かつてはほぼ5年ごとの周期で大きな流行が発生していた風しんですが、平成23年から海外で感染して帰国後発症する輸入例が散見されるようになり、平成25年には全国で14,344人の感染者が報告されました。平成26年以降は感染者数が減少傾向にありましたが、平成30年7月下旬頃から関東地方を中心に風しんの流行が始まり、平成30年は2,946人、令和元年には2,306人の感染者が報告されました。現在は感染者数増加の速度は弱まってきていますが、引き続き感染に気をつける必要があります。また、多くの人が風しんの抗体を持つことで、風しんの大流行を防ぐをこでができます。
成人男性の30代後半から50代前半の方は風しんの抗体保有率が特に低いといわれています。また、妊婦が風しんにかかると、赤ちゃんに障害が残ることもあります。
上記世代の男性の方や妊娠を希望される方は、風しんの抗体検査及び予防接種を受けましょう。
風しんは、風しんウイルスによって起きる病気で、軽い麻しん(はしか)の症状に似ています。冬から春に流行することが多く、2〜3週間の潜伏期の後、発熱とともに発しんがみられ、3日ほど持続しますが、熱の出ないこともあります。また、この時期に首や耳の後ろのリンパ節の腫れる症状が現れることも特徴です。
また、妊娠初期の女性がこの病気にかかると、心臓の奇形や白内障や難聴など(先天性風しん症候群)の子どもが生まれることもあります。
MR(麻しん風しん混合)ワクチンを計2回接種します(定期接種:無料)
※麻しん・風しん混合(MR)の特例措置について
麻しん風しん(MR)ワクチンについて、一部の自治体及び医療機関において供給が行き届いていないことが確認されました。そのため、令和6年度に接種対象年齢を迎えたものの、定期接種期間内に接種を受けられなかった方は、接種期間が延長されることになりました。
詳しくはこちらをご覧ください。
昭和37年4月2日から昭和54年4月1日生まれの男性に対する風しんの抗体検査及び予防接種について、令和7年3月31日で無料の接種期間が終了したところです。しかし、一部の自治体及び医療機関においてワクチンの供給が行き届いていないことが確認されました。そのため、令和7年3月31日までに抗体検査を実施した結果、風しんの抗体が不十分であった方に限り、予防接種の接種期間が延長されることになりました。
詳しくはこちらをご覧ください。
鶴ヶ島市では、風しんの抗体価が低い方で妊娠を希望される女性及びそのパートナーや風しんの抗体価が低い妊婦の同居者に風しんの予防接種費の一部助成しています。詳しくはこちらをご覧ください。
風しんにかかったかどうか不明であったり、予防接種を受けたかどうか不明の方は、まず、抗体検査を受け、抗体価が低かった場合に、ワクチン接種を行なうことをお勧めします。(定期接種以外の方は任意接種のため有料となります。)
なお、現在流通しているワクチンは、風しん単独のワクチンと麻しん風しん混合(MR)ワクチンの2種類があります。風しん単独ワクチンは流通量が非常に少ないことから、麻しん風しん混合ワクチンワクチンでの接種が主流となっています。
風しんの抗体価が低い人は、麻しんの抗体価も比較的低い傾向が見られることから、風しんの予防接種を受けられる場合は、麻しん対策の観点も考慮し、麻しん風しん混合ワクチンを接種されることをお勧めしています。
接種費用は医療機関により異なります。事前に医療機関に問い合わせのうえ、接種してください。
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