市政情報

令和5年度第2回鶴ヶ島市立図書館協議会会議録

日時

令和6年3月26日(月)10時00分〜11時30分

場所

鶴ヶ島市立中央図書館 2階 視聴覚室

出席者

宮本委員、千葉委員、関委員、清水委員

欠席者

山本委員、小鹿野委員、松本委員、松村委員、岩谷委員、大竹委員

事務局

?島生涯学習スポーツ課長、若月生涯学習スポーツ課主幹

説明員

鶴ヶ島市立図書館 宇佐美館長、三貫納副館長

傍聴人

0人

内容

議題1 提言書「ニーズや課題を踏まえた鶴ヶ島市立図書館の管理運営について」

議題2 鶴ヶ島市立図書館の取組について

 

要旨

議題1 提言書「ニーズや課題を踏まえた鶴ヶ島市立図書館の管理運営について」を提出した。

議題2 鶴ヶ島市立図書館の取組について、図書館協議会委員の意見を聴いた。

 

会議録

会議の経過

1 開会

2 あいさつ

3 提言「ニーズや課題を踏まえた鶴ヶ島市立図書館の管理運営について」提言書を会長から教育部長に提出した。

4 審議内容について

協議事項

1 鶴ヶ島市立図書館の取組について

議 長 協議に入る前に図書館サービスの利用状況について、事務局から説明をお願いします。

事務局 資料に基づき説明した。

会 長 回転率の統計については、実物の本の蔵書資料と電子書籍の分類を対応させ、蔵書数に対する貸出数の割合を算出している。100%を超えても同じ本が複数回借りられていると借りられていない本があるため、大学図書館では、選書の経緯などを振り返る機会を設けている。回数制限型の電子書籍について、52回の回数制限を超えたので買い直したと説明があったが、貸出できなかったことはあるか。

館 長 回数制限型については、残り回数をチェックしていますので貸出できなかったことはありません。

会 長 電子書籍の契約方法について、回数制限や期間型、あるいはライセンス購入型の比率はどうなっているか。

副館長 以前は、回数制限と期間がセットになっている電子書籍が多くありましたが、最近では回数制限はほとんどなくなり、2年間の期間型が増えています。それに対して、ライセンス購入型は圧倒的に少ない状況です。

館 長 ライセンス購入型については、出版年が古いもの、文学などの基本的に図書館で揃えているコンテンツが多くなっています

会 長 電子図書館は、認知度がまだ低く、積極的に広報することでさらに利用が増えるのではないか。9類の文学について、電子書籍の回転率は約12%、実物の本は100%であり、このギャップが認知度の低さを表していると言える。この数値が同程度になると、利用しやすい方法を選択できるようになる。また、3類の社会科学について、書籍は約47%、電子図書館は約28%だが、蔵書数は多い。統計上では購入数とニーズが一致していないと見られてしまうが、どういう状況か確認したい。

館 長 3類は法律や経済、社会科学など、定期的に改訂されるものが多数あります。公共図書館としては、ニーズが高くないものであっても一定数は揃えておく必要があると考えています。

会 長 法律関係については、文学のようにじっくり一冊を読むというものではなく、例えば、知りたい条文を見つけて資料にするといった利用が多いと思われる。統計を丁寧に見ていくことで実物の本と電子書籍、商用データベースのいずれが適しているかが見えてくるのではないか。ニーズ調査などにより分析していただきたい。

館 長 利用しやすい方法を選んでいただけるように、蔵書構成を整備していきたいと思います。

会 長 電子図書館はどこからでもアクセスできるが、商用データベースは中央図書館の館内でなければアクセスできないのか。タブレット端末や商用データベースの利用は多くないが、商用データベースで補完することもできるのではないか。

館 長 現状では、分室には利用者用のタブレット端末は配置されていません。ナクソスミュージックライブラリーは、パスワードが発行されて自宅でも楽しむことができますが、その他は中央図書館内での利用となります。

