日時
令和4年2月2日(水曜日)14時00分~16時00分
場所
市役所401会議室
議題
1 第2次鶴ヶ島市健康づくり計画・食育推進計画(後期計画)の令和3年度取り組み状況について
2 食生活・食育分野の取り組みにおける課題解決について
3 その他
出席委員
石井雅章委員、田中久子委員、佐久間眞理子委員、石嶋顕委員、小川花子委員、藤瀬紀子委員、
斉藤洋子委員、佐々木亨委員
欠席委員
荒井和子委員、島村美恵子委員
事務局
【健康福祉部】長島参事
【健康長寿課】木村課長、関口主幹、藤野主査、町田
配布資料
資料1 第2次鶴ヶ島市健康づくり計画・食育推進計画(後期計画)令和3年度取組状況(まとめ)
資料2 新型コロナウイルス感染予防対策をとり実施した取組(83事業)
資料3 新型コロナウイルス感染症の影響により中止の取組(13事業)
資料4 新型コロナウイルス感染症の影響なく実施した取組(35事業)
資料5(追加)令和4年度の健康づくり事業について
公開・非公開
公開
傍聴人数
0人
会議の内容
議事1 第2次鶴ヶ島市健康づくり計画・食育推進計画(後期計画)の令和3年度取り組み状況について
会長
これより議事1「第2次鶴ヶ島市健康づくり計画・食育推進計画(後期計画)の令和3年度取り組み状況について」を議題とする。事務局が説明した後、委員の意見、携わっている活動における新型コロナウイルス感染症対策及び事業を実施するための提案を伺いたい。
事務局
資料1、資料2、資料3、資料4について説明。
今回、各課の取組状況を調査する際、新型コロナウイルス感染症の影響について尋ねる項目を加えた。各課の回答を集約するにあたり、2ページの資料1の左側に、事業区分を3つに分けて記載した。区分の内訳は、新型コロナウイルス感染症対策をとり実施した取組、中止の取組、影響なく実施した取組となっている。
委員
鶴ヶ島市での乳幼児健診等の歯科検診は、中止せずほぼ予定通りおこなわれた。場所を1階、2階と分ける、歯科医師通常1名を2名に増員、衛生士の増員といった市のコロナ対策に歯科衛生士会としても応じた。
6月の虫歯予防デーに伴う健康フェアは2年連続中止となった。今年6月は開催の方向で動いている。今までの子どもへのフッ素塗布等はおこなわれず形態を変えての開催となると思う。
歯科の方では、だんだん通常に戻りつつあり、食に関する事業ほど影響を受けていないと思う。
委員
NPO法人カローレの事業活動として、学童保育や保育園、子ども食堂などを執り行っている。子ども食堂については昨年度に引き続き中止している。その中でも困っている家庭に対し、食材支援やお弁当配布を市と連携しながら行っており、結構利用する方がいるので、継続していきたいと考えている。
児童館は休館した時期があったが、学童や保育園は働く親の子どもを預かるという面もあるので、休室しないで頑張っている状況である。子どもの感染率が高く、連日、市から連絡が来ている。手洗い、うがい、換気に力を入れ、感染が学童の中で広がらないようにという気持ちを持って職員も取り組んでいる。
委員
食生活改善推進員協議会では、ここ2年くらいは調理による伝達ができていない。去年10月に緊急事態宣言が解除され調理室が使えるようになったが、人数制限があり、会員が多く年齢も高いことから、調理の方法を考えていかないと調理事業を進めていくのは難しいと感じている。
事業は講話を中心に行った。人数制限をして2部制にする、広い会場で2,30人が間隔をとるなどの対策をとった。
コロナの状況がだんだん分かってくれば、どのようにして伝えていけるのか明らかになると思う。会員も調理をしたいという気持ちが強い。家にこもりきりではなくて前に出てきてもらえるような事業を考えていきたいと思っている。
会長
オンラインをサポートしてくれるグループや人材と連携し、調理室にキッチンスタジオを作ってオンラインライブを開催してはどうか。パソコン1台とスマホがあれば最低限のことはできると思う。
高校や大学の新型コロナウイルス感染者で、自宅待機中に毎日のようにカップラーメンばかり食べている人がいて、かえって体を悪くしてしまうようなことがある。軽症であっても食べるものも非常に重要だと思っている。カップラーメンや買ってきた牛丼でも野菜を切って入れるなど、それなりにアドバイスはできるのではないか。今やるべきことはたくさんあり、方法も助けを募っていけばできるのではないかと思う。
委員
ラジオ体操参加者は、新型コロナウイルスの影響により朝のラジオ体操会場によっては減ったが、増えたところもある。
昨年も市民体育祭や産業まつりでのラジオ体操は実施できなかった。
