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平成27年度第2回鶴ヶ島市総合教育会議 議事録

  • 日時
    平成28年2月16日(火曜日) 16時00分開会〜17時15分閉会
  • 場所
    鶴ヶ島市庁舎経営会議室
  • 出席委員
    藤縄善朗市長、浅子藤郎教育長、石澤良浩教育委員、細野啓子教育委員、高篠雅惠教育委員、
    萩原秀雄教育委員
  • 事務局
    細川教育部長、串田教育部参事、中野秘書政策課長、島田教育総務課長、田中教育総務課主幹、
    奥山教育総務課主査、武田教育総務課主任
  • 傍聴者
    1人

 

議事録

≪開会≫
教育総務課
これより、平成27年度第2回鶴ヶ島市総合教育会議を開催いたします。
はじめに、藤縄市長からあいさつをお願いいたします。

(市長あいさつ)

教育総務課長
ありがとうございました。
では、早速ですが議事に移りたいと思います。
本日は資料1『第2期鶴ヶ島市教育振興基本計画(案)』及び資料2『鶴ヶ島市教育大綱(案)』を参考にお配りしておりますので、ご確認ください。
では、議事の進行につきましては、藤縄市長にお願いいたします。

≪協議事項≫
鶴ヶ島市教育大綱の策定について
市長
それでは、議長を務めさせていただきますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。協議事項、鶴ヶ島市教育大綱の策定について、協議をさせていただきたいと思います。
教育委員会では、ここで第2期鶴ヶ島市教育振興基本計画をまとめるとのことですが、何かご説明はございますか。
教育長
では、私の方から少しお話しをさせていただきます。お手元の資料1『第2期鶴ヶ島市教育振興基本計画(案)』をご覧ください。教育振興基本計画につきましては、教育基本法に基づき教育振興基本計画を定めることになっているわけですけれども、市の方で総合計画を定めていただいているわけですので、そちらと内容を合わせ、足並みを揃えながら市の教育行政を進めていきたいと考えています。資料を開いていただきますと、始めに計画の策定の趣旨ですとか、計画の性格、社会の動向などについて書かせていただいています。例えば少子高齢化の進展ですとか、格差の問題、グローバル化の進展、地球規模で取り組むべき課題としての環境問題やエネルギー問題、高度情報化社会の進展、地域コミュニティの弱体化、教育に関する制度の見直しといったような現在の状況があるわけです。そうしたものを踏まえながらP4では第1期鶴ヶ島市教育振興基本計画の検証を行っています。また、第1期では8つの基本目標がありましたけれども、今回の第2期につきましては基本目標を7つにいたしました。「スポーツ・レクリエーションの振興」と「生涯学習の振興」につきましては、1つの基本目標に合わせた点が第1期と変わってきているところです。P6以降では「鶴ヶ島市の教育がめざす姿」ということで基本理念や基本方針を掲載しておりますが、これにつきましては前期の方針を継承しています。
先ほど行われました教育委員会でも審議していただきました。そして本日のこの会議の結果をふまえ、次回の教育委員会で議案としてあげさせていただく予定となっています。
市長
8つの基本目標が7つになったことについて、もう少し説明をお願いします。
教育長
第1期の「基本目標6 学び支え合う生涯学習の振興」と「基本目標8 スポーツ・レクリエーションの振興」を同じ分野の中での「生涯学習」と「生涯に関するスポーツ・レクリエーション」とし、基本目標を一本立てにしました。
市長
第2期教育振興基本計画についてご説明いただきましたが、これらをふまえまして各委員さんからもこれからの教育の在り方につきましてご意見等伺いたいと思いますけれども、現在あるいは、これからの時代、何が教育のポイントになってくると思われますか。
教育長