会 長 ジャパンナレッジは辞書・事典を、日経テレコンや朝日新聞クロスサーチは新聞記事の検索をすることができる便利なものであり、利用方法を含めて周知していけば利用が増えていくのではないか。各分室に百科辞典を配架するのは難しいが、ジャパンナレッジを分室で利用できるようになればサービスの質を向上させることができるので検討していただきたい。講座、イベントについて、実施できていないものが多いが、どういう状況か。

館 長 各分室では、コロナ禍以前は、毎週のようにおはなし会を実施していましたが、現在は市民センターの利用方針に従って月1回程度としているため、実施できていない企画が多くなっています。

委 員 会議が進むにつれて、電子図書館を利用したいと思うようになった。小・中学校に出向いて子どもたちに利用の案内をしているか。読書や調べものなどにも利用できるので、子どもたちは大いに興味を示すのではないか。

課 長 学校図書館用のコンテンツをどう充実させるかということですが、例えば、30人の教室で同時に利用するためには、利用者数の制限のない読み放題パックなどを購入してから利用案内をすることになります。人気のある本がリストに並んでいるといいのですが、読み放題パックは魅力に欠けるものが見受けられますので、進めることが難しいというのが実際のところです。一方で、PTAの協力で始めている学校もありますので、動向を見極めながら進めていきたいと考えています。

会 長 出版業界や著作権者を守ることに協力しつつ、図書館サービスの質を上げていくということになるため、実際には難しい現状がある。

課 長 電子書籍と実物の本の役割については、若干異なるものと認識しています。実物の本の蔵書構成は、ニーズが高くなくても、図書館の良心、公共図書館として揃えておくものに気を配る必要がありますが、電子書籍については、多くの貸出が見込める子どもたちにスタンダードとして楽しまれているもの、人気のあるコンテンツを選書するようにアドバイスしています。回転率の統計については、出版業界の動向を見ながら、トライアンドエラーにより適応させていきたいと考えています。

委 員 鶴ヶ島市に引っ越しする際に、岩波文庫や百科事典、全集、文庫本等々を、近くの大学や図書館などに寄贈しようとしたが、蔵書があるので受け入れてもらえなかった。全集などの出版業界の動向を教えていただきたい。

館 長 全集や辞典は、出版するまでに相当の年月を要することもあって、最近ではほとんど出版されていません。また、改訂版の出版や再版については、多くの公共図書館で購入していると思います。

会 長 大学図書館では、予算に余裕があれば古書として価値がある書籍を購入している。著作権は守るべきものだが、著作権が切れたものに関しては、電子化が進んでいくと、人類の財産として対価を払わずに利用できるようになるのではないか。大学では、オープンアクセスやオープンサイエンスと言って、公的資金による研究成果については広く公開し、社会に還元していくものとして、国が主導して利活用を進めている。

委 員 大人を対象にしたおはなし会を毎年実施していて、今年で17回目となった。初めはあまり知られていなかったので、人を集めるのに苦労したが、最近は40人近くの方に参加していただいている。こうした実物の本に触れる活動を続けていきたいが、小・中学校で電子図書館を利用できるのはいいことであり、利用してみたいと思うようになった。父は高齢になってからも虫眼鏡などを使ってよく読書していたが、大活字本の存在を知ってからは読みやすいと言っていた。本市では大活字本などはどうなっているか。

館 長 中央図書館にはりんごの棚を設置して、大活字本やLLブックなどのバリアフリー図書の充実を図っています。障害のある人や高齢者などに利用されていて、分室に回送して配架したところ好評でしたので、さらに展開していきたいと考えています。

議 長 時間になりましたので本日の会議は終了といたします。

事務局 2年間にわたって、皆様には今後の図書館運営の在り方についてご審議いただき、ありがとうございました。いただいたご意見を踏まえて、業務の合理化とともに図書館サービスの充実を図っていきたいと考えています。

閉会

 

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