自分の健康のためにするラジオ体操の良さへの理解が広まってきており、平均すると参加者は増えてきている。
委員
地域支え合い協議会の助け合い隊情報交換会に出席し情報交換してきた。
富士見地区地域支え合い協議会は9月以降活動再開し、10月に朝市を実施した。
鶴ヶ島第二小学校区地域支え合い協議会では、藤中学校の生徒がどんぐり公園で落ち葉拾いと焼き芋づくりや、子ども達と竹細工づくりを実施したとのこと。コロナ禍の影響でなかなかイベントができない状況だが、1月に朝市を計画している。
サザン地域支え合い協議会では、掃除や片付けの依頼が多いとのこと。
杉下地域支え合い協議会では、利用会員が増加したが協力会員は少ないのが課題である。
自身が所属している西部地域支え合い協議会では、行事的なものは全て中止になっているが、庭や畑の草むしりの依頼は対応している。
委員
食に関するNPOの広報紙の編集委員、いくつかの市町村のアドバイザーをしている。
ある食生活改善推進員協議会がない町をサポートしている。そこに男の料理教室のグループがあり、メンバーとレシピを考え、写真を撮り原稿を書いて広報に掲載している。5人の小さなグループなので、体調管理をきちんとして集まっている。小さなグループで動くのは今、仕方がないので、回数多くし、地域の中で色々な工夫をしながら入っていくのかなと思っている。
先ほどの提案のオンラインキッチンスタジオもいい方向だと思う。市町村自体、IT環境がまだ十分ではないところが多いので、そういう発想があったときにどうやって実現させるのか皆で考えていかないとできないと思う。
鶴ヶ島市の取組状況は、中止した事業もあるが、大変な中、頑張って実施しているという印象である。食に関することはなかなか難しい。
感染症拡大を防ぐために、なるべくウェブで実施という形になると思うが、人と人とが直接会うのと、オンラインで実施するのとは違うと思う。共食もウェブ上の飲み会などがあるが、会って飛沫が飛ばないようにして食べるのと、距離をおいて食べるのでは状況が違う。少ない中の人数でいかに距離をおいて感染症を予防しながら実施する、工夫することが今、大事だと思っている。
委員
報告された鶴ヶ島市の取組状況のうち、形を変えたものもあるだろうが、これだけの数が実施できているのがすごい、という印象である。特に、連携が増えているのも素晴らしい。連携する団体や立場の方々が増えている取組に注目していくことが1年間を振り返るときには大事だと思う。
その際、資料1にある連携団体名はとても貴重な情報で、同じ団体が分野をまたいで関わっているところも若干あるようだが、そういうものが増えていくとよい。ひとつの団体が分野をまたいで連携すると、参加者も横断的に参加したり、関係者による情報が伝わり分野を超えた参加を促しやすくなる。連携団体が分野をまたぐ形で事業協力してくれると、参加者も分野をまたげるという可能性を感じた。
「歯・口腔の健康」分野や「たばこ・アルコール」分野は、専門性が高く公的機関との連携だけにとどまりやすい。民間団体がこちらの分野にも連携する可能性を広げていくと、もっと意識が高まってきて、それらの分野が健康に関係するのだという市民の認識、見方が変わってくる。専門性が高そうな分野にも、今ある連携団体へ分野をまたいで参加していただく発想で協力を呼びかけていくとよい。
議事2 食生活・食育分野の取り組みにおける課題解決について
議事3 その他
会長
次に、議事2「食生活・食育分野の取り組みにおける課題解決について」を議題とする。
合わせて、議事3「その他」についても事務局が説明した後、委員の意見を伺いたい。
事務局
議事2について説明。
食生活・食育分野における中止した取組の事業数は6事業で、分野別では最も多く、分野別事業数割合も15%と、身体活動分野の中止の取組事業割合である16.6%に次いで高い状況である。
資料3の中止した取組の13事業のうち、食に関する取組は7事業あった。
コロナ禍において、食育の体験や共食の機会を作ることが大変困難な状況である。
このような課題を踏まえ、食育を推進していくため、様々なお立場の委員さんから、ご意見やご提案をいただきたい。
事務局
議事3について説明。
資料5(追加)は、鶴ヶ島市健康づくり計画や総合計画における目標達成や課題解決に向けて、令和4年度健康長寿課における健康づくり事業を予定案という形で載せさせていただいた。
委員
令和4年度の健康づくり事業の口腔フレイル予防講座についてだが、今、フレイルかどうかを測定する機材が各メーカーから出ているので、そういうものを活用し、本人に自分の状況を理解してもらったうえで、次の予防対策の講座に繋げていければよいと思う。