今、国でも学習指導要領の改訂に向けて中央教育審議会で色々な議論が進んでいるところです。昨年の8月、中央教育審議会の教育課程企画特別部会において論点整理について報告がされています。その中で「2030年の社会と子供たちの未来」ということで、これからの社会の変化を読み取って新しい教育をどう構築していくかということが議論されています。その中では、未来として例えば、働き口ですとか、働き方ですとか、なかなか予測が難しいという状況があるわけですが、そうした社会の変化の中で子どもたちがどう対応していくかということになると、受け身で対処するということになると非常に難しい、それよりも主体的に向き合ってその過程を通して自らの可能性を最大限に発揮するという教育が必要だと、そういうことが言われているわけです。社会の加速的な変化の中で社会的とか、職業的に自立した人間として、伝統文化に立脚して、意欲をもって、持っている知識を基礎としながら、何が重要かを主体的に判断して、問を自分で立てて解決していくといった、そういった能力がこれからは求められていくと言われています。その中で学校の役割は何なのかということになりますが、学校の中で考えなければならないものは、社会や世界と接点を持ちつつ、多様な人とつながりを持ちながら学ぶ、そうした開かれた環境であることが重要であろうと言われています。こうした学校教育を展開していくために人口減少社会の中で、様々な地域課題の解決に向けての社会に開かれた学校での学びですとか、子どもたち自身の生き方ですとか、地域貢献にそうした学びがつながっていくという認識をもって地域が総がかりで子どもの成長を応援していく、そうした絆をしっかりと地域活性化の基盤としていきながら行っていくことが重要であると言われています。つまりは、社会に開かれた教育課程をどう構築していくかということが、新しい教育指導要領に求められていくだろうということで、例えばアクティブラーニングのような指導方法などを用いながら、学校教育の中で取り組んでいくことが重要であると言われています。細かいことはまだまだこれから出てくると思います。「世界との」ということになれば様々な外国語、特に英語になりますが、そういった対応が必要になるということで、例えば、小学校の英語教育の教科化ですとか、さらには小学校の中学年程度から外国語活動を行っていくとか、そういったものがこれから入ってくるだろうと思われます。それと合わせて各教科が特に中学校については分科化しているわけですけれども、本来であれば一つの課題を解決していくのに総合的に解決していく力が必要になってくるわけです。我々は学ぶ時にはそれをできるだけ分解しながら、例えば数学、国語、社会と分解して学んでいます。でも実際に解決しようとする時には、それを統合する力がやっぱり必要になってくるということで、思考力や判断力などを用いながら、各教科で培った学力を総合的に活用して解決する力を用いながら取り組んでいく、そうした力を今後子どもたちに育成していくことが必要になってくるだろうと思います。そうした意味では、我々が教育振興基本計画の中に言葉として入れることはなかなか難しいわけですけれども、そうした考え方や理念については、例えば基礎学力としての「確かな学力」ですとか、先ほど申し上げた色々なことを解決するための力ということでの「自立する力の育成」ですとか、そうしたものをうまく使って地域と連携しながらやっていく「豊かな心」ですとか、他の人とうまくやっていくコミュニケーションとしての「豊かな心」ですとか、「地域や家庭との連携」ですとか、そうしたものがこの中に一応取り込まれていると思っています。
市長
かなり難しい部分があって、こっちの問題、こっちの問題と方向が違うものを同時並行的に進めなくてはならない状況があるのでしょうか。
教育長
一つは、今、社会はグローバル化の中で世界経済がグルグル動いているものと、地元でどうしていくかということを同時に考えていかなければならないということがあると思います。その中で学校教育の役割は両方に対応できるような力を求められているわけですけれども、そういった面では先生方もなかなか大変かなとは思いますが、それを具体的に義務教育としてやっていくにはどうあるべきかということが一つあるのかなと思っています。それが、高校、大学、社会という一つの流れの中で子どもたちが成長して自立していく力を養っていくということになるだろうと思います。
市長
基礎学力の定着と生きる力というのは、義務教育の必要性はここにあるのだと思います。これが義務教育から卒業して高校、大学と進んでいくと、また違う部分があると思います。基礎学力というと例えばグローバル化が進む中で英語の学習に力を入れていかなければならない、その一方で、地域、家庭を重視しながら、そこで生きる力を磨いたりと、必ずしも方向性が一致していないようなところがあり、そのあたりが難しいと感じます。
