「うちは金目の物はないから」、「まさかうちに空き巣は入らないだろうと」考えていませんか?
空き巣等の被害に遭うと、大切な財産を失ってしまうとともに、精神的に大きなショックを受けることになります。また、泥棒の犯行中に発見することで、殺人や強盗といった凶悪事件に発展する危険性もあります。
泥棒は、侵入しやすい家を狙いますので、犯人が避けるような環境づくりをし、空き巣や強盗等を防ぎましょう。
泥棒が侵入する手口と対策
1.鍵のかかっていない窓や玄関から侵入
ゴミ出しや買い物など、短時間の外出でも必ず戸締りをしましょう。格子のある浴室やトイレの窓も必ず施錠を確認するようにしてください。
2.合鍵による侵入
合鍵をもしものときのために、植木鉢の下や郵便ポストに隠している人は危険です。合鍵を不用意に玄関の周りなどに隠すのはやめましょう。
3.ガラス破り
窓ガラスをドライバー、ガムテープ、ライターなどを使用して一部(鍵付近)を割り、そこから手を入れて鍵をあけます。
開錠しにくい窓の上部に補助鍵をつける、防犯性の高いガラスに交換する、防犯フィルムを窓ガラスに貼ることが効果的です。
4.ピッキング
特殊な工具を鍵穴に差し込んで鍵をあけます。
ピッキングであけにくい鍵に交換すること、鍵を複数つけることが効果的です。
5.ドア錠破り
ドアと壁の隙間にバール等の工具を入れてドアをこじ開ける手口です。
ドアと壁に隙間をなくすことが対策で、ドアを変える、または、ドアにガードプレートを取り付けるのが効果的です。
6.カム送り解錠
シリンダーを持ち上げて、ドアの間にできた隙間に特殊な工具を差し込み、鍵を開けます。
対策はカム送り解錠対策の鍵に交換することです。この手口で全ての鍵が開錠できるわけではありませんが、カム送り解錠が可能な鍵をご使用されている場合もあります。詳細については各メーカにお問い合わせください。
7.サムターン回し
ドアに開けた穴や扉の隙間から特殊な工具をそこから差し込み、内側にあるつまみを回して鍵を開けます。
サムターンカバーの取り付けやインナー錠に変更することが有効です。
ワンドア・ツーロックで時間稼ぎを!
ワンドア・ツーロックとは、1つのドアや窓に鍵を2つ取り付けることです。
泥棒は見つかるリスクが高くなるため、侵入に時間がかかることを嫌い、侵入に5分以上かかる場合は諦めると言われています。
鍵が複数個ついていることで、侵入に要する時間が2倍以上かかることになります。時間がかかる家だとわかれば、泥棒も侵入をあきらめる可能性が高くなり、侵入窃盗対策で一番有効な手段です。
その他の対策
足場になるようなものは置いておかない
脚立やポリバケツ等は泥棒に侵入の足場にされてしまう可能性があります。庭に足場になる可能性のあるものは置かないでください。
新聞は溜めないようにする
新聞が郵便受け等に溜まっていると泥棒に留守であることを悟られてしまいます。長期間留守にする時は、新聞の配達を止めてもらうように手配しましょう。
外出するときは声かけをする
無言で外出するのではなく、元気よく「行ってきます」と室内に声をかけて出かけるだけで、留守ではないとアピールできるので侵入を予防できます。