【はじめに】
皆様、おはようございます。本定例会の開会にあたり、一言ご挨拶申し上げます。
本日は、平成30年第4回鶴ヶ島市議会定例会を招集申し上げましたところ、議員の皆様にはご健勝にてご参集を賜り、誠にありがとうございます。
【一年を振り返って】
今年も余すところ1ケ月余りとなりました。この1年を振り返ってみますと、1月、2月の大雪に始まり、7月の大阪北部地震、西日本における豪雨、9月には台風21号、24号の上陸、さらに北海道胆振東部地震など日本各地で多くの自然災害に見舞われました。
本市では、西日本の豪雨により被災された市町村へ職員を派遣し、被災者の生活再建と復旧・復興事業の支援を行っているところです。また、社会福祉協議会からも、災害ボランティアセンターの支援に職員を派遣いたしました。
鶴ヶ島市は、幸いにも地震等による大きな被害を受けてきておりませんが、何が起こってもおかしくありません。今後も、地震はもとより、異常気象による大型台風や豪雨、豪雪など、いつ発生するかわからない災害に備えて、様々な機会を通じて防災意識の高揚を図るとともに、市民、地域をはじめ企業及び関係機関との連携強化に努めて参ります。
【交通安全】
また、本年4月23日に指定を受けました市町村交通事故防止特別対策地域は、関係機関等と連携し、交通事故の防止に取り組み、7月22日をもって解除され、3月23日以来、約8ケ月の間、死亡事故が発生していないことに、感謝を申し上げます。
今後も、交通安全教育や啓発運動を推進するとともに、交通安全施設の整備を進め、危険箇所を少しでも減らすことで、一日でも長い交通事故死0を目指し、交通安全対策に努めてまいります。
【農業大学校跡地】
次に、埼玉県と株式会社IHIは、10月17日に農大跡地北側産業用地の土地売買契約を締結しました。
IHIは、農大跡地において、アジアを代表する最先端の民間航空機エンジン事業の拠点となるスマート工場を整備します。具体的には、民間航空機エンジン整備・製造事業やエンジン部品等の研究開発などを行い、2021年3月までに約245億円を投資し、約600人を雇用する計画と伺っております。
航空機エンジンは、部品点数が約30万点、自動車の10倍と極めて多く、裾野が広い産業です。また、民間航空機エンジン市場は、今後20年、年率4.5%の大きな成長が見込まれています。
さらに、IHIでは、地域未来投資促進法に基づく地域経済牽引事業計画を策定し、地元企業との新規取引や取引拡大を進めるとともに、積極的に地元からの雇用を図ることとしており、こうした取り組みにより、本市のみならず県全体の経済活動が活発化し、波及効果をもたらすことに大きな期待を寄せているところです。
【マタニティ・パスポート】
次に、本年10月1日よりつるバス・つるワゴン特別乗車証「マタニティ・フリーパス」を始めました。
妊婦さんの外出の負担軽減を図り、安心して出産できる環境を整備するため、つるバス・つるワゴンの運賃を無料とするものです。
妊婦を対象としたコミュニティバスの無料化は、県内で初めてです。妊婦健診などの通院や保健センターで実施しているゆりかご教室などの参加等の利用を想定しており、多くの妊婦の方に利用いただきたいと考えています。
【提出議案等について】
次に、本定例会に提案させていただきました議案等について申し上げます。
人事に関する諮問が1件、人事案件に関する議案が1件、条例に関する議案が4件、一般会計、国民健康保険特別会計及び介護保険特別会計の補正予算が3件、指定管理に関する議案が1件、市道の認定及び廃止に関する議案が各1件で、諮問が1件、議案が11件です。これに報告が6件です。
内容につきましては、提案理由等により後ほどご説明申し上げますので、慎重ご審議のうえ、ご議決・ご承認賜りますようお願い申し上げまして、開会に当たりましてのご挨拶とさせていただきます。よろしくお願いいたします。