【協議事項】
事務局 (資料1に基づき説明)
委員 文化財整理室で文化財展を行う場合、埋蔵文化財が展示の中心となるのか。
事務局 文化財整理室は築90年以上になる建造物であり、小学校や市役所分室として利用してきた歴史もある施設であるが、博物館・郷土資料館ではないため、広く一般に公開していない。そこで今回の展示では文化財整理室を見てもらう機会を作り、利用の変遷についての展示も行いたいと考えている。また、小学生の体験学習等に利用する埋蔵文化財や民具を展示している部屋があるため、これらを展示に活用したいと考えている。
委員長 10月開催予定とあるが、夏休み期間に文化財整理室を開放し、子ども達の学習に利用するような企画はできないか。
事務局 今まで中央図書館で行った際の文化財展では、子ども達の夏休み期間に合わせて開催し、夏休みの課題に役立ててもらう企画として行ったことがある。ただし文化財整理室を会場とする場合、事務室以外空調が効かない状況から、夏休み期間の開催は困難である。文化財保護強調週間に合わせた秋の開催を検討している。
委員長 プレハブの建物はエアコンが入らないのか。
事務局 2階の会議室は入るが、展示資料がある1階は入らない。それ以外でエアコンが使えるのは事務室のみである。
委員 エアコンのない環境で資料を収蔵することに問題ないのか。
事務局 土器・石器など温湿度変化に強いもの、木製品や民具、古文書など適切な温湿度管理が必要なものがある。施設自体の問題でもあり、収蔵方法については今後の課題である。
委員長 他に意見が無ければ、令和5年度の事業計画については事務局案どおりとする。
表決 委員全員賛成
【報告事項】
事務局 (資料2に基づき説明)
質疑 なし
事務局 (資料3に基づき説明)
委員 以前、枝葉が道路に出ており、通学路でもあることから危険だとの報告があったが、現状での危険性はどうか。
事務局 白鬚神社が実施した強剪定や、昨年度に実施した支柱の更新によって、現在は安全な状況が維持されている。
委員 更新した看板には指定当時の写真も載せているとのことだが、ウレタン樹脂を外したことは、木のためにはよいかもしれないが、見た目はよくない。
事務局 その点は神社の宮司も気にしていた。ただし、不定根が出ていることや、幹が三分の一になっても枝葉が伸びているということは、木が元気な証拠だといえる。
事務局 (資料4に基づき説明)
委員 新規の指定があったため、展示公開に広がりが出た。指定した価値があったと言える。
委員長 広報誌での取り扱い記事が小さかったことは、少し残念であった。
委員 3D画像の公開について、実際に閲覧しようとすると、何度もページを進まなくてはならない。鶴ヶ島市では「つるぽっけ」という公式アプリをリリースしたが、この中に「歴史・文化」などのカテゴリーを作り、情報発信を行うことも有効であろう。小中学生の調べ学習や地域の歴史に興味を持つ高齢者に向けて効果的に発信が可能である。地図上に遺跡名や調査地点を表示し、そこから出土遺物・遺構写真・報告書などが見られるような周知方法も効果的であろう。
事務局 リリース直後のアプリであるため、担当課とも相談し、検討していきたい。
事務局 (資料5に基づき説明)
委員長 解説板の更新、獅子頭の水引き交換は、思いのほか費用が掛かるものと知った。
事務局 解説板については、今後長期に亘って使用することになり、安全性を担保するためにも、耐久性が高い仕様とした。また、設置だけでなく、撤去・処分にも相当の費用が発生してしまうものである。獅子頭の水引きについては、特注品のため安価には作ることができない。染め方も本染めで行っている。
委員長 解説板には、文章以外に写真も入っているのか。
事務局 「白鬚神社」「脚折のケヤキ」「高倉日枝神社」の3箇所については写真を掲載した。脚折のケヤキについては、指定当時の折損前のケヤキの写真を示した。
委員 解説板に載せた以外に、指定当時の写真はあるか。
事務局 市・県・神社で探したが、埼玉県が保管していたこの1枚だけである。古い写真を持っている人がいないか公募をすることも検討している。
委員 現在のケヤキは指定時と状況が大きく変わっており、現状の姿だけでは指定当時の様相は分からない。そのような取組みはよいことである。
【その他】
事務局 (文化財講習会参加の有無、照会方法について説明)
質疑 なし
委員長 それでは、令和5年度第1回文化財保護審議委員会を閉会とする。
文化財整理室 〒350-2213 鶴ヶ島市大字脚折1562-1
電話番号:049-285-2194 ファクス番号:049-272-3304
メールでのお問い合わせはこちら