令和8年第1回議会定例会市長あいさつ

はじめに
 議員の皆様、おはようございます。本定例会の開会にあたりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
 本日は、令和8年第1回鶴ヶ島市議会定例会を招集申し上げましたところ、議員の皆様にはご健勝にてご参集を賜り、誠にありがとうございます。

令和8年度当初予算
 本定例会では、令和8年度当初予算をはじめ、多くの議案についてご審議をいただきます。
 また、4月から始まる新しい年度を控えた定例会でもあります。この機会に、新年度予算の編成方針と主な事業の概要について申し上げ、議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

予算編成にあたって市の考え方
 令和8年度の予算編成に当たりましては、中長期的な視点に立った健全な行財政運営を基本といたしました。
 その上で、「第6次総合計画の継続性」を踏まえながらも、社会情勢や市民ニーズの変化を的確に捉え、事業の進め方や施策の在り方について必要な見直しを行いました。特に、「鶴ヶ島駅周辺地区まちづくり」と「複合施設(旧西中学校)の整備」については、当初の想定以上に事業費が増大する見込みとなったことから、必要な行政サービスの提供を最優先に考え、事業内容の大幅な見直しを行うこといたしました。
 こうした中で、令和8年度は、「こども・子育て支援」と「健康づくり」を重点的に位置付け、若い世代や子育て世代から高齢者まで幅広い世代にとって「選ばれるまち」となることを目指し、関連事業の予算化に取り組んだところであります。併せて、誰もが自分らしく活躍できる環境づくりの視点も大切にしながら、各施策を横断的に推進してまいります。
 それでは、新年度の主な事業について申し上げます。

こども・子育て支援
 「こども・子育て支援」の分野では、子育て世帯への支援や教育環境のさらなる充実を図ってまいります。
 子育て世帯への支援策として、質と量を維持しつつ、学校給食費の無償化に取り組みます。
 令和8年度より、小学校につきましては、国が進める「学校給食費の抜本的な負担軽減(いわゆる給食無償化)」制度により、学校給食費に係る保護者負担分が支援されます。一方で、中学校については国の制度の対象外となっております。本市では、こうした状況を踏まえ、国の制度を活用するとともに、不足分については一般財源を充当することにより、小・中学校における学校給食費の無償化を実現いたします。
 これにより、子育て世帯の経済的負担が軽減されるだけでなく、子どもたちが家庭環境に左右されることなく、安心して学校生活を送ることができる環境づくりにもつながります。

 次に教育の分野では、自身の在籍する学級に入りづらい児童生徒が、落ち着いた環境の中でそれぞれの状況やペースに応じて学習や生活ができるよう、校内教育支援センターのあり方を検証し、安心して過ごせる学びの場の充実を図ります。併せて、児童・生徒一人ひとりの状況に寄り添い、安心して学び続けられるよう、関係機関と連携しながら切れ目のない支援に取り組んでまいります。
 さらに、県の「フッ化物洗口事業」を活用し、小・中学校において、フッ化物洗口によるむし歯予防に段階的に取り組みます。
 これにより、児童・生徒のむし歯の発生を抑制し、口腔の健康保持・増進を図るとともに、生涯にわたる健康づくりの基礎を培ってまいります。

また、「鶴っ子サマースクール英語教育推進事業」として、夏季休業中に児童・生徒が外国語指導助手と共に学ぶことで英語の楽しさを知る機会を増やし、「できた!」「わかった!」という体験を通じて学習意欲向上及び英語力の向上を図ります。
 未来を担うこどもたちのためには、子育て世代へのさまざまな支援の充実に加え、こどもたち一人ひとりが安心して過ごすことのできる環境づくりが何よりも重要です。
そのため、市ではこれらの取組を一層推進し、子育て世代から信頼され、選ばれるまちを目指してまいります。

 

健康づくり
 次に、「健康づくり」の分野について申し上げます。
 まず令和8年度から、高齢者インフルエンザ予防接種を無償化します。これまで、原則として65歳以上の方を対象に自己負担額1、500円で実施してまいりましたが、令和8年度以降は自己負担なく接種していただけるようにします。
 これにより、経済的な理由から予防接種をためらっていた高齢者の方についても接種が可能となり、高齢者一人ひとりの健康維持に寄与するものと考えております。
 さらに、接種率の向上により流行期における医療機関への患者集中を緩和し、外来・救急・入院病床の逼迫を回避することで、地域医療体制全体を守る効果が期待されます。
 高齢者の入院や重症化を防ぐことは、医療費の抑制に加え、その後の介護費用の軽減にもつながることから、費用対効果の非常に高い取組であると考えております。

また、食環境づくりの分野では市内企業や大学等と連携し、減塩や野菜摂取の推進に取り組むことで、市民が日常生活の中で自然に健康的な食行動を選択できる食環境づくりを推進します。
 特に、循環器疾患の死亡率を低下させるためには減塩が有効であるとされており、こうした取組を継続的に進めることで、生活習慣病の予防を図るとともに、市民一人ひとりの健康意識の向上を促し、健康寿命の延伸につなげてまいります。