食生活・食育分野の取組における課題解決については、講師のみが料理し生徒は見学する形態、そちらで作られた衛生的なものを試食する形態の料理教室が感染リスクを抑えられるのではないかと思う。
人数制限をすると回数や会場が増え手間は多くなるが、そういったことが基本になっての事業の開催となると思う。
委員
令和4年度の健康づくり事業のうち、ウォーキングの推進におけるインセンティブの付与とは。
事務局
埼玉県コバトン健康マイレージ事業で、ウォーキングへのモチベーションを高めるため、歩数ポイントを貯めて米や肉などが当たる抽選会を実施している。県だけだと当たる確率が低いので、歩数に応じた市独自の抽選会を実施し、わくわくするような賞品を贈りたいと考えている。
委員
中学生以上の学習支援事業で軽食を出していたが、新型コロナウイルスの影響でできなくなり、今は、ちょっとした軽食を家で食べるよう持ち帰ってもらうことを継続している。
委員
フレイルチェック測定会にサポーター参加している。そこでの口腔チェックは、本人自身が自分の手で健康の衰えを確認できる方法で行っている。自分自身のフレイル度や対策を知ることにより、道が開けていく。その時に専門的な助言があると、フレイルの改善に繋がると思う。
食生活改善推進員協議会では、調理事業を実施したいが、講話事業でも参加を控える会員が多く、感染を恐れる会員が多い気がする。調理事業は、人数制限、会場や回数を増やす方向でしか進められないと思っているが、感染のリスクを背負いながら調理による伝達が必要なのかという思いもある。調理を伴わなくても、伝えられる方法を探していきたい。新型コロナウイルス感染状況が良くなってきた場合は、調理や会員のモチベーションが上がるような事業を実施したいと思っている。
会長
コバトン健康マイレージ事業のインセンティブとして、抽選で賞品が当たるのも魅力的だが、ある程度のポイントになったら、鶴ヶ島ウォーキングマイスター1級や2級、名人を認定するなど、ステップアップも楽しいインセンティブになると思う。賞品や形ではないが、名誉的なものがあると励みになると思う。
ウォーキングマップの改定に関して、飯能市に、全部つなげると100キロメートルを超えるコースがある。市内1周してつながっているコースがあれば、達成感があり、歩く方としては面白い。日本人はすごろくが好きで、東海道五十三次などを今も歩いている人達がたくさんいる。鶴ヶ島五十三次を作り、全部回ると健康マイレージのポイントになっていくとか、それでいながら鶴ヶ島を再発見するといった形で、鶴ヶ島の知られざる史跡や遺跡、脚折雨乞行事ゆかりの地など文化財担当課と連携しながら、アイディア次第で新たなウォーキングマップができるのではないか。
食生活・食育分野に関しては、なかなか難しい。男性からしてみると、台所に立つようにはしているが、調理機会が少ない。実際に食材を使わなくてもいいと思う。フライパンの振り方、包丁の持ち方、調理に応じた鍋の選び方などの講習、食べ物を口にしなくても調理実習はできるのではないかと思った。
委員
西部地域支え合い協議会では、新型コロナウイルス感染症が発生する前は男の料理教室を開催していた。開催したいという声はあがっているが、開催できていない。コロナ禍が収束したら、ぜひ男の料理教室もやってみたいと思っている。
自分としては、人数制限や黙食は行う。黙食時、しゃべらないでいるのは時間が持たない、すぐにしゃべってしまうものである。それをどうしたらいいかということまで考えて調理事業はやっていかないといけないと思っている。
委員
今年度、食生活改善推進員の中から、スーパー食改の養成講座を実施予定と聞いていたが、令和3年度取り組み状況資料にあるフォローアップ講座がこれにあたるのか。
資料5(追加)の4にあるフレイルサポーターの養成の内容はどのようなものか。メンバーに、食生活改善推進員やラジオ体操関係者など色々な社会資源がある方達が入っているという認識でよろしいか。
事務局
資料2の6ページ掲載の食生活改善推進員フォローアップ講座が、いわゆるスーパー食改、講話を中心とした伝達ができる食生活改善推進員を養成する講座を今年度実施し、現在、養成中である。
資料5(追加)の4のフレイルサポーターとは、食生活改善推進員フォローアップ講座とは別で、フレイルチェック測定会で計測などをしている市民フレイルサポーターを養成しているものである。
委員