教育委員
教育振興基本計画を策定するにあたって、県、あるいは国の計画等を参酌しながらというところは、一つにはOECDの国際学習到達度調査の結果が国の教育政策の決定過程において大きな影響を与えるようになってきている、それがグローバルな観点を抜きには策定できない政策分野に変容してきているということがあるのかなと思います。また、先ほどの教育長のお話の中にありました「受け身ではなく主体的に」というところが幼児期の教育においてのポイントになるかなと思いました。子どもの主体性を重視した保育、これが優位であるという結果がアメリカのミシガン州での調査にあります。子どもの就学前教育が子どものその後の成長に及ぼす影響を追跡調査しています。早期教育を重視している幼児施設と、子どもを中心とした従来型の幼児施設で育った子どもがその後どういった成長をしていくのかといったもので、5歳、6歳あたりまでのIQは早期教育をした施設で育った子どもの方が優位だったものが、7歳、8歳くらいで逆転し、15歳での学力、非行率、23歳での犯罪率においては従来型の幼児施設で育った子どもたちの方が優位だという結果でした。子どもの主体性を重視した保育がとても大事なんだということを感じました。幼児期というのは人生における強固な基盤を形成する極めて重要な時期であるということ。それから幼児期の教育は個人にとっても社会にとっても強固な基盤を形成する有効な手立てになり得るということ。これは押さえておかなければならないことだと思います。幼児教育の分野では20世紀の最後、今から10年前位から急激に変化が見えてきて、それは女性の労働への参加が加速されたと時と重なっているのではないかと思います。幼い子どもたちが家庭以外の場所で育てられるというケースが多くなってきました。それだけにその時期の子どもたちをどのように育てていくのか、どのような環境の中で育てていくのか、ということをすごく大切に考えていかなければならないと思います。いたずらに早期教育ということではなく、答えは一つではないんだよ、また与えられるだけではなくて、子どもが主体性をもって考えるというゆとりのある時間を保障してあげるということがとても大切で、今、体操指導などでも跳び箱のここに手をついて、ここで跳ねてこう跳べば、効率的で上手に跳べますよ、と言うのではなくて、跳び箱のいろんな場所に手をついてみたりだとか、踏み出す位置など、その子なりの跳び方を大事にしながら、実はこうやるとうまく跳べるよね、という試行錯誤させる教育がすごく注目されている。一見無駄なようなことをいろいろな方法を通して、ある答えに到達していく。一つの答えをすぐに与えるのではないといった教育が大切で、それをするのには幼児期がいろんな無駄なことができるのではないかと思っています。それが主体性を育て、受け身でなく自分の頭で考える、そうした大人に育っていくように私は思います。
市長
例えば幼稚園は一定の早期教育を施す場であることが多く、一方、保育園、保育所においては、教育ではなく保育の場ということですので、小学校に上がってきた時に、低学年においては幼稚園を出た子どもの方が成績がいいという話を聞きます。その後のことは追えていませんが、先ほどのお話の、子ども主体か早期教育かということと保育園か幼稚園かということとは一致しないのですが、やっぱり早期教育を行った方が、いわゆる学力という点では、点数も高く、意外とそのまま続いているというような話も聞きます。そういったことはないということでしょうか。
教育委員
しっかりとしたデータをもってお話はできないのですが、あまり知識を与えすぎてしまうと、学校へ行ってから「それ知ってる」ということになってしまって授業をあまり聞かなくなってしまう習慣がついてしまい、そうすると高学年になるとだんだん学習の内容が難しくなってきて、ついていけない部分が増えてしまう、という話を保護者の方から聞いたことあがります。あまり幼児期に教えこみ過ぎないということが良かったということを、複数の保護者の方から聞きます。
市長
今のお話の流れですと、ゆとり教育や、総合的学習は批判もありましたが、本当にそうなのかなという感じもありますが、どうなんでしょうか。
教育長
