輝いてます

自分を信じて努力する

柴生田有美さん
柴生田有美(しぼうたともみ)さん
(富士見中学校3年生)

3桁の数字がわずか2.9秒の間15個現れる「フラッシュ暗算」。有美さんは、中学1年生の時に出場した関東珠算競技大会の同競技で見事に優勝。
 

「珠(たま)をはじく音が好きです。気持ちが落ち着き、集中して指が動いている時などはとても楽しくなります」。5歳のころからそろばんに慣れ親しんできた有美さんだが、実は小さなころは数字も書けず、一桁の計算すら出来なかった。心配した両親が有美さんをそろばん塾に通わせたのだ。さっそく九九(くく)の暗記でつまずいたが、負けずぎらいの有美さんは、家でも懸命に練習し、ほどなく完璧にマスターした。気が付くと、そろばんをはじく早さが断然アップしていた。
 小学校に進むとそろばんの難易度も上がり、新しい計算法が有美さんを苦しめた。いくら練習してもなかなか身に付かない時などは、両親に励まされながら塾に通ったこともあったが、教室に入ると不思議と気持ちがリセットされ、そろばんに集中することが出来た。 「電卓は手元になければ計算出来ませんが、そろばんに慣れていれば頭の中で計算することが出来ます」。有美さんは、買い物をしていても商品の値段を頭の中で自然に計算し、レジを待つ間に合計の代金を用意して待っているという。生活の一部にそろばんがしっかり根付いているのだ。
 それでも大会が近付けば緊張もする。そんな時、「あなたは出来るのだから落ち着いて自分を信じて」という塾の先生の言葉は、プラス思考の強い有美さんに大きな勇気となった。
 今は高等学校受験のため、有美さんはうずうずする気持ちを抑え、そろばんを遠ざけている。もちろん、そろばんは続けて行くつもりだ。「自分の進む学校が決まったその日に、思いっきりそろばんをはじくことに決めています」。小気味良いほど、きっぱりと宣言してくれた。

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