既存の団体とかぶるところもあると思うがどうか。食生活改善推進員もフレイル予防のための食事の勉強はしていると思うが、新たなサポーターを作るのか、既存の色々な活動している方々も入ってフレイルを中心にしてサポーターとなるのか。例えば、資料5(追加)の6にデジタルの活用による健康づくりの支援、とあるが、改めて健康づくりに特化したデジタル活用支援をするよりは、既存のものに乗ったほうがいいのでは。
事務局
健康長寿課が所管しているボランティアは、介護予防ボランティア、フレイルサポーター、食生活改善推進員である。食生活改善推進員でありながら、フレイルサポーターもやっていただけるなど、相互に色々な活動をされている。フレイルチェック測定会の際、栄養に関する知識を広めていただいたりということもある。
デジタル活用支援については、コロナ禍によって、啓発が動画などに変わってきているが、動画を見られる環境がない、見る方法が分からない、ワクチンの予約がとれない、といった高齢者がいる。新しい生活様式を、健康を視点にデジタル化も進めていきたいと考えている。
委員
地域支え合い協議会の中でもスマホやズームの教室を開催しているところがあるように聞いている。繰り返しになるが、市独自で開催するよりは既に動いているところと連携したほうが実現の可能性としては高いと思う。
委員
自分が住む市では、コミュニティカフェみたいなところで行政とは関係なくカフェが講座を開催している。デモンストレーションのみで、参加者が見たものをお弁当で持って帰る、という方法をとっていた。
また、こども食堂の研修会で印象的だったのが、ボランティアスタッフを固定し、体調管理がきちんとできている人、衛生管理も専門家が入ってできているところは、食数や子どもの数が少なくても運営しているところは思った以上にあったことである。
開催には、衛生管理と体調管理をきちんと行うことが原則と思った。
会長
デジタルのスマホ教室などは鶴ヶ島市内では活発に行われているか。
事務局
これまでの市の取り組みでは、鶴ヶ島パソコンサポートボランティアと社会福祉協議会と連携し、パソコン教室とアイフォン教室を年1回ずつ継続的に行ってきた経緯がある。今年3月は試行的にスマホ教室を開催する。
地域の中でのスマホ教室は、一部のボランティアが開催している以外は、あまり広がっていない印象である。
委員
調理を伴う食育事業を開催するための提案がある。大きく分けて2本柱で回していったほうがよい。
一つ目は市が、原則となる考え方を整理して情報提供することである。新型コロナウイルスは70度以上の1分から1分半の加熱で大体死滅する、冷凍は残りやすい、食事関係で感染しやすいのは口からの飛沫感染、配膳時の道具を介した感染等、科学的な根拠に基づいて、知見は集まっている。それらの知見に基づいて、食材は一括して購入しておく、共同作業はせず個人作業を推奨する、食べることはしないのが一番安全など、市が基本的な考え方を、ルールにすると良くないが整理して示せば、開催可否の判断がしやすく、個々の団体が活動するときに参考になると思う。その基準自体を個々の団体に任せると負担感があり、開催中止となってしまう。
もう一つの柱は、個々の団体が事業を目的ベースで考え直してみることである。調理実習自体が目的ではなく、調理実習を通じて栄養や地元の食材に関心を持ってもらいたい、あるいは全て購入するのではなくたまに調理することで栄養や健康、口腔に関心をもってもらうなど、事業には具体的な目的があると思う。自分達の事業がどの目的を達成するために実施していたのか捉えなおしてみると、この状況の中、調理実習で開催する価値があるのか、あるとしたらどのような方法で開催するのかを考えるヒントになると思う。
具体例でいうと、子ども食堂は、複数の目的を一緒に達成することができる素晴らしい取組である。一つに、様々な事情で栄養をきちんと摂ることができない子ども達に栄養を摂る機会を提供する目的がある。もう一つは、誰かと一緒に何かをすることで、地域の中で自分の存在価値が認められるとか、安心して過ごせるということがある。三つ目として悩みや心配事を相談できたり、あるいは逆に様子がおかしいなと思ったときに声かけができる環境を作っておくなど、いくつかの目的が一緒になっている。一緒の場所に集まって、一緒に作って食べて片付けをすると、全部の目的が達成されるのだが、この状況で、一緒に作ることをカットしたとしても、他の目的はやり方次第では達成できる。お弁当の配布や、「作る」ものに関しては固定したボランティアが安全・品質管理をして作るなど。