ゆとり教育以前にはいわゆる詰め込みといいますか、子どもたちが勉強に追いまくられて大変だということの中で、学習量をどうするのか、ということと、もう一方では社会では労働時間が1,800時間というようなことを言われている中で、大企業を含めて完全5日制に向けて労働時間が変わっていった。その中で公務員が週5日勤務になり、先生方もどうするのかという問題も出てきた、ということがあります。そうした時に、週5日の授業の中で何ができるか、という観点があるわけですけれども、今何を勉強させなくてはいけないかという時に、3年生でやっているものを組み替えて4年生にもってきたらどうだろうか、教科書についてはよく3割減という言い方をされますけれども、それは単に分量の話で、ページ数が減っただけのことです。例えば練習問題をカットしてしまえば、それだけ分量は減ったということになるので、よく当時言われたのは、台形の公式をやらなくなった、円周率を3.14で勉強しなくなった。それは円周率を3.14でやらなくなったわけではなくて、概数で一旦3で計算してみましょう、それから次の学年になって3.1で計算してみましょう。というのは算数の少数点第1位まで勉強する学年と小数点第2位まで勉強する学年があるので、その学年に合わせて3でやってみよう、3.1でやってみよう、3.14でやってみよう、と最終的には3.14で計算するようになります。台形の面積についても、台形は2つ三角形がくっついてできていますので、三角形の面積の公式がわかれば計算できます。そこを「減った、減った」と「勉強しなくなった」という宣伝にうまく使われてしまったということがあるわけです。ですから勉強する中身はそれほど変わっていないはずなのですが、ただ学校の中で例えば練習問題をやらせる時間は確かに減ってきているとか、そういうことでは学習時間が短くなったということはあるかもしれません。それを文部科学省が「ゆとり教育」と言ったわけではなく、新聞に「ゆとり教育」と書かれるようになって、そして「ゆとり世代」という言葉も使われるようになってきたわけですが、しっかり勉強している子どもたちはそれでもしっかり勉強していました。しかしそこは全部塾にお任せしてしまったのではないかということも言われていますが、そういうことでなくて学校で学習するものをもう一回組み替えて、先ほど市長がおっしゃった総合的な学習の時間というのは、本来であれば教科を横断して学習する。例えば今回言っているような思考力や判断力を学習するいいチャンスであったわけですが、いきなりそれが出てきたものですから学校の先生がどうしていいかわからない。そのために切り張りをして何か作ってみましょうというような話になってきてしまって、これだと学習がおろそかになってしまうという批判を受けたということがあるわけですね。本来は色んな教科の要素をそこへ詰め込んで、やっていけば非常にすばらしい学習になったはずなのですが、誰も教え方がわからない状況の中で始まってしまったし、それを教えるような教材も当時はなかったということがあるわけですね。その後は色々研究したり、色々な積み重ねができてきて、今はそれなりに総合的な学習で成果を上げている先生もいらっしゃるということはあると思います。なかなかその辺の経緯がはっきりうまく伝わらなかったのかなということはあります。
市長
難しいなと思うのは例えば寺脇さんなどは圧倒的に優秀な方ですよね。優秀な方の考え方じゃないかという感じもあります。例えば、普通はというか、圧倒的に優秀な方以外だと、詰め込みっていうのも必要な部分もありますよね。
教育長
私が文部科学省にいた時にその話が出まして、少し方向転換をしなくてはいけないのではないかということで、当時の小野文部科学次官がもう少し勉強させる方向へと少し方向転換をして分量を増やす方向へ少し変わったということがありました。
市長
子どもの問題でいうと、先ほどですが、DVですとか幼児虐待などに関して要保護児童対策地域協議会が開かれました。幼児虐待は大きく増加していて、これは通報しやすくなったということもあると思いますが、データで見る限り厳しいなという印象です。
萩原委員は高校の教師をされていましたので、そちらの視点からのご意見をお願いします。
教育委員
本年度は30回くらい学校訪問させてもらいました。どの学校も教育目標に沿ってすばらしい教育をしていると感じました。教育は今現在だけを見ていてはダメで、10年先の社会に貢献できる人を育てるということが教育の一番大事なところだと思っています。この教育振興基本計画の教育目標を見ると、このことに沿ったものだと思いました。あとはこれを現場がどのように頑張っていくかということが大切ではないかと思っています。現状としてはどの学校の先生も精一杯頑張っています。また、東京オリンピックを見据えたことを、この何年間は教育のどこかに入れていくことも必要だと思います。
