費用がかかります。一部の海外の国では男性も公費負担となっている国もあるため、今後の国の動向を注視し、新たな情報が入り次第お知らせします。