または、配布をするのではなく取りに来てもらう、食べるのは持って帰って食べてもらうが、食べ終わったら集まって一緒に食器を洗うなど、目的さえはっきりしていれば、やり方は工夫できる。したがって、目的を分解し、より具体的にしてみるのがよいのではと思った。
資料3の19ページの中止の取組のうち、高齢者学級の栄養指導や調理の実施とあるが、調理実習はリスクが高くでできないのであれば、例えば、1週間の食材の買い物とメニュー作りのワークシートをやってみるなど、食に対する気づきを生み出すことは調理実習でなくてもできると思う。
資料3の19ページの最下行の中止の取組、地産地消をふまえた食事バランス事業では、ボランティアが作った鶴ヶ島の旬の野菜を使った一品料理を持ち帰ってもらい、その日の食事に追加し、感想やアイディアを返してもらうという方法が考えられる。
できる部分はかなりあると思うので、繰り返しになるが、目的をほぐして、リスクとの兼ね合い、市の方で考えた方がいい基本的な考え方と照らし合わせたときに、できる方法を増やしていくとよい。全体で考えると中止の方向になるのは当然だと思うので、そこをほぐして考えられる仕掛けを用意するとよい。
資料3の20ページの中止の取組の3休養・こころの健康分野に、「父親と子どもの料理講座」という事業がある。「〇〇と○○で参加する△△」という表現を他の分野にも活かせないか。通常は、「親子で参加する」という表現が多いと思うが、その発想を広げてはどうか。親子というと、小さな子どもと若い父親、母親と考えがちだが、「高齢の親と壮年の子どもで参加するフレイル講座」、「80代と50代の親子で参加するフレイル講座」など、リアリティーがあっていいと思う。
分野の連携も必要だが、年代ごとの連携も必要だと思っている。連携の可能性を見るときに、資料2,3,4の対象ライフステージ欄を確認すると、世代を超えて一緒に参加できる何か、という発想になると思った。「○○と参加する」というのは大変いい発想なので、もっと広げていってもいいのではないか。
フレイルの関係では、「測定」というキーワードをしっかり入れたほうがいいと思った。客観的に測定するのは難しいことが多く、参加のハードルが大きい。私の造語だが、「体験的測定」のようなイベントを行い、そこでアンケートや話し合いをしてみた気づきを入れて、気づいてもらってから客観的な測定に進んでもらう流れをあらゆる分野で設けてはどうか。
口腔フレイルの場合は、食べる会で、体験的に測定してみるというもの。自分自身、口腔の力が衰えてきていることが最近よく分かってきているが、食べるから分かる。食べて気づいたことをアンケートや専門家のアドバイスでフィードバックした後、客観的に測定するプロセスにすると上手く進むと思う。
「食べる」、「歩く」、「しゃべる」ことは体験測定として大変有効なので、使ってみてもいいはないか。
資料5(追加)のウォーキングの推進について、アプリ開発等をすると費用だけかかってその時しか使えないようなことがあるので、既存アプリの投稿機能を活用するとよい。ウォーキングマップの改定も、市でただ作ってしまうより、参加者が参加しながらデータを共有していく仕組みの方がよいのではないかと思った。
地域支え合い協議会の活動について提案がある。助け合い隊が高齢化しており、電球交換や剪定作業は危険が伴う。そこで、近隣の大学の学生ボランティア組織と連携し、大学側にただ委託するのではなく、まず、地域支え合い協議会の事務局に来てもらう。そこから地域支え合い協議会の人と一緒にお宅訪問し、電球交換は学生に作業してもらう、というもの。学生が、地域支え合い協議会と共に活動することにより、交流や会話が生まれる。このような取組が実現できるとよいと思う。
会長
ウォーキングマップは固定したら面白くないかもしれない。開花や新緑など季節折々の情報を共有する機会づくりは大事である。そういうものが上手な若い世代と一緒に参加していくのもよいのではないか。世代間の連携は重要である。
また、介護保険料を納め始める40歳を対象に、「第二成人式」、「40代から始める介護知識」など、世代の名前をしっかり出してしまうのも一つの意識づくりである。「50代の子どもと80代」、「何々世代」と言ってしまうのもコツで、自分が誘われていると思うかもしれず、世代というのは非常に重要な形だと思った。
委員
フレイルの測定を人前でやりたくない、という人もいるので、ハードルを下げ第一段階として体験をするなど、一歩下げてやっていくことがとても大事ではないかと思った。
委員
地産地消の食事会と口腔フレイルの体験的測定を兼ねて実施できたら連動してよいと思う。
会長
以上で全ての議事を終了しました。ありがとうございました。
閉会