生涯スポーツ、競技スポーツを分けて、競技で活躍していく人間、健康増進のためのスポーツを伸ばしていきたいと考えています。
市長
30回学校訪問されたということですけれども、子どもが何かおとなしく感じることはありませんか。
教育委員
鶴ヶ島市だけじゃなくて今の社会全体の傾向ではないかと思います。今のままいくと社会貢献できる子がどのくらい出てくるのかという心配もややあります。そういったことはこれからの教育の中で考えていかなれければならないと思います。
市長
鶴ヶ島市の子どもは特に大人しいと聞いたことがあります。要するにいい子が多いと。
教育委員
私は他市で学習支援員を5年していて感じることなんですが、現状は教員は多忙化しています。例えば多様化する色んな児童への対応、それに伴う保護者との話し合い、校内研修、出張、行事のための準備、授業の教材準備等、本当に忙しいです。学校訪問して管理職のお話などを聞いていますと、教職員の健康が心配になります。小学校では担任が一人でクラスを経営していかなければならないので、それについて責任をもたなくてはいけません。若い先生がどのように授業を進めるか、どのように学級経営をしていくかということに悩まれています。これは、50代の先生と20代の先生はいらっしゃるけれど、30代、40代の先生が少ないということも原因の一つだと思います。ある学校の5年生を受け持つ4人の先生方は30分早く出勤して、毎朝、学年の経営や授業内容の進め方、問題行動が見られる子どもについてなどの話し合いをしています。また、他のクラスへ出前授業をするなどして、子どもたちの様子を多くの目で見て、みんなで考えて解決する方法をとりました。その成果なのか、その学年は前年度とても荒れていたのですが、今年は団結あるすばらしい学年に変わったということです。これは子どもたちも主体的に行動する意欲が出てきたのかなと思いました。これから新規採用の先生方が増えてくると思いますが、そういった若い先生が学校の中でうまくコミュニケーションがとれるかという心配もありまして、若い先生の育成にどのように力を入れていくかということがこれからの課題だと思っています。
それから学習面では、小学校も中学校も1年生が大事だと思います。というのは、先ほども少しお話しにでましたが、幼稚園を出た子、保育園を出た子の両方を同じ教室でみますので、以前私は学習支援員として全学年を担当していましたが、今は1年生に集中して2名の学習支援員がついています。学習面ももちろんですが、学校生活全般についても、担任の先生の他にも色々な先生方が関わり合うことで生活面を改善していくということをしています。多動性やアスペルガーなどの子が通常クラスの中、特に低学年に多いと感じています。今、鶴ヶ島市では学習支援員が各学校に1名の配置ですので、学習支援のできる方が低学年にもう1名くらいつけるといいかなと思っています。このあたりのことは教育振興基本計画の中にも入っていますので、補助していただけると助かります。
もう一つは道徳面、保護者の中にもモラル的に色々な方がいらっしゃって、その家庭環境で育った子どもたちがどうやって社会の中に出ていくかということを考えると、心のケアと社会の人間としてどうやって生きていくかという教育をしっかりと植えつけていかなければいけないと思っています。
現状についてお話させていただきました。
市長
先生方が忙しいということは私も承知しています。指導主事の先生方は7時台に出勤して21時くらいまで当たり前のように残業さているのですが、これは学校現場でも同様だと聞きました。
教育委員
学校の前を通ると休日でも夜7時くらいに2階の電気が点いているのを見かけるので、休日でも先生方が出勤されているという現状があるのだと思います。
市長
先生のやることが多すぎるという感じがします。家庭ですとか地域で本来やるべきことまでを学校で背負わされているということがあるのかもしれない。
教育長