 これらの取組に加え、市民の皆さんが気軽に外出し、集い、交流できる環境づくりを一層推進してまいります。
 その一つとして、ワークショップで寄せられた市民の皆さんの声を大切にしながら、誰もが快適に過ごせる魅力ある公園の整備に取り組みます。
 令和8年度は、新町四丁目公園の整備を進め、地域に根差し、子どもから高齢者まで幅広い世代に親しまれる公園となるよう、整備してまいります。さらに、健康づくりのきっかけ、しかけづくりのひとつとして、本市のイメージキャラクター「つるゴン」を活用した路面標示シートを設置し、楽しみながら歩くことができる環境を整備します。
 これにより、市民の皆さんの運動習慣の定着を促すとともに、郷土への愛着や誇りを育むシビックプライドの醸成にもつなげてまいります。

 市では今後とも、市民の皆さんとともに、多様な健康づくりを支え、誰もが生涯にわたり健やかに暮らせるまちの実現に向け、着実に取り組んでまいります。

産業・環境の取組
 次に、環境美化の取組について申し上げます。
 地域の負担軽減を図るため、これまで地域の皆さんに対応をお願いしてきたごみ集積所に放置された違反ごみについて、市が責任をもって処理します。
 これにより自治会等の負担を軽減するとともに、ごみ集積所の適正管理を進め、清潔で快適な生活環境の維持・向上につなげてまいります。併せて、不法投棄の抑止とごみ出しルールの周知徹底を図り、地域と連携しながら安心して暮らせる住環境の整備を推進してまいります。

 次に、商店街への事業者誘致の取組についてです。
 魅力とにぎわいのある商店街づくりを推進するため、商店会や地権者等で構成する協議会の運営を支援します。
 協議会における意見交換や合意形成を促進し、地域の実情や将来像を踏まえた事業者の誘致や空き店舗対策を進めることで、持続可能な商業環境の整備につなげてまいります。併せて、商業機能の充実を通じて日常生活の利便性を高めることで、住環境の向上と定住促進にもつなげ、にぎわいと暮らしやすさが調和したまちづくりを進めてまいります。

その他の主な取り組み
 これらのほか福祉の分野では、包括的な支援体制の整備を進めるため、重層的支援体制整備事業を実施します。
 その一環として、新たに「福祉の総合相談窓口」を設置し、制度や分野の枠を超えた相談支援を行います。福祉サービスを必要とする市民の複合化・複雑化する暮らしの課題に対し、関係機関が連携しながら相談支援を行い、必要な支援へ確実につなげるとともに、地域福祉活動への支援を通じて支え合いの地域づくりを一層推進してまいります。

 次に、窓口における市民サービスの向上について申し上げます。
 来庁者の分散化による窓口の混雑緩和や待ち時間の短縮につなげるため、手続きの事前予約と連動する発券機を導入します。また、証明書交付サービスに対応したマルチコピー機を庁舎ロビーに設置し、窓口に並ばずに証明書を取得できる環境を整備します。
 併せて、証明書交付サービスを利用する場合の手数料を10円に減額し、物価高騰による生活支援及び「行かない・待たない・書かない」便利なサービスの利用を促進し、さらなる窓口の混雑緩和、利便性の向上に取り組んでまいります。

予算総額
 以上、令和8年度における主な事業の概要を申し上げました。ここにお示しした施策を着実に推進するため、令和8年度一般会計予算を編成し、その総額は当初予算として5年連続で過去最大となる260億円となりました。
 前年度比4億3,000万円、率にして1.7パーセントの増額であります。物価高騰や賃上げ、金利の上昇など先行きが不透明な社会経済情勢が続いておりますが、こうした時代であるからこそ、将来を見据えた確かな一歩を踏み出さなければなりません。様々な状況の変化を的確に捉え、柔軟かつ機動的な行財政運営に全力で取り組み、市民の皆様と力を合わせながら、誰もが「住み続けたい」と誇りをもって言えるまちを築いてまいります。
 そして、未来を担う世代へ確かな責任を果たし、本市の活力をさらに高め、鶴ヶ島市の新たな発展へと力強く歩みを進めてまいります。

提出議案等について
 最後に、本定例会に提案させていただきました議案等について申し上げます。諮問が1件、専決処分の承認が3件、人事案件が11件、条例に関する議案が9件、令和7年度補正予算に関する議案が7件、令和8年度当初予算に関する議案が4件です。
 内容につきましては提案理由等によりご説明申し上げますので、慎重ご審議の上、ご議決、ご承認賜りますようお願い申し上げまして、開会の挨拶といたします。どうぞよろしくお願いいたします。

 

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  • 【更新日】2026年2月24日
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