平成25年9月、太田ヶ谷地内に学校給食センターがオープンしました。充実した施設によって、今まで以上に高い衛生管理体制のもと給食調理が行えるようになりました。恵まれた施設・設備の機能を最大限に生かし、従事する職員一同、細心の注意を払いながら子どもたちに給食を届けています。安心・安全でおいしい給食を子どもたちに届けるための取組を紹介します。
1.安心のために 新鮮な食材の使用
給食に使用する食材は、信頼のおける登録業者から購入しています。また、地産地消の観点から、JAいるま野や市茶業協会、つるがしま観光農園協会の協力のもと、地元産野菜や茶葉など積極的に活用しています。
太陽の光をたっぷり浴びて、育てられたものであるからこそ安心と美味しさの証です。

(1)JAいるま野に発注した食材は、生産した農家の方が直接学校給食センターに納品してくれます。
※検収時には、農家の方から野菜の作付け内容や生育状況等のお話を聞き情報交換に努めてます。地元産野菜の活用は、今まで人参、大根、白菜などをはじめ19種類以上使用しました。

(2)市場から新鮮でみずみずしい旬の食材が届けられます。

(3)学校給食センターへ届けられた食材は、荷受室でキズや痛みなどの品質チェックをした後、調理場へ運ばれます。
2.安全のために徹底した異物確認
野菜は、流水による3回洗浄を基本としています。それぞれの野菜の状況により、必要に応じて時には4回・5回と洗う回数を増やし、確実な洗浄を目指しています。
※調理員は、白衣・帽子・マスクで全身を覆い作業前にエアーシャワーや粘着テープによるホコリ取り、更には、つめブラシによる手洗いを行うなど異物混入防止に努めてます。

(1)野菜を洗うためのシンクは3槽のものが4レーンあります。各槽に2〜3人の調理員が配置されしっかり確認して洗った後、次のシンクへと移していきます。


(2)野菜は専用の機械を使って切ります。切る前後でも異物がないか確認します。
全ての使用する食材に対する異物確認も、調理工程の各所で行います。全体を通して何重ものチェックができるようにし、子どもたちのもとへおいしい給食を届けます。また、できあがりの際には中心温度を測定し、しっかり加熱できていることを確認して食中毒を防止に努めてます。

(3)肉も、専用の容器に移し替える際に、少しずつ手にとり異物があるか確認します。

(4)釜に食材を入れた後も異物の確認をします。

(5)食中毒を防ぐためには、しっかりと加熱することが大切です。しっかり加熱されていることを確認するために、2人以上で中心温度を測定し、測定記録を保管しています。

(6)料理が完成し、クラスごとの食缶に入れる際も最終確認します。
3.おいしい給食へのひと工夫
それぞれの料理が、ふさわしい温度で美味しく食べることができるよう、保温食缶や保冷食缶を利用しています。また、「脚折雨乞」のイラストの付いた強化磁器食器は家庭で使用する食器に近い形態のおわんやお皿を使い、料理のおいしさをより一層引き立ててくれます。


食中毒防止の観点からサラダに使用する野菜はしっかりとゆでた後、すばやく真空冷却機で急速に冷却することで、菌の増殖を防ぎます。冷却後は温度管理されたあえ物室で和え、保冷しておいた食缶に入れます

鶴ヶ島市のお茶を使ったメニューも大人気です。「鶴茶パン」「鶴茶すいとん」「鶴茶ん」「鶴茶プリン」「ちくわの鶴茶揚げ」「鶴茶春巻」などがあります。

安心安全な給食で、子どもたちの笑顔あふれる給食を目指しています。