そういう部分もあると思いますが、どこまでやれば終わりにするか、というのがあまり教育の場にはないということがあります。子どもの人格、能力を高めるということには限りがないので、あれもやりたい、これもやりたいというふうに考えて、一生懸命やってあげようとすると、いくらでも課題が出てきて、やらなければいけないとことがどんどん増えてくるということがあります。行政の場合は、この仕事をすると一応終わり、ということが明確なのですが、先生方の人を育てるという仕事には限りがないので熱心な先生ほど一生懸命やって遅くなってしまうということがあると思います。今日はここまでにしようと思えば帰れるのでしょうが、明日の授業をもう少しわかりやすくしたいと思うと、ではもう一つ資料を作ろうかなということになり、また遅くなってしまう、ということがあるのかなと思います。多忙感という言い方と負担感と言い方があります。忙しくても自分がやりたいと思ってやっている場合は負担感はないのですが、この仕事はどうなのかなぁと思いながら仕事をする場合は負担感が大きいということがあります。どこまでやるべきかということが決めづらいということがあるのが難しい部分だと思います。
市長
萩原委員も現役時代は、ほとんど家庭での時間はとれなかったと思いますが、多忙だけれども負担感はなかったという感じでしたか。
教育委員
私は充実した教員生活を過ごしたと思っています。
市長
スポーツに限らず、クラブ活動が成り立ちづらくなっていると聞きますが。
教育委員
今の時代が何を求めているかということを先取りして、教育するのが先生の仕事だと思います。現状をわからないで教えたら失敗することが多いと思います。教育振興基本計画の基本目標の2に「豊かな心と健やかな体を育む」とありますが、これだけでも全部言い当てていると思います。豊かな心を育むために部活動で指導しています。頭だけでなく、丈夫な体がなくては、特に持久力をつけていないと、社会の荒波を乗り越えていけないということを教育目標に盛り込んで、現場の先生はそれを踏まえて実践していくということが大事だと思います。
教育長
学校の規模が小さくなると配置される教員の人数も減ってしまうということがありますから、そうすると顧問ができる先生の人数も減ってしまうので、部活の数をそのまま維持することは難しくなってきているという現状はあります。
市長
確かに学校規模が小さくなると部活の競技に必要な部員の人数が足りなくなるとか、顧問となる先生も足りなくなるということはあるのかもしれないですね。
統廃合の問題は、その辺も含めて考えていかなくてはいけないと思います。
教育委員
私は坂戸市の学校でバレーボール部の指導員をしています。定年された方々の力をお借りすることも、これからは大切になってくると思います。
市長
先生の負担感を減らすということについては、限界はありますが教員に対する予算をつけるとか、部活動については頑張ったら頑張っただけの評価をすることも必要だと思っていますので、来年度では、ふるさと納税を活用した「がんばる部活動応援事業」ということで予算をつけています。
教育委員
先ほど予算を見させていただきましたが、私もこれはいいことだと思いました。
教育委員
教育振興基本計画を読ませていただいた中で、今に限らず子どもたちの生きていく力、豊かな心などを育むために一番必要なことは何かと考えた時に私は遊びだと思っています。日常学童保育の子どもたちを見ていると本当に上手に遊んでいます。ゲームもテレビも何もない状態で、自分たちがやりたい、やってみたいと思ったことに対して、まず仲間を集める、その遊びに必要な材料を集めるために大人に交渉をする、その時にうまく材料が集められなかった時には、ではこうしてみよう、代わりにこっちを使ってみよう、ということを本当によく考えて、その遊びを成立させていく過程をみていると、これは最終的に人間として、自分の力で生きていくために最も必要な力っていうのは、こうした遊びを繰り返していくうちに自然に身に付けていくものなんだなということを日々感じています。ただ、そうした遊びを体験できる場所が少なくなってきていて、学童に入ってきても、今何をしたらいいのかと聞きに来る子や、常に大人に遊んでもらおうとする子がすごく増えてきています。鶴ヶ島市の子どもに限らず、これから育っていく子どもたちに身に付けていって欲しいことは、自分でこれがしたいということを見つけて、そのために必要な物や情報を自分たちで得ていく力っていうのは、まずそれがなければ、どんなにたくさん勉強しても身につかないのではないかと、とても感じて思います。どうやって遊びの経験を増やしていくのかというのがポイントだと思いますが、フリーの時間だけでなく、授業でも取り入れていけると思っています。学校訪問の中で何度か学び合いの授業を見させていただきましたが、私はこの学び合いの授業は遊びの要素がとても大きいと感じています。自分で何か言ってみたい、何かやってみたい、という自発的な気持ちを誘発させる授業であって、その中から、楽しい、もっと知りたい、もっとやってみたいという自発的な気持ちが授業の中で身についていけば、それは遊びの経験を積んでいることになるのかなと感じています。学校の授業だけでなく、子どもたちが家庭、地域に帰ってきた時に、遊びの経験が積めるような場所を、大人の方からも仕掛けていかなければいけないのかなと感じています。学童のような遊びの起点になるような場所ですとか、プレーパークなども定着してきているので、そうした場所で、先ほどのお話にも少し上がりましたが、定年後の方たちなどに手伝っていただいて、子どもたちがそこへ行けば自然に遊びの経験が積めるような場所が増えていけばいいなと思っています。
保護者に対しては、全体的に子どもを育てる力が弱くなってきていると感じています。それは、保護者が幼いだけなのかと言うとそうではなくて、世代が変わっても母親たちが悩むことといえば、私が子育てをしていた時と実は同じようなことなのですが、ただ、以前と比べて相談する相手、場所が少なくなってきているのではないのかなと思っています。子どもが小学校に上がるまでの期間は、お母さんたちが集まって相談できるような場所は鶴ヶ島市は充実しているのですが、出向いて来るお母さんが減ってきています。また、そういった場は小学校に上がると、いきなり少なくなってしまって、学校の相談室くらいしかないのではないかと思います。学童の場合は、お迎えに来た時にお母さんから相談事を受けたり、愚痴を言い合ったりという場にもなりますが、学童を利用していないお母さんは学校が開いている時間に相談室に行けなければ気軽に相談できる機会がないので、地域で気軽に立ち寄って話していけるような場所がもうちょっと増えていってほしい、それが、中学生、高校生の親にも門扉が開かれればいいと思います。なぜかというと保護者の不安というのはダイレクトに子どもに影響するからです。親が不安定なお子さんは学童の中でも常に不安で他者を攻撃するような行動が増えてくるのですが、家庭が安定してくると子どもも自然と安定してきます。学習にも集中できますし、自分のしたいことも見つけられます。子どもの基本の背景を安定させることも教育の中でとても大事なことではないかと思います。
市長
学童が日常的に自立や主体性などを育む場として機能していると感じています。
幼児期については保護者同士の交流の場があるが、その上の年齢になると、そういう場がないということですね。
教育委員
PTAの役員で集まったりした時に、そういった相談や愚痴などが出たりしました。また、好きな時間に自由に来てもらえるような会を月に何度か開いて、愚痴を聞いたり、「うちはこういうふうにしてるよ」等の話をしたことはあります。でもそれに参加できない人をどうするかが一番の課題だと思います。今働いているお母さんが多いので、子どもとの対話が少なく、「うちの子何を考えているのかわからない」とか、「どうしたらいいのかわからない」とか、「昼間の様子がわからない」、そういった親をどうしていったらいいのかというところが課題だと思います。
市長
親って、子どものことをわかっているんでしょうか。
教育委員
いや、わからないと思います。結局は昼間のことが見えてこないから、「この子今日はすごく荒れているけどどうしたんだろう」とか、学校での様子を聞く機会がないと不安感をもつ親が多いと思います。学校でちょっとトラブルがあると、今はすぐ先生から連絡がいきます。そうなるとすごく不安を感じる保護者が多いです。私からみると大したトラブルだと思わないことでも放っておけない。その辺の現状をどうやって打破していくかだと思います。親は子どもを全部理解することは難しいですけれども生活面でのわからない部分が多くなってきている。それと、今は0歳から子ども預けることができますので、そうして預けてきたお母さんたちは、おじいちゃん、おばあちゃんも近くにいなくて、子どもと接する時間がなかなか短いのかなという面も考えられます。それが、いい、悪いということではなくて。
市長
おばあちゃんの力っていうのがね。
教育委員
大きいですよね。「おばあちゃんに聞きなさい」みたいにおばあちゃんに頼る部分がありましたけど、今は核家族化が進んでなかなかそういう面がないので。
市長
おばあちゃんがいて、おばあちゃんが子どもの面倒をみていたから、これだけ文明が発達したという説もありますけど。
教育委員
過去に私は専業で子どもを育てているお母さんたちのサポートをやってきました。そういったお母さんたちはとても孤独感の方が強いので、お母さんたちの孤独感を解消するための子育てサロンみたいなものを開催していました。子どもというのはお母さん一人で育てるのではなくて、色々な人が関わって大きくなっていった方が、その子にとっては幸せなことではないのかなと私自身は思っています。1対1でお母さんとお子さんが一日中向き合っているような状態ではなくて、色々な人から声をかけてもらう、色々な人が世の中にはいるということを知ったうえで大きくなった方が人間としてもいろんな選択肢が増えるのではないかと思います。学校であったことを100%親に報告できるかと言えば、無理ですよね。先生が一人一人の子を全部チェックして毎日毎日報告なんてできないし、成長していく中で親の知らない自分が増えていくことは人間として当たり前のことなので、それを受け止められていくような親の安心感、いきなり離れてしまっていって不安ということではなくて、「それが当たり前なんだよ」っていうことを段階を踏んで親に理解してもらうことが先輩のお母さんたち、お父さんたちの仕事ではないかなと考えていまして。
市長
経験が共有しづらいということでしょうか。
教育委員
そうですね。そういった意味では、地域にそういう場所というか、そこになかなか出て来られない人たちのことを考えると難しいのですが、でも「そういう場所があるんだよ」ということをまず作らないと出てきてもらえないかなと思います。
市長
そういう場所っていうのはどうですかね、学校ではないのでしょうか。
教育長
誰が行うか、どういうふうに行うのかなど、色々考えるとなかなか難しいところですね。
市長
時間に限りもありますので、教育長から他に何かありますか。
教育長
教育委員会としましては教育振興基本計画に基づいて進めていきたいと考えているところです。今ここでのお話を全てこの中に入れるというのは難しいと思いますが、将来に向けて子どもたちをどう育んでいくのかとか、社会体育、生涯スポーツですとか、文化ですとか、そういったことにもしっかり取り組んでいきたいと考えています。
市長
市の方で教育大綱を策定していますけれども、7つの基本目標の部分は、総合計画の後期基本計画の教育分野と同じ内容ですので、市議会の議決もいただいています。
今日この場で、いろいろお話を伺いましたが、私の教育に関する基本的な考えは教育委員さんたちと基本的には共有できているのではないかと思いました。学校現場等での豊かな経験をお持ちの教育委員の皆さんから今日のように色々なお話を伺えるのは大変ありがたいことだと思っています。
教育大綱の基本理念や方向性などについて、教育委員会の考えをお聞かせいただければと思います。
教育長
教育委員会としては市の総合計画と教育振興基本計画は同じ方向を向いているので教育大綱も同じ方向を向いていると思っています。そういう意味では、市長と共通の目標を掲げながらやっていくということで、非常にありがたいと思っています。
課題となるのは、どうやって財源を確保していくのかというのが、これからの大きな課題になりますので、この先についても、どうぞよろしくお願いします。
市長
本市の執行部を代表しまして、今後もご意見をいただきながらしっかり取り組んでいきたいと考えています。今日お示しいただいた第2期鶴ヶ島市教育振興基本計画を踏まえたうえで、教育大綱を策定してまいりたいと考えています。事務的な手続きは総合政策部の方で取りまとめて進めてさせていただきます。
では、他に無いようでしたら、協議事項は以上で終了します。有難うございました。

≪その他≫
市長
次に、その他で事務局から何かありますか。
教育総務課長
ありません。

≪閉会≫
市長
それでは、以上で平成27年度第2回総合教育会議を閉会といたします。
慎重なご協議ありがとうございました。

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